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令和漢詩 〜芸術をもっと身近に!〜

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漢詩を 型や形式にこだわらず表現するものとして 「令和漢詩」の分野を勝手に作りました。 または「いんちき漢詩」です。 表現は様々。 上手でなくても、綺麗でなくてもいい。 ただ、…
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2020年8月の記事一覧

令和漢詩のススメ

私の尊敬する方から
漢詩を書いてみるように言われた。

ちなみに
その方はYouTuberとしても収益を上げている
実業者でもある。

漢詩なんて
やってる人はかなりニッチだ
という目付もあったかもしれない。

漢詩を
特に好きでもなかったが
執行草舟氏の「友よ」から

詩の面白さを知り、
漢詩も
いくらか面白さを感じていた。

また
私の座右の銘は
漢詩の神様・李白の言葉から出している。

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そんな時は

そんな時は

曹操孟徳 三國時代

對酒當歌
人生幾何
譬如朝露
去日苦多
慨當以慷
幽思難忘
何以解憂
惟有杜康

酒に對(たい)して當(まさ)に歌ふべし
人生 幾何(いくばく)ぞ
譬(たと)へば朝露(あさつゆ)の如し
去る日は苦(はなた)だ多し
慨(がい)して當(まさ)に以(もっ)て慷(こう)すべし
幽思(ゆうし)忘れ難し
何を以(もっ)てか憂ひを解かむ
惟(た)だ杜康(とこう)有るのみ

自分の人生をひど

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月光

月光

夜霧猶霞満月光 夜霧に満月の光 猶も霞む
歴辛酸未非不惑 辛酸を歴て 未だ不惑に非ず
寂寥漬我静満心 寂寥に我を浸すと 静かに心満つる
深夜静寂満世界 夜は深まり 静寂が世界を満たす

天生

天生

忙中非在心此処 忙しさの中 心此処に在らず
些迷是穏促内省 些かの迷いにより 穏やかに内省を促す
天生我材必有用 天我が材を生ずる 必ず用有り
身上導他力受容 他力に導かれし 身の上を受け容れる

星辰

星辰

歩漆黒闇驚星瞬 漆黒の闇を歩く 星の瞬きに驚く
溢悲別離寂胸焦 悲しみ溢れ 別離の寂しさに胸を焦がす
我星辰何処何処 我が星辰は何処に何処に
星辰有其処此処 星辰は其処此処に有り

我が家から少々歩けば、足元も見えないほどの道に出る。
星も驚くほど綺麗だった。

突如感情が溢れ出る。

星辰(北極星)について詠ったニーチェを思い出す。

こちらも参考に

YES(是)

YES(是)

YES(是)

熱風焼岩魚 熱風に岩魚を焼く
滂沱汗洗心 滂沱の汗に心洗われる
直進如遡上 直に進む遡上の如き
星辰教我諭 星辰を我に教え諭す

涼風仰見星 涼風に星を仰ぎ見る
不乱瞬続耳 不乱に瞬き続けるのみ
不求其見返 其の見返りを求めず
星辰教我諭 星辰を我に教え諭す

心掻毟苦悩 心掻き毟る苦悩
自己内省秋 自己を内省するとき
観二見迷妄 二見の迷妄を観る
星辰教我諭 星辰を我に教え諭す

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