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短編小説 「仮免男2」

僕の名前は火口 優。大学四年生。

僕の親友は少し変わっている、名前は愛田 二郎。
自分の事を神だと言っている、愛田とは小学一年からの仲で中学も高校も大学もクラスが同じで、ほぼずっと一緒にいるが、理解できないのが一つある。

自分の事を神だと言い、名前はラブマシーン二号とも言っている。僕は愛田から、マウスサラマンダーと呼ばれてる。これは出会った頃からずっと変わらない。

愛田はいつも訳の分からない事を喋っている、
ディアボロが手強いとか、創造神がどうとか、意味が分からない。ある日、愛田の意味不明な事を理解できた。
これは中二病だ。愛田は出会った時から生粋の中二病だったんだ。

「愛田、おはよう。運転には慣れたか?」愛田は自動車免許を取るために教習所に通っている。

「マウスサラマンダー君おはようございます。今日は快晴で気持ちがいいですね。レインボーマッシーナの操縦は難しいがサブマウンテンさんが優しく教えてくださるから、順調であります。あと二回で仮免の試験を受けられます。楽しみです。」相変わらず何言ってるが、わからないが順調ならそれでいいや。

「所で就活はどうなんだ?内定もらえた?」僕ら四年生はもう就活時期で早い人はもう内定をもらっている。僕も内定を早期にもらえたが、愛田はどうなんだろうか。

「まだであります。大学の知名度のおかげでエントリーシートは難なく通るんでが、面接で終わってしまいます。」
きっと中二病のせいだろう。愛田は葬式だろうと就活の面接だろうとも中二病はやめない。そもそも彼にとってはそれが自然なんだろう。

「そうなんだ。でも明日にでも決まるでしょ、いつものように。」愛田は中二病意外にも特徴がある。愛田は強運の持ち主でここぞって所で効果を発揮する。
愛田と僕は小中高と共に進学校でずっと試験ばかり受けてきた。

僕はいつも学年成績上位で特に苦労せずにここまできてるが、愛田は勉強ができない、成績は下位だテストも赤点ギリギリ。各教科は小学校六年生で止まってる。
なのにここまで来れてるのは強運のおかげで、受験の時、ここぞっていうターニングポイントだけに強運を発揮する。
宝くじに当たったり、アイスの棒に当たりが出たりはしない。愛田は強運で東京大学に僕は実力で東京大学入った。


続く。

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