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舞台 袴DE☆アンビシャス!2022 観賞記

昨夏、2公演を終えたところでの公演中止から、お帰りなさい!

ももクロから始まり、最近は細々とながらも、その妹分の3Bjuniorのメンバーの活動記録として継続している当ブログだが、このところは、そのメンバーでも、アイドル活動から舞台演劇に転向した者たちの活動を残すことの方が多くなってきただけでなく、ついには、3Bjrメンバーも、スターダストプラネット(スターダストプロモーションのアイドルアイドルセクション)のグループ関係者も、まったく出演していない中小劇場の演劇観賞の感想を書くようにさえなってきた。

その、初のももクロ以下スタダ関係者が誰も出ないイベントの観賞記となった作品が、昨年8月に無念の新コロ公演中止となった、

袴DE☆アンビシャス

という演劇。作演出・松本陽一、制作・宇田川美樹という、素人の小生の眼にも、中小劇場を中心に作品を上演している演劇人として好評価を得ていると思う夫妻が送る本作は、女性のスポーツの普及促進のためにスカッピーという競技を発案した教育者が、志半ばで死去したものの、4年に一度よみがえっては、長期的にはオリンピック種目選考を目指しつつも、まずはスカッピーを通じて仲間との協業・協調により困難の克服し健全な肉体と精神を宿すことを目指すべく学生達にスカッピーを教え、学生たちが練習・試合を経て成長してゆく様を描いた群像劇で、2公演を終えた後、宇田川さんは来夏の再演を目指すと宣言し、めでたく本年7月13日から7月18日の本日まで、場所も、昨年と全く同じ、ここ池袋の

BIG TREE THEATERで、

袴DE☆アンビシャス2022

として再演を果たしたのである。

小生も昨年、
https://note.com/stplbanzai/n/nffc972d6ffca
という記事を書き、この再演を待って観賞記を完成させるという体を取ったほど、公演を楽しんだ者であり再演決定には喜んだものだが、今作には、われらが3Bjrの役者転向組の出世頭、

葉月智子!

ちょもが出演するということで喜びつつも、この出演は、今作は残念ながら他の作品に出演のために出られない、梅原サエリさんとの交代なので、果たして、再演でリベンジに燃える多くの前回キャストにうまく溶け込めるのか?と、俺が出るわけでもないのにw、心配しながら、その初日を迎えた次第である。

(あらすじ)

時は大正時代の、4年に一度近付くほうき星(彗星)が良く見えるある夜、杏美林高等女学校1年のカヲル(若林倫香)とフミ(草場愛)は、学校に捨ててあった、薙刀・羽子板・タンバリン・大きな団扇等のガラクタを質入れするため運び出していた。ちょうど学校創始者の杏美林ウメノ(宇田川美樹)の銅像前で、庭球でオリンピックを目指したいと話すフミと別れたカヲルは、バイトに明け暮れる我が身にはお金のかかるスポーツなど無縁、と諦めるが、その時、ほうき星の光がウメノの銅像を照らすと、4年ぶりに戻った!と動き出したウメノの銅像が、カヲルに、諦めない、私が新しいスポーツを教えるから、それでオリンピックを目指しなさい、と指南。その名も「スカッピー」というスポーツは、ちょうどカヲル達が持ち出していた道具を手にした4人と手でパスを出す者の5人で得点を競う、バスケットボールとポートボールとカバディを合わせたようなもので、ウメノはカヲルに、仲間を集めてウメノが動けるほうき星輝く夜に練習を始めると言い残して夜が明ける。

