見出し画像

舞台 晴天に雨 〜聖夜の祭囃子〜 観賞記

依然として治まる兆しがない流行り病に加え、大国による中小国への暴挙が続けられるなど、「戦」の文字で象徴されるのも納得できるのが哀しい一年であった2022年の12月、東京目黒区学芸大学駅の、ここ、

千本桜ホールで14日から18日まで全8公演で上演された、

舞台 晴天に雨 〜聖夜の祭囃子〜

でも、人間と妖怪との戦いが繰り広げられていた。その半分の4公演を観劇した小生も、依然としてリアルでの尽きない悩みと戦いながら、速報的にその雑感を書き散らかしたい。

(概要)

作演出は、松竹芸能のコメディアンでもある友池さんこと友池一彦氏、主演の結衣役に、我らが3Bjunior出身の、

平瀬美里!

みぃちゃんとくれば、晴天に雨としては昨年の朗読劇(ではあれど、実はなかなかの立芝居でもあったねw)の続編的位置付けで、また、助演含めれば、みぃちゃんの友池さん作品は4作目のコンビ。そして結衣の相手役である、神様修行中の狐の妖怪・テンコは、前作同様、マメちゃんことソラ豆琴美。他、えなえ、なかがわあつこら友池作品の常連や、みぃちゃん所属のスターダストプロモーションからは、友池作品2作目の田中海凪と、小生初見の早川あひるなどの面々という座組で、上演時間約95分、各回、帽子をダーっ!と取ってポーズを決める友池さん(曰く、このポーズはギャグだそうだw)と、キャスト数名の前説は撮影可能で、座をトークで和ませてからの本編入りというお馴染みの構成。千秋楽マチネの前説では、早川さんと、茶道部さな役の加藤わこさんが、ソラ豆さんに唆された即興漫才で登場して、コメディアンの本業に火が着いてしまった!?友池さんが、早川さんのボケに、

そら本職がガチでツッコミ入れたらあかんて
早川さん19歳やで、3秒も無言事故起こすのもしゃあないがなT_T

というさすがの、そして厳しい技を見せていましたなwww。

(あらすじ)

結衣は薙刀に勤しむ高校3年生。ひと月前から、他の人には姿が見えないのに自分だけが見えるというテンコに取り憑かれ悩まされているところ、テンコの敵である黒狐が、結衣も通う自身の叔母・美代子(なかがわあつこ)が主宰する稲村道場の神棚が、妖怪の世界と行き来できるという霊道となっていて、その通行を阻む役割を担っている御札を奪うため火事を仕掛ける。テンコの機転で御札は守られるものの、道場は燃え尽きてしまい、結衣たちは薙刀の活動を隣町の別の道場を借りて行う羽目になる。そのため放課後は、結衣と、結衣と同学年でいつも優しい弥生(えなえ)と、その弥生を結衣にはいつも甘いと指摘する後輩の美菜(田中海凪)の3人は直ちに隣町へ急がねばならないのだが、ある日、結衣は掃除当番であることを忘れてしまい、当番のもう一人、茶道部のさな(加藤わこ)に呆れられる。優しい弥生が手伝ってくれるといい、渋々付き合う美菜とさな。だが、さらに追い打ちをかけるように茶道部顧問の鎌田(泊太貴)から、この日結衣は補習で居残りと言われていて結局薙刀は休みとなる。しかし一週間後からは隣町まで行かずにすぐ練習できるようになるからと弥生は言い鎌田に促すと、鎌田は来週から茶道部の部室半分を稲村道場が使用できることを話す。さなは不満を漏らすが、顧問の自分が怪我をして部活できない間は活動自体も禁止という校則から、部室を貸すことに問題は無いという鎌田に、さなは、そのケガの原因のバカバカしさを嘆く。なんでも、蜘蛛の巣にかかった珍しい姿形の、てんとう虫を助けた拍子に足を骨折するというから間の抜けたものだ。おまけに結衣にだけ見えるテンコが現れて結衣が声を荒げると、自分に言われたと勘違いした鎌田は、部室を貸すことを考え直すぞ、と立腹して去る。結衣はテンコをとがめるが意に介さず、九尾の狐の妖怪の息子のケイゾウ(庄原孝太)を連れてきて、近く行われる「モノノケ祭り」が楽しみとのろける。その後結衣は自分に割り当てられた掃除場所に向かう途中、学校の人気者である千尋(早川あひる)と、クラスで弄られてばかりの男子・晃太(TOMOYA)が、千尋が、晃太が別の男子にスマホを奪われて千尋と親密だと書かれて迷惑していると言い争っているところに出くわす。一人、消えてしまおうかとつぶやく晃太に、まさかと誤解した結衣だが、晃太はいつか自分の口で級友たちに立ち向かうと言い切り、結衣は晃太をからかう級友を止められなくてごめんと謝るが、その場面をさなに見られ、掃除サボって何いちゃついてと怒られる。

