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【特別公開】課題図書、太宰治「メリイクリスマス」の構造分析 "「私」物語化計画"

次代のプロ作家を育てるオンラインサロン"「私」物語化計画"。5回にわたるストレッチ(準備運動)に続き、本編突入前のコーヒーブレイクとして出された課題は「コーヒーブレイク:1. 課題小説を読もう」だった。課題への回答として、山川健一さんによる太宰治「メリイクリスマス」の構造分析が2回に分けて公開された。各テキストは冒頭部のみサイトに掲載されているので、ぜひ、そちらに目を通してほしい。

"あなたが描くあなた自身、あなたがこれから書く新しい小説は過去の文学作品の中に眠っているのだ。だから、読書しなければならない。しかも、漫然と読むのではなく、攻めの読書をしなければならない。"
"太宰治「メリイクリスマス」における「隠された秘密の開示」と「力学の転換」とは何かについて考察すること、というのが宿題だった。"

以下、このコーヒーブレイク、そして課題図書を読んでの、わたし個人の感想だ。

わたしの感想

今回は、わたしの感想の代わりに、山川健一さんのツイート(一部)を貼った。Queenの伝記的映画「ボヘミアン・ラブソディ」に絡めた、「隠された秘密の開示」と「力学の転換」についてのつぶやきだ。

会員用Facebookグループ内に公開された内容は、これよりも深く広い考察だった。上のツイートで、その一端は味わえてもらえると思う。Facebookグループ内のコンテンツは外部へ非公開。残念ながら、抜粋であってもここには書けない。一部を抜粋して、わたしの感想を加えようとも考えたけれど、どうしても歯抜けな文章になってしまいそうな気がしたので、このような形でお茶を濁した。興味ある方は、オンラインサロンでお読みください。

また、『もし、よければ、いっしょに太宰治「メリイクリスマス」の分析をしてみませんか?』という、わたしのお願いに応えたくれた方々のテキストはこちらにまとめてある。こちらは全文、読めるので、ぜひ、一読を。

余談。

わたしはQueenの良きリスナーではない(なかった)。周りの友人が「スゴイ!」と言っても、「え?そうかな……」と思っていたクチだった。曲は知っているが、どの曲がどのアルバムの何曲目に収録されているのかがわからない程度だ。Queenはロック好きはもちろん、ジャズ好きやクラシック好きにも認められていた。いろいろな音楽を無節操に聴いてきたけれど、それほどQueenには深い思い入れがない。

だから、今回の映画「ボヘミアン・ラプソディ」にもあまり興味がなかったりする。ミュージシャンの伝記的な映画は好きなんだけどね。これまで観た映画で印象に残っているものを1本挙げるとすれば「シド・アンド・ナンシー」かな。アレックス・コックス監督の作品だ。若き日のゲイリー・オールドマンがめちゃカッコいい。基本的にイギリス出身の俳優には弱い。男性、女性にかかわらず。

映画をきっかけにして、Queenに再びスポットがあたる。これはとてもイイことだ。Queenを知らなかった世代がQueenの音楽を知る。それだけで、とても価値があることだ。素晴らしい。それは、別に音楽じゃなくてもいい。小説でも絵画でもデザインでもファッションでも。むかし流行したものはすぐに色あせて、時代の波ってやつの向こうに消えてしまう。何らかの形で、知らない世代へ知らなかったと言わしめるのは、むかしを知る者の責務だ。誰かがときどき遺跡にしてあげないと。どのようなものであれ、新しく誕生した創作は過去の創作たちを土台や踏み台にしているからね。


text:Atsushi Yoshikawa

(注)感想はあくまでも、わたし個人の感想です。決して、"「私」物語化計画"の講義に対する正答や正解ではありません。

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