興味を覚えたカヲルは、その朝早速生徒会長のユイ(堀有里)に、スカッピーを部活動として許可を願うと、スカッピーに何らかの知識がありげなユイは、10日後の球技大会の種目とすることを約すとともに、その場で、一つ下の4年生で、財閥五所瓦家の娘のノゾミ(薙刀持ち。演じるのは鶴田葵)と、そこと対立する西園寺家のセオン(タンバリン持ち。松木わかは)、取り巻きの3年で庭球部キャプテンのキヨ(大団扇持ち。高宗歩未)と生徒会副会長のフヨウ(羽子板持ち。稲葉麻由子)で上級生チーム・エレガントを組み対戦することとした(ユイは、パス回しと防御の要というポジションに立つ)。自身はタンバリン持ちで出場となるカヲルはフミと、同じ1年のマルヨ(近石日奈)と仲間集めに奔走し、ひとり排球(バレーボール)部の2年生・ハル(大団扇。真野未華)、カヲルの長屋の住人で不良の2年生・ツノ(羽子板。斉藤有希)、そして薙刀の師範代の腕ながら粗暴さで停学であった2年のクルネ(薙刀。小林亜美)をスカウト。マルヨは運動音痴ということでマネージャー的な役割に留まるため、あと一人が決まらないところ、日ごろから親の仕事の関係でセオンらに蔑まれていたフミが、チームまで馬鹿にされたことに立腹して、うちのチームはアンビシャス!と啖呵を切り、要のポジションとして出場を決意し、ようやく5人が決まる。

かくしてカヲル達と、夜な夜な動けるようになったウメノとの練習が始まったある夜、ユイとその妹で1年生のチイ(栞菜)がその光景を目撃する。ウメノに対して懐かしさと苦さが含まれたような思いを浮かべるユイ。一方チイは、カヲルらがツノをスカウトしに来た時にスカッピーに興味を覚えつつも、病弱な自身には無理と言い聞かせたのだが、アンビシャスの練習を楽しそうと羨望の眼を向ける。一方、この練習風景は、原始的なラジオ機器を完成させて球技大会の実況で女性の社会進出をと意気込む弁論部のテン(永瀬がーな)、チヨ(結城美優)、イツ(夢月)らの格好の試験放送となり、その動きはエレガントのメンバーにも影響を与え、ウメノに触発されたように厳しさを見せるユイを中心に、練習も熱いものとなってゆく。そしてそれを見ては身体が動きだすチイはスカッピーをやりたいと口にしてユイを困らせる。

大会まで残り2日、アンビシャスの自主練後に、突如、薙刀を持つ女学生とタンバリンを持つ女学生が現れる。前者は雷宮慈リュウレ(千歳まち)、後者は銀河景ツルギ(松本稽古)と名乗り、騒ぎに駆け付けたユイとツルギはどうやら既知の間の模様。リュウレは薙刀でツノを力強く突き飛ばし怪我を負わせると、ツルギはスカッピーでの高得点の大技・雷刃愚散(ライジングサン)を見せつけ、ハルらは腰を抜かす。さらにはクルネの弱点・根拠のない独善さを即時に言い当てるリュウレ。弁論部の試験放送は、彼女たち龍牙﨑女学院のチーム・デンジャラスも刺激していたのだ。圧倒的な力の差にうなだれ、チーム内でも諍いが始まりクルネは練習を投げ出すと、ハルもフミも家に戻る。星光ようやく照り動くウメノにもあたるカヲルに、ウメノは視野を先に見据えるよう教えつつも辞めたければ止めないと諭す。それを陰から見ていたのがチイで、ウメノが明かした姉・ユイの挫折は私が晴らす、とスカッピーをやりたいと力強く宣言。さらにノゾミもせっかく練習の手合わせに来たのに、アンビシャスの惨状に呆れつつチイに球をパス。それを見たカヲルは再びチームの立て直しを決意する。怪我のツルの羽子板を受け継いだチイが加わり、クルネも戻ったアンビシャスの情報は弁論部のラジオを通じてアンビシャスにも伝わり、羽子板持ちの風座車サジコ(葉月智子)、要ポジションの雪之丞タカ(クシダ杏沙)、豹宇堂スズネ(高尾ゆき)、尾羽根サダ(喜屋武蓮)らは偵察をもくろむ。