ところ変わり薄暗いとある場所にいる、女?のいでたちの者が2名。「人間のようにクリスマスを楽しみたい!こんな暗いところは嫌」と駄々をこねるのはヤツカ(佐々彩乃)で、そのヤツカに、もう少しで人間世界を支配して、ヤツカに人間の姿をくれてやる、と自信気に話すのは、その母である土蜘蛛(田原遥菜)。二人は妖怪で、土蜘蛛は一週間前に人間界に刺客を送っているという。折しも学校では、一週間前から臨時の生活指導に就いた教師の天道(谷松香苗)が校則の見直しと徹底に取り組むとして校内でのSNS等禁止を打ち出しており、千尋は抗議すると、突然眼鏡を外した天道が千尋の眼を見据えると、緑の妖しい光に捕らわれた千尋は、わかりましたと天道に忠誠を誓う。天道は不敵な笑みをうかべるが、それを偶然見ていた鎌田が、それまでは生徒との接し方に悩みスランプだった天道が、あの千尋を手なずけたことに驚きつつも、眼鏡を取った天道が可愛げあると、昨今ではセクハラになるかもと躊躇いがちに称える。そっけなく鎌田をあしらって天道だが、無意識にコンパクトを取り出してはにかむが、我に返り「自分には使命がある」と言わんばかりの厳しい顔に戻り次の行動に移る。そう、天道こそ土蜘蛛が人間界に放った刺客であったのだ。ケイゾウとデート中のテンコの解説によれば、妖怪には自分のように人間に姿を見せて取り付くタイプと、人間に憑依して乗っ取るタイプと、人間の姿かたちに化けるタイプとあるようで、天道は憑依型らしい。その二人が偶然、さなが天道に、さすがにあの先生の指示には疑問だと言ったところ、諭すようで反抗できない威圧で、さなを従わせてしまった、という場面に出くわし、ケイゾウは天道に妖怪の匂いを感じたが、テンコは明日のモノノケ祭りが楽しみだと依然として浮わついている。それを妖怪世界の土蜘蛛は、女狐が祭り騒ぎに乗じて、あの霊道を塞ぐという御札を狙っていると察知。天道に進捗を尋ねるとともに、報告が遅いとして「生命の糸」で天道の四肢を拘束すると、苦痛に顔を歪める天道。ヤツカはもっと!とその様を楽しむ。

再び学校に目を戻すと、茶道部で練習中の結衣達のもとに、美代子が晃太を伴い、彼が荷物を運んでくれたのよと感謝してやってくる。晃太が運び入れて奥に進むと、入れ替わりで千尋とさなが来て、薙刀なんて物騒なものを持ち込むことは不安だ、という校内アンケートの結果から稲村道場は退去するべきだと迫る。しかし美代子がスマホを見直すと、薙刀の太刀捌きの動画が絶賛されているという好評価に溢れていると見せると、それは晃太が送ったものであった。千尋は、晃太が稲村道場に肩入れしている姿に苛立つ。実は千尋は晃太に好意を寄せていて、いわゆるツンデレ状態であったのだ。なにかが解けたように薙刀の練習を見るくらいなら、と退去撤回しかけたその時、天道が現れて、自分が鎌田から茶道部顧問も引継ぎ、薙刀の盗難などの場合のリスク回避で、薙刀は没収済みだと宣言。あの、さなが戸惑っていた指示が、薙刀の強制没収だったのだ。さらに茶道部部室からの退去を正式に勧告。弥生と美菜が鎌田を呼びに出ると、天道は千尋を、あの緑の光の催眠妖術で再び虜にして美代子を強制的に排除するよう命じ、さなもサポート。結衣
が抵抗をしようとすると、天道は結衣にも妖術を仕掛けようとしたその時、晃太が、目を閉じて!と天道に対峙する。天道は、お前は何者?妖怪だな、と見抜き戦闘開始の寸前で、弥生と美菜に連れられた鎌田が押っ取り刀で駆け付けると、天道は発光!とまばゆい白色の光を放ち退散すると晃太も後を追う。鎌田は、これはどんな状況?と問うが誰も答えられず、足元には気絶した千尋が横たわっていた。

