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電車で行ってみようThe千葉県【JR 内房線】海あり、山ありのダイナミックなパノラマビュー
千葉の多彩な魅力を満載した路線
千葉駅―安房鴨川駅間と表記されることも多い内房線ですが、千葉駅-蘇我駅間は外房線の路線で、正式な起点駅は蘇我駅です。
蘇我駅-安房鴨川駅間の路線総延長は119.4km、駅数にして30駅というロング路線で、安房鴨川駅で外房線に接続します。区間が長いだけに、【千葉市】(蘇我駅~浜野駅)、【市原市】(八幡宿駅~姉ヶ崎駅)、【袖ヶ浦市】(長浦駅~袖ヶ浦駅)、【木更津市】(巌根駅~木更津駅)、【君津市】(君津駅)、【富津市】(青堀駅~浜金谷駅)、【安房郡鋸南町】(保田駅~安房勝山駅)、【南房総市】(岩井駅~富浦駅)、【館山市】(那古船形駅~九重駅)、【南房総市】(千倉駅~和田浦駅)、【鴨川市】(江見駅~安房鴨川駅)と通過する市町村も多く、住宅街、工業地帯、房総丘陵、海岸線と車窓の景色も地域によってガラリと一変するのも内房線の魅力。
蘇我駅から安房鴨川駅までは約2時間半かかるので、なかなか制覇する機会はないかもしれませんが、沿線には千葉のさまざまな表情がギュッと詰まっています。時間を見つけて、各駅停車の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
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【蘇我駅】注目の大規模再開発エリア
蘇我臨海地区再開発事業により、大型商業施設や球技場が誕生。居住地区の整備も進められている注目エリアです。
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2005年に完成したジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアム。
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川崎製鉄の敷地に設けられた、蘇我ウォーターフロント街区の大型ショッピングモール。
【袖ヶ浦駅】人口が急増する新興住宅地
ベッドタウンとしての開発が続いている蘇我から袖ヶ浦は、住宅の密度が高い地域です。
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【青堀駅】徐々にのどかな風景に
君津駅を過ぎると、風景がのどかに。駅舎もどことなくノスタルジックな佇まいになってきます。
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【大貫駅】君津駅以降は単線区間に
田畑や森林が目立ちはじめ、旅情を感じさせてくれる風景に出会えます。
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【佐貫駅】ここからバスに乗って房総丘陵観光へ
佐貫町駅からは、マザー牧場・神野寺行きのバスが出ています。
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鹿野山にある、東京ドームの60倍という広大な敷地を持つ観光牧場。
牛や馬などと触れ合えるほか、四季折々の花々が楽しめる。
【浜金谷駅】東京湾への玄関
浜金谷駅の前後では海岸線がグンと近くなり、内房の海の景色が楽しめます。
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昔は石切場だったというだけあって、ギザギザしたのこぎりのような岩肌が特徴。
頂上まで4分でつなぐロープウェーからは絶景が臨める。
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東京湾を横断し、金谷-久里浜間を約40分で結ぶ。
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【保田駅】南房らしい雰囲気に
保田駅のあたりから一気に、南房総特有の明るく開放的な雰囲気に包まれます。
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鋸南町で生まれた浮世絵の始祖 菱川師宣にちなみ、
浮世絵を専門に展示する日本でも数少ない美術館。
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【岩井駅】ビーチリゾートパラダイス
保田駅から富浦駅にかけては、岩井海岸海水浴場をはじめ、保田海水浴場、勝山海水浴場など内房の人気海水浴場が点在しています。
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【富浦駅】富浦といえばビワの町
房州ビワの産地として名高い富浦。ビワの町にふさわしく、街灯までがビワの形をしています。
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【館山駅】南房総レジャーの一大拠点
千葉を代表する観光地のひとつだけに、駅舎もグンと洗練され、南フランス風です。
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【千倉駅】うるわしき花と海の楽園
まっ青な海と白い砂浜が美しい千倉。新年の声を聞くと、ポピーやストック、キンセンカの花が咲き乱れ、ひと足早い春の訪れを告げます。
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【太海駅】外房らしい雄々しい海を実感
千倉駅以降は、太平洋の海岸線に沿って進みます。海のレジャースポットが多いのも魅力です。
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四季折々の花、約2000種類が咲き乱れる太海フラワーセンター。
房総随一の釣り堀「海の釣り堀」は太平洋の岩場に位置し、海釣りの気分が味わえる。
(画像提供・太海フラワーセンター・磯釣りセンター)
【安房鴨川駅】内房線と外房線の終着駅
鴨川シーワールドをはじめ、旅館、ホテルも多く、外房観光の拠点となっている。
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海の生き物たちに会える海洋型のテーマパーク。
シャチやイルカのパフォーマンスも人気です。
(画像提供/鴨川シーワールド)
【もっと知りたい 内房線沿線の地名】
【蘇我】ロマンが尽きない蘇我の由来
日本武尊が東征の際、相模から総国に渡ろうとしたときに暴風雨に遭い、それを鎮めるために后の弟橘姫(おとたちばなひめ)が海に飛び込みました。そのとき弟橘姫に付き従ってきた5人の女性も一緒に水に入りましたが、そのうちの一人、蘇我大臣の娘の蘇我比咩だけは浜に打ち上げられ、里人の看護によって回復し、都に帰ることができました。応神天皇は里人の行いに感激し、蘇我一族をこの周辺の国造として派遣。蘇我氏が蘇我比咩神社を創建し、その社名にちなみこの地を蘇我と呼ぶようになったとする蘇我比咩神社社名説があります。一方、浜に打ち上げられて蘇生したのは弟橘姫で、「我、蘇り」といったので蘇我という地名になったという弟橘姫蘇生説もあります。また、蘇我氏の荘園だったとする説もあります。一部歴史マニアの間では、大化改新で滅びたはずの蘇我氏本宗家が実は千葉に逃れていたとする説や、壬申の乱で敗走した大友皇子一派が千葉に落ちのび、その際に蘇我赤兄や中臣鎌足の娘で大友皇子の愛人でもある耳面(みものも)も一緒に逃げたので、この地が蘇我、隣が鎌取(鎌足)になったとする説もあるなど、蘇我にまつわるロマンは尽きません。
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【安房鴨川】やはり大友皇子関係者は上総に?
平安中期の漢和辞書「倭名類聚抄」に加茂郷という郷名を見ることができます。地名は付近を流れる加茂川から付けられました。この地域を流れる川が、京都の鴨川に似ていたため、加茂川と称していたようです。明治22(1889)年の町村合併時に、「加茂」を「鴨」に変え、「鴨川」としました。ほかに、大友皇子ゆかりの者が、この地の付近に住んだため、川名も京都の鴨川にちなんで加茂川と付けたとする説もあります。
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地名参考文献/株式会社角川書店発行「角川日本地名大辞典 12千葉県」、株式会社平凡社発行「日本歴史地名大系12巻 千葉県の地名」
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