球技大会試合当日。審判のウメノを迎えるべく、夜に始まった試合は、前半はエレガントが優勢のまま展開するが前半の終わり間際にはアンビシャスも食い下がり健闘。後半は、懸念のチイの体力の不足やクルネの感情が先走ったゆえの販促退場も手伝い再び点差が広がるが、視野を広く、というウメノの言葉を思い出すカヲルは、焦らないでと皆を鼓舞。すると元は排球選手のハルの好レシーブや、リュウレに指摘された弱点を受け入れ仲間につなぐフェイントなどで追い詰める。さらに怪我のツルも懸命に大声で応援し、いよいよ4点差まで詰め寄ると、終了間際、タンバリンの打数が得点に反映するという高得点技の態勢にカヲルが入る。5回まで鳴らし、あとは球を撃つだけ、の段階でカヲルがミス。そう、キャプテンとして皆を纏めるのに精いっぱいだった彼女は、自身のシュート練習に時間がなかったのだ。偵察していたデンジャラスも、この程度と言い捨て去る。

敗戦から覇気が失せたカヲルや、また煙管を始めたツルとクルネの言い争いも、どこか力無い折、リュウレがやってきて、コートに来いと挑発。コートではオリンピック種目選考会の練習中のエレガントとウメノ、そして補欠で参加のチイが居た。フミはカヲルを同じく補欠で加えたいのだが、ウメノはにべもなく拒否。いたたまれずカヲルが去ろうとした時に、今度は6人全員で現れたチーム・デンジャラス。ウメノに、久しぶりです、と挨拶したツルギの真意を測りかねるうちに、突然エレガントに不意打ちを食らわせるデンジャラス。サジコの関節技で右手が使い物にならぬほどだれ下がるフヨウや、スズネの大団扇の風圧で仰向けに倒れ意識を失ったキヨと、二人が使い物にならなくなる打撃を受ける。ウメノがようやくツルギに真意をただすと、ウメノとユイの生ぬるい友情ごっこで負けた4年前の雪辱を晴らす、スカッピーは戦である、と大技・雷夢雷叶を見舞う。さらにサジコの俊敏な風のような動きから得点んぽ突風殺、死に場所をコートに求めるサダが、無呼吸でデンジャラデンジャラを繰り返しマークをすべて薙ぎ払ってから10点が入るリフトを組み、リュウレがシュートを決める超大技・デッドオア雷電を決めて去る。もはやエレガントは再起不能、デンジャラスの真の力に手も足も出ないアンビシャスであった。

二日後、見かねた弁論部3人が、逆偵察を仕掛けデンジャラスの練習を目にするが、決してチームワークは高くない、いや、個人技が圧倒的に強いがゆえにチームも強い、そんな印象のデンジャラスだが、タカに弁論部が見つかりあわや、となった時に、ノゾミが薙刀を手に、セオンに何をした?と、止めようとしたユイとともにやってくる。突然チームを抜けるといったセオンを止めるためのノゾミ。財閥の対立とは裏腹に、ある意味友情が成り立っていたノゾミとセオンだが、そこがタカの策略。親の会社の経営が苦しいセオンを、デンジャラスの新入部員になることを条件に買収して、泣く泣くそれを飲んだセオンが、ごめんノゾミ、と力なく姿を現す。サジコの使い走りまでさせられる姿にノゾミは怒りで立ち向かうが、冷静なリュウレに打ちのめされる。ユイは、エレガントの選考会辞退で負けを認めるが、ツルギは、ならばもう一つのチームで戦えと突き放す。そう、ツルギはアンビシャスも試合で完膚ないほど叩き、自分らを引き立たせることを望むのであった。絶望のまま残されたユイとノゾミ。

その状況に、ついにカヲルはウメノに、アンビシャスが出てデンジャラスを倒すとウメノに直訴するが、ウメノはこれも拒否。しかしその原因は、カヲルの態度ではなく怪我にあるという。そう、カヲルは二日前のデンジャラスとの闘いのとき、右足を負傷して癒えていないからでだという。現にシュート練習はことごとこ倒れたカヲル。それでもメンバーはカヲルの穴は自分たちでカバーするからとウメノに懇願。さらにユイがやってきて、4年前に心をひとつに出来ないのが敗因だったとわかったとウメノに告げ、タンバリンの音が心を一つにするの、と鼓舞。ノゾミやキヨ、フヨウらも練習相手は自分たちと進んで協力するというと、ウメノは皆に、ひとときの感情では試合にも、何にも勝てない、健全な身体と精神をスポーツで養うという大志はあるかのを問いかけると、それぞれの返事で「ある」と返す生徒達。各自に的確なアドバイスを伝えて残りの期間を過ごさせて、カヲルには、良いキャプテンになったと褒めたウメノであった。