結衣から事情を聴いたテンコは、天道は妖怪に間違いないと確信。一方薙刀をしまうカギは鎌田は天道に引き継いだため、結局天道を見つけないとならないが、天道は悪い人じゃないと信じない鎌田。美菜は、夜の校舎窓ガラス壊して薙刀を取り戻し盗んだバイクで逃げようと提案する。テンコは薙刀よりも神棚の御札が無事かが気がかりだが、今はケイゾウとモノノケ祭りを楽しむべく振舞う。実はテンコは、あるモノが狙いでケイゾウにべったりなのだが、ケイゾウには、その狙い、それはケイゾウが九尾の狐の子ということで、実に9個もの人間の魂を持っており、そのうちの一つでもテンコが手に入れれば、モノノケ祭りに乗じて、モノノケの尊である「大神様(オオカミサマ)」に、100年修行で神様になれるところのあと1年(テンコは99歳)をオマケしてもらいたい、という願いをかなえてもらう、というものが察知できたのである。それを払拭すべくラブレターを認めてなんとかケイゾウをごまかしたテンコは、御札は結衣に任せたとしてケイゾウとともに祭りの場へ向かう。一方、意識が戻り回復した千尋が、さなと天道の恐ろしさを話すところ、姿を隠していた天道が現れる。千尋は恐れから来る反発心で去るが、さなは取り込まれて、道場の御札探しを命じられる。天道は自分の狙いの達成は間もなくだと喜ぶが、夕方鎌田に呼び止められて、先週までのどこか弱かった天道の方が何か良かった、今の天道は違う、と指摘されて動揺する。だが、それより先に御札を探していた結衣が、こちらも天道追跡から行方が分からなかった晃太と出会うと、晃太の手に道場の御札があることを見つけると、まさか君は妖怪?と問えば晃太は認めて、自分はある虫の妖怪で狐とは相性が悪く、それに憑かれている結衣なので言えなかったが、好きになった、そして守りたいと思ったと告白する。戸惑う結衣に、自分は他からも追われるから御札を預けるので、丑三つ時に道場があった場所、すなわち霊道の前に御札をもってきてほしいと手を握るが、そこに千尋が出くわしてしまいツンデレどころではなく信じられない、と絶望のまま走りだす。戸惑う結衣を尻目に晃太は待っていると言い立ち去る。どうすようか彷徨う結衣はテンコと出会うが、晃太のこともあり御札を渡す気にはならず、テンコも妖怪に狙われていると煽って御札を渡さない。

好き、好き、好きって言葉を、はぐらかしたりしないで

恋、恋、恋しい気持ち、伝えたくて叫んでいる

好き、好き、好きって言葉を!

恋、恋、恋しいって意味を!

ずっと、ずっと、脳内反芻しているよ!

(劇中歌 脳内反芻)

結衣と、そしてもう一人、天道の、これが「好き」「恋」ということの心の声なのだろうか!?

