【獣人処方箋】 Case.8「"獣"人生:後編」 (No.0068)


前編のつづき



それゆえに彼らは幼い頃のままなのです。


偉そうにしていたり、社会的に責任ある立場になっていても関係ありません。

当然ですが、お金も関係ありません。

とことんイビツな内側を引きずった存在です。


基本的に関わらず近づかないべきですが、こういう獣人は会話しても全く面白くありません。

人の面白い話を盗んで自分のものの様に語る輩もいます。


人の心に触れる楽しい話をするには、どうしても自身の心に触れる事が必要なのですから、獣人にはこんなことは出来ないです。


彼らの話題は必ず決まってます。

それは「お金で買えるもの」の話題です。


直接的にお金が話題であったりもします。


お金を介したやり取りは心に「触れません」から、彼らには唯一の楽しみな訳です。


もっと言えば、お金で自分を受け入れてくれる様な「人が関わる」商品やサービスが彼らの話題や楽しみとなります。


たかがパン1つ買うのに色々と店員さんに絡むような客は接客業の方なら日々山ほど相手をさせられていることでしょう。

こういう輩はパンが目的でなく、言いなりになる人間を見定めて嫌がらせしたり命令どおりに動く事を楽しみにしているのです。正に獣人です。おべっかを使わせ、下品なタメ口で失礼な振る舞いをしても文句を言わずに従う姿を楽しんでいるのです。

簡単に言えば弱気者イジメです。




残念な事に、こんな人は普通に沢山おります。


それほどこの時代に生きる人は自分の内側を掃除せず、お金で人を言いなりにさせる行為が下劣である事に鈍感になっているのでしょう。
何しろ日頃仕事で自分が散々やられているものですから無理ないかも知れませんが。



しかしこんな事は獣人への道に踏み込む事になるのです。


日々の辛い仕事だって、獣人がいないのならもっと楽しく出来ると思います。それなのに自分まで獣人になってはいけません。


これまで書き続けました通り、獣人は絶望的に孤独です。

ただの1秒だって、自分と向き合う事は出来ません。

それをしない為に、酒やタバコ、コーヒーや甘いもの、快楽や苦痛、時にはドラッグなどを使って「トリップ」を続けます。


死ぬまでずっとです。


彼らはとにかく「仲間」が欲しいのです。理解者が欲しいのですが、当然理解しあえるわけありません。

人とコミュニケーションなんて根本的に取れないのですから、永遠に孤独です。


ここに特に注意して欲しいのです。


獣人に限らず、人は多くがそれなりの孤独を抱えて生きているものです。

特に女性はここに敏感なのでは無いでしょうか。


その心のスキをついてくるのが獣人なのです。

どうぞその心のスキを獣人に見せないようにして下さい。


彼らの仲間にされます。

それは確実に不幸への入り口です。

独りの時よりも遥かに孤独を感じるでしょう。

そしてその先には、それまでよりも遥かに苦痛に満ちた人生しか待っていません。


獣人に同情や共感は一切不要です。


何故なら、自分の気持ちも分からない連中なのです。

人の愛に有り難みも感謝もするわけありません。


ただ、


「得をした」 


「コイツはツカエルゾ」


と、自分への利益としか考えられません。


いわゆるエサです。



こういう風に、人の気持ちも愛も歪んで受け取ろうとするのも、最初に書きました通りで、早い話が「怖い」のです。


人のやさしさも愛も慈しみも、彼らは「怖くて」仕方ないのです。


自分の汚い内側に気付かされてしまったり、場合によってはそこに触れる羽目になったり、人目に晒されかねない事に恐怖するのです。


ですから人の優しさを懸命に「破壊」しようとしたり「汚そう」としたり、「損」させようとするのです。攻撃してくるのです。


彼らからしたら、人の愛や優しさが攻撃に感じで仕舞うのです。



なんという狂った価値観でしょうか。


しかしこれだって普通に生きている人に無い話ではありません。

少しの油断で誰でも陥る事があるほどに、世の中は悪への入り口で満ちています。


偽りの情報や、快楽や損得、そして何よりも自分自身の中にある甘えや情が、必ずキッカケになってしまいます。


真実や正しさを求め、汚れや偽り、甘えを捨て去る事で、獣人に取り込まれたり" 獣 "人生を生きる事から遠ざかれる筈です。



お気をつけ下さい。



【獣人処方箋】 Case.8


「"獣"人生:後編」 (No.0068)



おわり



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