ついにオリンピック選考会当日。デンジャラスの控えで下働くセオンが悲し気だ。嘆きの顔でみやるキヨとフヨウ。そんな中でやはり審判のウメノへの配慮で深夜2時開始された試合は、弁論部も実況者として選考される可能性があり気合の実況解説の元で始まると、序盤はむしろアンビシャスが食らいつく展開を見せる。明らかに力をつけたことを肌で感じたデンジャラス側は、サジコやスズネがミス。それを自分を棚に上げスズネを叩くサジコを見て、ツルギは危機感を感じキャプテンを強制的に自分に変えて、立て続けに自身で6点の大技を3回決めて突き放して序盤を終える。デンジャラスに不協和音が響くがリュウレはツルギの措置を支持し、サジコは不満顔に。視野が広くなったカヲルはそれを見逃さず、絶対勝機があると告げた中盤、そのサジコが反則で退場とカヲルの言う通りとなる。場外でいじけるサジコは、下っ端となったセオンにダル絡み。だが、これはむしろデンジャラスの危機感を一層募らせ、無意識にチームワークが向上するという副産物を生み、リュウレの大技で点差がさらに広がる。さらにカヲルの怪我を見抜いていたツルギらは、カヲルを集中的にマークして一時退場に追い込む。ウメノ警告を与えて詰るが、勝つためだけと返すツルギ。

しかしカヲル不在の間は、フミやツルの頑張りもあるが力差は歴然で、20点近い得点差へ。このままずるずる行きそうな気配のとき、倒れたカヲルの、自分たちをチームに誘った姿がフラッシュバック。フミは一段と声出して球を奪うと、さらに、デンジャラスサイドから、セオンが、自分の心のままにというように、わっしょいとアンビシャスサイドに戻り応援。皆の声に押されて、そ点差を13点にまで詰めたのである。そして迎えた最後の15分。コートに戻ったカヲルに、ウメノが1回だけ認めた超大技・リフトからのタンバリン打数での高得点で逆転を狙うアンビシャス。一方のデンジャラスも、サジコもいつのまにかキャプテンを外れたことも受け入れたかのように試合に集中し、これまで一度も見せなかったチームワークの象徴ともいうべき円陣を組んで、このまま勝ち切る雄たけび。見守るエレガント、弁論部までもが円陣により、15分が始まった。

一進一退の攻防が続くも、カヲルの再登板で勢いづいたアンビシャスが徐々に点差をつめてなんと3点差まで詰めるが、ここでタカが、サダ、いよいよ散る(死ぬ)時と言い放つと、もっとも長くデンジャラデンジャラを続ける、あの無呼吸モードに入り、対ガード相手のハルが倒れてもまだ止めないで最後の土台となるサダ。そこにリュウレが会心の雷電を決めると59対43と16点差で残り1分を切る。タカが見事な散り際と言い、本当に命を失いかけたサダを、スカッピーはスポーツ、死の闘いじゃないとマルヨが駆け寄りタカを蘇生させる。ここにウメノの思い、スポーツでの健全な精神と身体の育成が身を結んだ形となったのである。そして試合は、大技にはカヲルのタンバリン打数は7回必要、残り10秒フミが上げた高いトスに、皆の思いを乗せてフミが、1 2 3 4 5 6 そして最後の7叩き目で自らの頭を打ち、あの悪夢を覆せるのか!?球を撃つことができるのか!?

アンビシャー―ス!