いよいよモノノケ祭りの当日。集まる妖怪たちに感動のケイゾウ、天道の計画の成果を待ち受ける土蜘蛛とヤツカのもとに天道が貢物と称して差し出したのは、千尋とさな。一心不乱に踊り続け完全に催眠に陥っており、天道の指示で結衣の御札の捕獲に向かう。まだ手に入れていないことにヤツカは使えないやつと立腹だが、土蜘蛛は最初から天道も捨て駒、この場でその魂も大神様に差し出すという魂胆なのだ。そこに深夜の学校から薙刀を奪うため移動中の弥生と美菜、さらに追いかけて来た美代子がやってくると、工事中の道場の現場から木材を、校舎のガラスを割るために持ち出すために現場に踏み込む。それを目撃していた結衣は不安に後を尾けると、まずはその先にはテンコとケイゾウがいて、ケイゾウはテンコに、結衣の魂を御札とともに差し出すんだろう?と聞き、曖昧に言葉をテンコが濁したため結衣は不信に感じる。さらに、進むと次は晃太と出会うと、テンコのこともあり晃太に身を寄せる。そこにテンコが来て、結衣を救おうとするが結衣は信じられずテンコは誤解を解こうとするが、間が悪くケイゾウが生贄見つけた、言ってしまうと結衣は態度をますます硬化。それを機を逃さず晃太が先に霊道の場所へ行って!と結衣を逃がすと、戦闘力は無いケイゾウに、毒針!と仕掛けて倒し、結衣の元へ向かう。テンコはケイゾウに呼びかけると、死んだと思われたが立ち上がり、スペアの魂が身代わりになって生き残ったが、9個あった魂は、自身の不注意等で残り2個となってしまったという。そこに土蜘蛛によって行く手を阻まれた晃太が戻ってきて、土蜘蛛の攻撃を避けるため一旦逃げるテンコとケイゾウ、そして晃太も結衣を負うのを一旦諦めて逃げる。そこに弥生、美菜。美代子の3人が出くわしてしまい土蜘蛛は貢物だとして3人を絡めとる。依然として3人を尾けていた結衣が3人を助けるよう向かうが、晃太が結衣を見つけて、今は霊道へ向かうのが先決と諭し、自分を信じて目を閉じてと晃太に促されるまま、その唇どうしが触れ合う寸前、テンコが狐火!と放つ。まだ信じられない結衣に、晃太が結衣の魂を吸おうとしていたと説得、御札は魂と一緒に差し出すことで効果があるが、晃太は魂を持っていないと見破ると、なんと晃太は、面倒くせえ!と言葉を荒げて反撃する。そして結衣の手にある御札は偽物で、最初から本物は自分でもっていたこと、そして結衣が確実に霊道までくるように仕向けたとばらし、目的はこの土地を支配して虫を邪魔者扱いした人間に復讐するためとも白状。さらに晃太は、こうなっては魂ひとつあれば良いとして、立ちすくむケイゾウに詰め寄り、お前のスペアを寄越せとケイゾウに唇を寄せる。ファーストキスが男って、と逃げるケイゾウ。その隙をついたように、晃太に不意打ちを食らわせたのは天道。テンコとケイゾウも蹴散らして、本物の御札を手にして土蜘蛛を呼ぶ。その土蜘蛛は、よくやったてんとう虫!と労う。そう、今の天道は、かつて鎌田が蜘蛛の巣に絡まって助けたてんとう虫が憑依していた姿で、土蜘蛛に捕らわれていた時に配下とされていたのである。土蜘蛛はテンコに、おとなしく土地から去れば命は助けると勝ち誇り、生命の糸で自由を奪う。そして結衣は、千尋とさなに拘束されて、天道は千尋に、恋敵への恨みを、さなには掃除当番もサボり校則も守らぬことへのストレスをそれぞれ煽り、二人も力を強める。いよいよ絶対絶命、あとは土蜘蛛が御札を手にすれば万事休す、というところで、天道が土蜘蛛の、御札を渡せという命令を拒否。そして、おいで!と呼び寄せたのは目がうつろなヤツカで、妖怪であることのストレスから解放するため自分で自分の首を締めよ!というように命じると、ヤツカは頷きその手を強める。天道は隙をみてヤツカに催眠妖術を仕掛けていたのだ。蜘蛛にも、蜂のように女王の代をつなぐ習性でもあるのか、土蜘蛛は土地の支配より我が子の安全を重視したのか御札を諦めて、さらに天道にいわれるまま、自らが持っていた、天道に憑依していたてんとう虫としての自身の魂を返して立ち去る。これが天道の、本当の狙いだったのである。ただ、自分の魂を取り戻して、今度は人間になるというその願いのため、この場の全員の魂を大神様に捧げようとしたその時、天道先生!と呼ぶ声は鎌田。晃太に呼ばれていたそうだが、晃太や千尋、さな、結衣まで気絶した状態を見て救急車を呼ぶため車まで戻る。動揺している天道は妖力が弱まり、テンコは拘束がとかれて、天罰!と最強技で天道を気絶させる。そして結衣も意識が戻るが動かない晃太を見て、助けないといけないと言う。テンコはひどいことをされたのにと理解できないが、結衣は「許すために」生きてほしいという。そう、亡き母もまた、薙刀の力は、争いを繰り返すためではない、許して終わらせるために使うんだ、と言っていたのである。間もなく鎌田が戻ると、今度は倒れた天道のために救急車をさらに呼ぶが、天道がわずかな力を振り絞り、助からない旨、そして、あの時蜘蛛の巣から、けがをしてまで助けてくれた旨、その恩を忘れません、と抱きついてから、今、あなたの好きな姿でなくてごめんなさいと謝ってから、御札を掲げて、この場にあるすべての者の魂を、本来の元あるべき所へ返してほしい、貢ぎ物は、消えかけた私の命!と言って、土蜘蛛から取り戻した自身の魂を捧げると、霊道が発光を強める。結衣は、先生!と呼びかけた時、あたりは暗転に包まれた。

時はいかばかり経ったのか?結衣とテンコだけが居る場所で、テンコは、みんなの魂が元ある場所に帰ったから世界の時空が歪んだと結衣に説明。ほどなく、弥生と美菜は、千尋が薙刀の練習の動画を配信してくれてバズって大変と喜ぶと、結衣は、前も晃太君が載せてくれたよね、と問うが、二人は、前も動画が上がったことは覚えているが、晃太とは誰のこと?と、そちらには全く表情を変えない。テンコの言うとおり、あの事件は無かったことになり、晃太は存在しなかったものとなっているのである。落ち込む結衣に、テンコは、自分もその、晃、なんとかってのは忘れてるなあと惚けて、大事なのは今だろ?と諭すが、ガキのテンコに言われたくない!と結衣は認めたくない様子。その結衣に、足がなんともない鎌田が、今日は転校生が来て迎えに行くからと告げる。その鎌田も、相変わらず自信なさげに生徒を呼び止めては情けなくて涙をぬぐうばかりの天道に、眼鏡外した天道先生いいですよね、と言うが、お互いに、前も言われた気がする、と不思議な感覚に陥るのだが。

テンコの言うことを受け入れたくないのだろうか、ともかく掃除当番に向かおうとする結衣の耳に、いっつしかチャイムが聞こえてくる。鎌田が、明日からの転校生だぞ、ほら、こっち!と、その人を呼び寄せると、テンコはその姿がやや驚きに見えたが、結衣は、その人物の姿が徐々に近づくにつれて、眼が徐々に光を帯びて、そして、お帰り、とでもいうような優しい笑顔に変わっていった。

(所感)

