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誰もが大切な願いを持っている

認定NPO法人STORIAは、
誰もが自分らしく生きられ、幸せになることを心から願い、
「困難の連鎖から愛情の循環へ」を掲げ、活動しています。

団体名であるSTORIA(ストーリア)は、イタリア語で「物語」の意味です。
本来一人ひとりに与えられている素晴らしい『人生の物語』を描けるようになるために、
という「願い」が込められています。

本来ひとり一人に与えられている素晴らしい『人生の物語』を描けるようになるために

【認定NPO法人STORIA代表理事・佐々木のストーリー】

「あなたは生きているだけで価値があり、
素晴らしい可能性をもって生まれてきている」
と心から信じ、子どもたちと親御さんを愛したい。

佐々木のストーリー

願い、可能性。
本来誰しもが持っているものではないでしょうか。

願いや可能性が拓かれていき、
持って生まれた才能を活かして
人や社会を愛していく力がある。

自分自身、そして周囲や世界との関係性の中で
愛されることや愛することを経験し、

かつ本質を探究できる環境によって
その力を最大限に発揮できること、
その経験を積み重ねることで、
自分の人生の旅を創り上げていけるのだと思っています。

これこそが、冒頭にお伝えした
「誰もが自分らしく生きられ、幸せになること」
だと信じています。

困難を抱える子どもたちや親御さんに
寄り添うわたしたちSTORIAスタッフが、
まずは自分らしく生き、幸せになること。

自らの願いや、可能性に触れて気づき、信じること。
これらを体現するために、2023年はNVCをメインに
スタッフ内研修を実施しました。

NVCを染み込ませていく1年

ひとつは、NVCの本を毎週読み合う読書会、
もうひとつはファシリテーターをお呼びしての毎月のワークショップです。

ワークショップではお話を聞きつつ、ワークをしながら自分やまわりと繋がっていきます
ニーズカードをつかって、自分自身のニーズに繋がり、新たに気づくこともあります

読書会では、事前に各自が1章を読んできて、
どんなことを感じたのか、想いを共有します。
ワークショップではNVCを実務にどのように使っていくのか、
具体的な取り入れ方を体感しながらNVCを染み込ませていきます。

NVCとは、Non Violent Communicationの略称です。
直訳すると、「非暴力コミュニケーション」ですが、
つまりはどういう意味なのでしょうか。

著者であるマーシャルさんは、
「人は生まれながらにして自分以外の人を思いやり、
与えたり与えられたりすることを楽しむ」
性質を持っているといいます。

「非暴力」という言葉に意図するのは、
「心のなかの凶暴性を鎮め、他者を思いやろうとする自然な心地を表現する」
ことです。

つまり、私たちは本来生まれながらにして
周りの人たちを思いやり、楽しんで与えたり与えられたりするはずなのに、
ふとしたときに心の中の凶暴性が出て来てしまい、
他者を思いやろうとすることができなくなってしまうこともある、
ということです。

きっと皆さんの心の奥にも
思い当たる経験があるかと思います…!

体調の悪さ、余裕のなさ、焦り、不安などから
つい感情的になってしまって、
鋭くて傷つけるような言い方をしてしまう。

「ああ、こんなことをいいたかったんじゃないのに…!」
と心ではとっさに気付いたとしても、
口から出た言葉を受け止めた相手は、
悲しそうで、泣き出しそうで、怒り出しそうになっている…。

結局自分が本当に言いたかったことは伝わらず、
相手も傷ついて誤解したままに、
関係性が少しづつほころんでいって、
距離も心もどんどん離れていってしまう。

これが繰り返されると、
自分の心はすごく冷たくて残忍なのかもしれない、
と自分を責める方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、マーシャルさんがいう通り、
「私たちは本来生まれながらにして
周りの人たちを思いやり、楽しんで与えたり与えられたりする」
存在なのです。

そして、「思いやる」というのは、
「相手の大切な願いに寄り添う」
ということです。

本当は誰の心の中にも、大切な願いがあります。
そして、その願いは人によってそれぞれです。

*願いというと崇高な感じがしますが、
 一人ひとりが持っているニーズ
(必要としていること・大切にしていること)と
 同じ意味で捉えてもらえたらOKです。

願いが満たされると、私たちは
嬉しい、楽しい、ワクワクするといった
ポジティブな感情が生まれます。

しかし、願いが傷つけられると
悲しくなったり、イラッとしたり、怒ったりと
感情が働きます。

感情が反射的に動いて、ついつい
傷つけるつもりはないのに、
傷つけるような言葉を投げかけてしまう。

大人ですら、自分自身に願いがあることや、
それによって感情が働くことを
認識できていないのですから、

子どもたちにとっては、なおさらです。
学校での出来事、家庭での出来事、
たくさんの出来事によって
自分自身の願いが満たされることもあれば、
満たされないことももちろんあります。

一見、行動が荒かったり、
誰かに対して暴力的になっていることも、
本当はその奥に願いがあるのです。

お互いの願いに耳を傾けて”聴く”時間をとる

では、実際にどのようにして
私たちは自分の願いや、相手の願いに
気づくことができるのでしょうか。

表面的な行動(doing)をジャッジするのではなく、
子どもたちの存在(being)の尊さはそのままに、
彼らの願いがいったいなんなのか?を
行動から観察して、感情に触れ、
共感を持って受け止めていく。

一人の人間として、
子どもたちを、親御さんを、
一緒に働くみんなを
そして私たち自身を尊重していく。

このあり方をSTORIAでは大切にしたく、
NVCを1年かけて染み込ませてきました。
これからも引き続き、大切にしていきながら、
時には間違うこともありつつ、
でも不完全であることも認め合いながら
お互いを受け止めていく。

スタッフ間では、
自分の感情が動いたときに
どんなふうに感じたのか?
その奥にはどんな願いがあるのか?
を、ペアで聴き合う時間があります。

話している本人が
自分の感情や願いに気づくと、
静かな沈黙が流れて、
受け止めて味わう時間がやってきます。

(ああ、そうだった。
自分は本当は怒っていたんだ。
怒っていたのは、自分の中の誠実さが
大切にされてなかったからなんだ…。)
と、感情の奥に願いがあることに
あらためてつながっていきます。

くわえて、話を聞いている人から
モヤモヤする感じだったんですかね?(感情)
本当は素直さを大切にしていたんですかね?(ニーズ)
などという差出しがあり、

自分ひとりでは気づけなかった、
感情やニーズを差し出してもらい、
新しい自分の一面に気づいたり。

お互いに聴き合うことで、
さらに自分自身を知り、
つながっていく感覚が
深まっていくなぁと感じます。

このようなあり方を、STORIAに関わる方だけではなく、
もっと多くのみなさんにも伝えていきたいと思っています。

誰もが自分らしく生きられ、幸せになること。
本来一人ひとりに与えられている素晴らしい『人生の物語』を描けるようになること。
私たちSTORIAの願いです。

STORIAでは、研修事業を実施しております。
クライアントの願いに寄り添い、
実際に団体内で実施している研修内容のご提供から、
課題のヒアリングから、研修のオーダーメイド企画まで、
柔軟に対応いたします。

私たちと一緒に、
「やさしい社会」をつくりたいみなさまから、
ぜひ研修のご相談をお待ちしております♪


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