見事カヲルは球を捉えて力強く叩きつけて大逆転の59対60でウメノの試合終了のホイッスルでアンビシャスの勝利。良い試合だった、お互いの握手をとウメノが言ったその時、カヲルらは、夜明けが近いことを知り、ウメノを元の銅像に戻さないとと、試合の余韻をそっちのけでウメノを囲み学校に戻る。一方、ひとり膝から崩れ落ちるツルギ。そこに近寄るものはユイ。優しくツルギを見ると、言葉こそないが、ツルギはユイと手を合わせてがっちりと握手を交わした。

まもなくほうき星が地表を離れ、次はまた4年後。ウメノはみんなけんかしないで、スポーツは憎しみからは・・・と言った時、ついに光が途絶えてウメノは再びの「眠り」へ。その顔は、まだ教えたりないのよ、とでも言わん顔つきであった。スカッピー?オリンピック?続けるのかも分からないアンビシャスの面々だったが、カヲルは、まだ見ぬ地平の先、見られるといいな、と笑顔を見せた。

時は100年以上たった2020年、ラジオからこんな実況が聞こえて来た。いわく「さあ、続いては日本発祥スポーツ・スカッピーの選手団の入場です」・・・

(作品全体概要や所感)

上演時間は2時間10分で出演者は22人。なお14日の木曜日のみ、もえのあずきさんがゲストとして出演したそうで、これも昨年は千秋楽にゲスト予定だったものを、やはりこちらもリベンジでこの日となったが、小生は残念ながら配信も含めて観てないので想像するばかりだが、多分アンビシャスとデンジャラスの選考会の実況席のゲスト役だったんじゃないかと推察。あそこがハマるのよね。ゆとりがあったらそこに日替わりゲストが来ても面白そうだよね。

その出演者は、先述のちょも以外にも、やはり他仕事の兼ね合い等で数名変更があったのね。それは、

大滝紗緒里さん→草場愛さん

千歳ゆうさん→千歳まちさん

黒木美紗子さん→永瀬がーなさん

中舘早紀さん→夢月さん

(なお中舘さんは、昨年は、上演直前で、稲葉さんの怪我により、フヨウ役とイツ役を入れ代わりました)

で、このうち千歳まちさん以外は、ちょもが共演したことがある先輩役者さんばかりだったので、これはやはり先述した「一度完成された現場」に入るアウェイ感はやや解消されたんじゃないかな?

この再演、3日目15日金曜日マチネの挨拶で、宇田川さんが、昨年中止の段階で劇場を抑えたというから、それで声がかかった役者さん達も意気に感じるのは明らかだし、やむなく出演できなかった大滝さんや千歳ゆうさんも早くからエールを送るくらい出演したかったのは想像に固くない。初日の若林倫香さんもやや涙目だったし、あのカテコで出た再演組の表情は、どれも感慨深いものが見てとれたしね。

アンビシャスとエレガント、デンジャラスで2回の試合のシーンかあるんだけど、もちろん細かいパス回しも台本どおりなんだけど、それを実行するのにも体力に加えて、集中力が要されるのも大変だったと思う。なんせ球は紙風船で、空調次第で揺れるわで台本の役者にうまくつながらない場合もあったりする。小生が観た限りは皆さん上手くやっていて、それだけでも集中で汗びっしょりだろうなと思うね。あと、これは昨年比、しかも小生調べだけど、

宇田川さんのボールイン(トス上げ)

今回はまあまあ真っ直ぐだったよw

それと、これは小生の側の変化だけど、昨年は宇田川さん、栞菜さん、高宗さん、黒木さん、鶴田さん、松本稽古さん達、ちょもが「ガールズトークアパートメント」でお世話になった人や真野さん以外は初見の役者さんだったんだけど、今作は、袴DE以外の別の舞台に出ているところを観た役者さんが多かったので、初日は、ああ彼女はあの芝居以来だ、ああ彼女のあの役を思い出す、なんて忙しくて芝居を忘れてしまう瞬間もあったのが違った。なかでも、堀有里さんは、あれからもう4回は観ているほどで、しまいには蜂巣和紀さんのコントでは客席でお隣に座られたことまであるのw。プラチナムプロダクションって中堅事務所で、役者意外に作演出も手掛けて、その作品は総じて「悲しい中に光があるから」と励ますもので、プチ元気が湧くようなもので良いし、また、趣味が麻雀ってのもなんか親近感があって、そこまでになったけど、これは17日かな、初共演のちょもともこうして、