・前作「朗読劇 晴天に雨2021 あのコと私」からの相関性

本作は、1年2カ月前に上演されたこの作品の続編、というよりは、そこで描かれた事件の1カ月後に起こった事件という体をなしているけど、共通しているのは結衣とテンコ、美代子、そして霊道と行き来をして人間界の支配を目論むの者がいる、という点かな。支配しようとする主体が、黒狐から蜘蛛やてんとう虫や種類は明かさない虫の妖怪に代わったんだけど、多分狐でなくなったことで、前作で白狐の神様を好演した、ソラ豆さんの歌手活動の相棒でもある、錦織めぐみさんの出演が叶わなかったことは素直に残念だったかな。もちろん、狐シリーズみたいな形でも、錦織さんが出たかはわからないけれど、彼女は16日の初日には開場前から我々観客と一緒に入場待ちしていて、思わず、板にそのまま上がってくださいっていいたくなったものね。スケジュール的に、ソラ豆さんとではなく個人でのライブ出演があったので難しい感じではあったけど、とくにソラ豆さんと意気投合している仲なので、コンビ的な当意即妙の即興演技なんかも期待できたと思うが、ても友池さんの作品は、やはり台本に忠実にあるべきものが多く、本作もいわゆる遊びの影芝居的な部分は、むしろ前作より少なくなっていたと思えるので、さすがにそれは無理か。いずれまた機会はあるだろうから、それを待とう。

そして、前作との違いは、のちほど演者さんのところでも触れるけど、友池さんの芝居仲間のユニットである「TOMOIKEプロデュース」の谷村香苗さんが出演していて、それが劇の最優秀助演である天道を演じていたのが、若い(といっても谷松さんもまだ20代だけども)役者さんにはなかなか出せない素晴らしさを見せていたことだろうね。それらの具体的なところは、くどいようですが後述します。

本作の立芝居を見て、前作が半分朗読劇って感じで立ちの芝居も多かったのが、より頷けたというところだったね。いわゆるオープニングアクト的なダンスや、TOMOYAさん、早川さんと加藤さんの踊り狂うシーン、みぃちゃんの天道との戦いでのアクロバットな動きと、なにより、やはり片手が台本を持つことで塞がるのが、表現するうえでもったいないシーンが多かったものね。前作はやはり新コロまだまだ厳しい中で制約があったのかもと妄想すれば、大楽の前説で、みぃちゃんが「3作目も観たい}と言っていたけど、その前にまずはあのコと私の、立ち芝居での再演を経てからがいいなあなんて思ったね。

最後に、16日と17日のソワレでは、友池さんの解説付きのフライヤーが配布されてそうで、残念ながら小生はその2公演は観ていないから作者の意図は不明、というかそもそも何を書いていたかが不明なので以下に書くことが恥ずかしいけど、まずツイッターか何かで、友池さんが、やはり今の世情―新コロや紛争―が止まないことに、せめてお芝居では戦いみたいなものに終止符を打とう、的なものを見かけた気がしたんだけど、それがあったので小生にもその意図を感じたし、その解決方法の指針として、結衣に言わせた「許さないと(また戦いが続いてしまう」という部分に感銘を受けたのよね。現実では、一方的に大国が中小国を征服するためって見えるし実際もそうだけど、大国にも中小国にも、どこかで、相手の自分への反感を受け入れて許す、みたいな考えがあれば、多くの命が失われる最悪は回避できてのではないか、本作でいえば天道に憑依のてんとう虫の犠牲だけで済んだのが、のちの平和をもたらしたというところでね。土蜘蛛でさえも、ヤツカの命のためには目的を諦めたし、天道も土蜘蛛親子のせん滅まではしなかったしね、って、でもこれは甘いって言われるんだろうかなあ・・・。


・晃太(虫)を主人公でスピンオフも出来るかも!?

土蜘蛛とその配下の天道と対峙する結衣とテンコ、という構図だと思われたところに、第3極として対立することになったのが、TOMOYAさん演じる、虫の妖怪の晃太。TOMOYAさんについても後述するとして、小生には謎が多かった晃太についてのあれこれを考察しているうちに、なんか晃太を主演でのスピンオフ作品ができて、それがなんか見たくなった気がしてきたね。

まず、晃太と化けた虫の種類は?ってなったんだが、当初は人間に一番迫害される虫は、蟻とかゴキブリかってなったが、必殺技が「毒針」なので、妥当なのはスズメバチかしら?ミツバチなんて人間に有益だし、ハリネズミは虫じゃないしで、さそりは尻尾だし、なにか妥当な虫はいないかね。まあ、その種類自体はなんでもいいんだろうけど、でも、虫と漠然とした形にしたのは、先述したように、これも新コロ含めたウィルス全般に苦しめられている我々人類だけでなく哺乳動物、って意味もあったのかなんてことなのかもしれないね。虫を全般的に人間は毛嫌いし、利益と称して利用することから、いつでも動物は虫界から復讐されても仕方ないので、少しでも、殺傷するにしても最低限にするなど、小生はこれからは配慮してみようかな!?

あらすじで、小生は晃太は人間に化けるタイプの妖怪と書いたけど、実は小生は、てんとう虫と同じように、晃太とい生徒は元々いて、彼の気が優しいゆえに級友に弄られいじめられとつけ込まれる性格が、そのまま虫の憑依先として選ばれたのではないか、って気がしてるの。これは天道先生にも感じていて、生徒との接し方に悩み自信喪失しているほどのか弱さが、てんとう虫が憑依しやすい性格だったんだろうということで、だからこそ、彼(彼女)がそこに至る経緯と、憑依された後の本来の晃太の方に焦点を当てて、その葛藤と克服なんかを描いたら面白いんじゃないかと思えたのね。それほどに、小生には脇キャラながらも謎めいて魅力的だったということでしたな。

(座組の皆さん)

・佐々彩乃さん(ヤツカ)

大楽挨拶でだったかな、そこで彼女が今作の初舞台だと知った小生。舞台が1作でも何百作に出る人にも等しく訪れる初舞台が、友池さんの作品というのは良かったのではないかと思う。みぃちゃんのように同世代の若い女性が必ず数名配役されるから相談事とかも誰かが聞いてくれる環境にありそうだしね。出番こそ少なめだったが、最初の、クリスマスを楽しみたい、のシーンは、数少ない遊んでよいところに思えたので、最後の方で弾けるかな?とも思ったが、まずは安全運転で全うしたってところに見えました。1年後同じ役を演ったとして、もっと弾けてふざけられているだろうなと期待したいです。

・田原遥菜さん(土蜘蛛)

佐々さん同様、土蜘蛛はシーンが少なく、他の演者さんとの絡みも少なく、かつ遊びおふざけの影芝居の場面もほとんどない中、土蜘蛛の威厳を保っていて、最後だけ動揺して、天道の魂を返すところで、未練を表現したのだろうかなという間と表情が素敵でした。なんと、友池さん作品では直近で「あの壁の絵 キタナイ涙」に出られていたのを失念している小生T_T。記者役で、あああった、あの太田雄貴さん演じる偽の有名画家とか追い詰めたんだっけか?所詮トーシロなので許してください、僕の魂をいくらでも差し上げますからT_T。

・泊太貴さん(鎌田先生)

「〇〇したい人この指、とーーーまり!(泊)」を、ソラ豆さんに伝授したりと、ああ、楽屋では彼がお兄さん的な位置で、若い役者さんたちの良い弄り相手になっているんだろうなというのが分かった泊さん。下心みたいなものがなく、からっと天道の、悩んだりしている姿が好き、というのがとても自然で素敵でした。友池さんの、役柄の設定は分からないけど、その天道にさえも、どこか距離取って、そこまで情熱的ではないし、でもそこまで事務的でないし、という距離感の先生が、現実にいたらいいな、という人には、うってつけの先生を表現されていたと思えたね。

・加藤わこさん(さな)

19歳で、あと少しで20歳(だったのは早川さんのほうだったか?)という彼女は、劇団水色革命というところで所属の舞台役者さん。しかし前説で2回話したのを聞く限りは、演劇とは一変のはにかんだり緊張してる、という面があり、やはり架空のものを演じるのと、素の自分でいるのは違うんだろうかな。結衣達に呆れたり睨んだりの眼は、本当にそう思ってるんだろうなとわかる表情で、目力があるってことなんだろうな。滑舌も良いし、決して語弊を恐れることなく言えば、個性的な顔立ちであるのを活かして、主人公の敵対役とかなんかはハマる感じがしました。

・なかがわあつこさん(美代子)

友池さん作品にも、フォーエスエンタテイメントさん製作作品にも、常連的ななかがわさんも、若い役者さんの相談相手とかフォローとか、楽屋での後方支援が容易に想像できるが、本人の千秋楽マチネ前説では、若い子に合わせているうち気持ちが若くなってくるという旨の事を言っていて、逆に友池さんが、俺との時が合わしているんやなあと残念がってた。毎回回想的に結衣の母に手を合わせるところで、何かをつぶやく口パクをする表情が優しくて素敵でした。

・庄原孝太さん(ケイゾウ)

本人のプロフィールには、ジュノンボーイ選出のようなことがあるほどの、いわゆるイケメンな役者さんながら、小生はもちろんイケメンじゃないけど、イケメンと言われることが役幅とかを限らせてしまうのではないかな、と残念にも思えるが当人たちはどうなんだろうか?ケイゾウは、〇〇なケイゾウ、ケイゾウ〇〇、とふざけるチャラいキャラだけど、もう少し弾けて遊んでふざけて、はあってよかった気もする。そこは友池さんもダメださないんじゃないかと思うがどうなんだろう。千秋楽マチネ後の挨拶で、あと残りラス1公演ですで、ラス1ケイゾウを、みぃちゃんとソラ豆さんが弄っていたが、そこは庄原さんが率先して言ってほしかったw。真面目な方なんだろうね。なお、彼も、「あの壁の絵」に劇団員役で出ていたのを失念していた小生T_T。