写ってくれてひと安心w。生徒会長のユイを、蜂巣コントではアドリブしつつグタるw面もあるがそれを封じて、松本稽古さんとの最後の握手でホロリさせるまでを表現してくれました。でも、小生昨年は、

堀さんと栞菜さん、
区別がつかなかったのよT_T

そんな流れで、まあ22名もいて文字数も限りあるとなれば、すみません、今回は小生主観で書きたい方を絞らせていただきつつ、他の役者さんに触れると、まずは小生的には最優秀助演だったのが、その堀有里さんの握手相手の松本稽古さん。小生は何度も書いてると思うが、基本劇中の悪役側にはひと目置いて観るんだけど、昨年もデンジャラスの実質の指導者として、ウメノやユイに敵意むき出しに向かいながら、オープニングアクトの振り付けも手掛けるように、軟らかな身体でスパッと開脚座りを披露する動きにも圧倒されたほどだったけど、今年は演り切るって迫力も加わり、さらにラストの泣きの場面の間合いには3回すべてでホロリさせられた次第。次作も幸いなことに、松本陽一・宇田川美樹の本家、6番シードなので、今度は多分コメディエンヌぶりを魅せてくれるんだろうと楽しみです。

また、デンジャラスからは、千歳まちさん。初見で、そもそも再演発表のときに、千歳ゆうさんも当然続投と思い込んだ小生は、まち、って誤植だよ、とひとり勘違い。しかし千歳まちさんは実在で、あの、デンジャラスにいながらも、実は正義感あふれた侍のような女子を千歳ゆうさんが素晴らしく演じたんだがなあ、と思いながら、いざ幕が上がれば、もう小生の勉強不足で、ハスキーボイスもいでたちも立ち振舞も、小生が頭に描く宝塚の人、って感じにリュウレの正義感、漢気みたいなものを表現されていたね。でも普段は別に男性気質あふれるって人でもないようで、しかもツイッターのプロフィールなどでは、堀さん同様演出脚本も行うとのこと。この先、3Bjrの面々と交差するのだろうか!?
字数的には、あとひとりは、松木わかはさん。彼女は、堀さんのほりこぴーという公演の客演で観て、蜂巣さんと堀さん、高橋明日香さんもいたかな、コント演劇のコメディリリーフだったけど、改めて、この作品の西園寺セオンの、名コメディリリーフが、スパイスとして良い味を出していたんだと認識。そして葉月智子贔屓としては、彼女に、影の小芝居の楽しさをさらに教えてくれた先生ともいってよい存在となったんたけど、字数がこれ以上続けるとダメな領域に達したので、別記事でちょもの提灯記事で触れることにして、称賛させていただきます。
他にも、最後サダの死に際を褒めた時、心なしか涙ぐんでいたクシダさん、出ただけでお嬢様ながら、セオンを奪われた怒りが伝わった鶴田さん、目立つ場面が少ないのに実況解説として間違えられず噛めずで台本に忠実でいなければならない弁論部の3人、実際の怪我でダンスできなかった昨年の口惜しさを晴らしたが、劇中で、我がサジコに腕をぶらんぶらんにされた稲葉さん、小生が観た作品すべてでオーバーリアクションを究める高宗さん、声色が最後までハルのままだった真野さん、SNSで事前説明を発信し、作品全体でもマネージャーだった近石さん、去年は初々しいって印象からふてぶてしい感じをもらえた高尾さん、死に場所はまだ先の、体幹強い動きを見せた喜屋武さん。序盤のカヲルの成長の火付け役として健気さを表情した栞菜さん、自身の発熱(昨年確か発表あり)にリベンジの思い人一倍だったはずの、大きな身体でダイナミックに薙刀を奮った小林さん、急遽の代役もこなす裏には、涙無くして語れない努力があることを伺わせる草場さん。そして、小生は、劇中3度成長をしていると感じているカヲルを、最後は自分と重ねたかのように演じて、まだ見ぬ地平の先を観客にも説得力をもって期待させた若林さん。やはり、短い文ですまないけど、少しでも役者さんを称えたくて書いたら限界。
改めて出演者関係者の皆さん、

お疲れさまでした!
ありがとうございました!




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