・早川あひるさん(千尋)

スタダは本当にいろいろと人材がいるのね、ということで、小生初見のスタダ役者さん。先述したとおり、ソラ豆さんにそそのかされての千秋楽マチネでの即興漫才では、友池さんのプロのつっこみに3秒くらい間があいての事故ながら、カラリと笑って捌けたけど、そこは役者さんだからか、または19歳だからか、ダメージは無い感じだったが大丈夫かなw。等身大の高校生役は安定って感じと、彼女も滑舌が良いのは、やはりボイトレとか発声練習とか、アイドル部門にはないレッスンがあるんだろうなあと思うけどどうなのだろうか。

・田中海凪さん(美菜)

ミナギちゃんは、今作で、尾崎豊の歌の歌詞を、薙刀を取り返す件で言うんだけど、まず、尾崎の曲がきょとんなんだろうなというのが分かるのが面白い。弥生のえなえさんも、尾崎は知らないって表情するんだけど、こちらはギリ知ってる世代だから、ミナギちゃんがガチで知らんだろうなw。でも、冒頭にみぃちゃんと含めて3人シーンで始まるんだけど、このミナギちゃんが、まさしく等身大で自然で良かった。現役高校生で、作品でも高校生ってのはかなり多いけど、美菜は本当に現実ばなれしていない自然なものでした。前作「デッドリー永劫」の代打出演が依鳴役ってのはなかなか難しかったので、これでリセットできたのではないかしら?

今作は終演後に、スタダの3人以外はチェキ撮影があったので、ここから先は、みぃちゃんとの共演御礼や、これまでその絡みで観た作品での感想などを、古い話で恐縮ながらも一方的に話させてもらった方々への所感となります。

・えなえさん(弥生)

「注意書きの多い料理店」では、みぃちゃんの姿は見えないところから始まり、晴天に雨あのコと私では、先輩役。そして今作で、晴れて親友の弥生役で、みぃちゃんとの場面が多くなったえなえさん。なにより、「追憶ベイベー」では、新コロで急遽のキャスト変更に応えて演じられたことを素直に賞賛したところ、いやいやさすがというか、目は、お客さん、それくらいは当然ですよ、という感じで返されたように見えて、やはりこういう世界で生きようというのは覚悟が違うのかな、なんて迫力を感じたね。来年3月に、友池さん支援でで、フォーエスさんの演劇を企画制作するそうで、キャストとか芝居内容とかを担当するらしい。それにも、お客さん、自信ありますから、という感じで見つめ返されたので、声ももとより度胸も大きい器の持ち主だね。固定の女性ファンがたまたまだろうか、小生の前で3枚もまとめ撮影していて、こういう固定ファンがいるいないは違うんだろうな、とも教わった次第でした。

・TOMOYAさん(晃太)

「注意書きの多い料理店」では、みぃちゃんは、初の友池さん作品と2回で流れてしまった「デッドリー永遠」以来の主演であったところ、TOMOYAさんもこれが初舞台ながら、みぃちゃん演じるくるみの別れを、ガチの涙を流して公演するというのに感銘を受けたので、あれから1年、双方がそれぞれのキャリアを重ねての共演はどんなものか、も小生的テーマのひとつだったので、大楽後に、こんなおやじで申し訳ないと思いながら挨拶。そもそもが、注意書きでのみぃちゃんの役名を小生が忘れていたのを、彼が、くるみですね、と教えてくれた時点でほぼ降参。そして、1年経ったみぃちゃんはどうだったか、って振ると、そこで目がギラっとしたように見えてから、キャリア積んだのが分かる、自分も後を追わないと、という趣旨のことを言ったのね。その感じがまた小生には迫力に思えて完全に白旗。えなえさんもそうだけど、強い何かを秘めてる感じはあるよね。
鹿児島でのグループ活動でもまた戻るんですと、心なしか、名残りある風に見えたけどこれはいくら泡沫ブログとはいえ差しさわりあったらまずいから止そうか。ホント重ねて、こんなおやじで申し訳なかったけど、またどこかでお目にあかことはあるだろうと思いますので、その節は、毒針!ってやっつけてwww。

・谷松香苗さん(天道)

小生的には、あの「ヤミイチ」で、みぃちゃんが板で芝居するそのすぐ下で、岡田竜二さんを逆に犯す寸前の大人の芝居の洗礼を浴びせてくれた、先生的な位置づけに置いていたけど、その後の、友池さん作品での、自然な市役所職員(あの壁の絵)、勝ち気でいかにもいそうで、様になっていた画家(追憶ベイベー)、も印象に残る演技をされていたこともあり、そのすべてを賞賛すると、こちらは素直に、いろいろ観ていることを逆に喜んでもらえたかな。その後調子に乗って、シロートながらと前置きしてから、キャリアの浅い人は、セリフ間の微妙な間が無い人もいて、印象が薄まるけど、谷松さんはそれがシロート的にもなんか絶妙に感じて印象にも残る旨の感想を述べると、ああ、こちらもまた目の奥では、シロートさん、それはほんの序の口だよ、って感じに圧倒されてしまい降参。えなえ、TOMOYA、そして谷松と、いやあこの辺はみぃちゃんには、同じ芝居仲間という点と、ライバルというか競争相手ってことにもなるなあなんて思うほど怖かったわw。他にも、みぃちゃんとの劇中歌「脳内反芻」でのファルセットではない地声での高音を貫く歌いぶりや、ダンスの機敏さと、ひん死ながら立ち上がる時の身のこなしなど、日々の鍛錬を感じさせられる姿も素晴らしい役者さんだと思います。最後に、来年1月には、みぃちゃんが中学時代から同僚でもある、播磨かな、ってのが「みんな幸せ」でお世話になることを勝手に宣伝しておいたが、播磨!谷松さんもすごいからな!

・ソラ豆琴美さん(テンコ)

チェキ撮影では、マメちゃんなんて日和って呼んだ小生だけど、ここではソラ豆さん!
まず、1枚目では、今年の彼女の出演作「MURUFUNKTION」「匣の中2022」「ときステ」の3作を観劇して、後者2作ではチェキ撮もできたのに、匣の中では、その作品の、人間の差別感などが顕在化されるという後味の悪さで、ときステでは、観劇前の食事でのビール2杯で〇魔で劇の観賞に支障を来したためで、それぞれ行かなかったことをお詫びしつつ、いやあそれでも彼女も、そういうときでも感想とかは聞きたいということなんだろうね、来てくださいとのことだったな。本当は、もう少し各作品の感想もいいたかったところだけど、あくまで本作でのチェキ撮なので自重して、そして大楽後には、本作の感想として、とにかくテンコの優しさ、つまり、晃太を忘れ今を大事にしろということで、忘れちゃったと惚けることに、99にもなるのにガキのくせに、としか言い返せない結衣こそ天罰だな、というところには、ちょっと共感してもらえたようだった。当たり前だけど、客のほうでも、トーシロながら感想を言うと役者は何らかの反応をするので、あながちSNSの「いいね」よりも、その文章自体を読まれることが重視されているかもしれないね。ということで、彼女にも、小生はツイッターはやってないけど、どこかで何らか書いてるから、と言ったが、さあ、この泡沫ブログまでたどり着くやらwww。
次回の舞台は未定で、おぢさんも歌手活動はなかなか行けないけど、と言うも、そのうち舞台もあるような口ぶりだったので、きっかけはみぃちゃん始まりだけど、また次を期待して持つとしましょう。

(平瀬美里の仕事納め)

まずは本作の座長公演が本年の締めということで、もう、今作はデッドリー永劫での、し残した後悔を解消できた涙からは一変の、大楽後も涙は無く、達成感にあふれた表情で去っていったのが、なにより印象深かった。これで当面、演技を離れたところでの彼女の素の涙はしばらく見ないことだろうなあ、というのは一抹の寂しさか!?

前作で結衣の役柄を、台本・当時の友池さんの演出を思い出すなどで、ただちに呼び戻したのだろう、許すための戦う、という自愛の心という筋がぶれることなく、敵対するものすべてに優しさを見せた表情など、いうまでも無く素晴らしかったし、何度も言うように、あまり影芝居の余地がない中でも、とくに小生が印象に残るのは、掃除しているところで、千尋が晃太に詰め寄っているところに出くわした時の、あれ、なんかやってんな!という、興味津々な表情に始まり、次いで妄想気味に、あれかな?それかな?って思いめぐらせてるのが分かる表情とか、あのシーンに、抑制した中でのギリの遊び、という過去作品で身に着けたものが発揮されていたように思えて嬉しかったね。もう一つは、やはり最後の最後、鎌田の転校生への呼びかけで、その表情が徐々に微笑みに代わり、最後が、もう慈愛を越えた言いようのない幸福を表していた表情が良すぎたね。

その他、「脳内反芻」での谷松さんとのデュエットも、ロッカジャポニカ時代と変わらない側転と足上げの柔らかさとかも、ここで小生が言うまでもないものは諸兄姉がSNSですでに表明しているとおり。そして密かに、小生は、今作では初めて、たとえそれが晃太の計算上のウソであっても、恋の告白されるシーンの機会を得たことも、今後の引き出しとなったのがまたまた嬉しいね。あとは、谷松さんと今回しっかり絡んだことで、彼女のセリフの微妙な間とかの技を感じて、とかく身贔屓の強い我々贔屓筋以外にも印象を残す言い回しを究めたり、ソラ豆さんのように、会計もチェキ管理もずべてセルフプロデュースでするという逞しさを感じて、事務所所属でむしろ弱い点、外への発信と外からの吸収を増やしていって欲しいなと思いました。

来年のさらなる飛躍を祈りながら、ちょっと早いけど、

今年一年もありがとうございました。


この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?