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リーダーシップ・チャレンジ2023開催レポートvol.2 「仕事に効く身体の整え方〜リモート時代はだれもがビジネスアスリート」

社会人のためのリーダーシップ講座「リーダーシップ・チャレンジ 2023」(LC)第2回のプログラムは、2023年4月9日(日)にコンディショニング・トレーナーの有吉与志恵さんがオンラインで講義を行いました。

有吉さんは出張先の鳥取県から登壇。
様々な企業から派遣された管理職層の20名がオンラインで講義を受けました。

📖講義内容

第2回のテーマは、
「仕事に効く身体の整え方 〜リモート時代はだれもがビジネスアスリート」。

オリンピアン(オリンピック選手)のトレーナーも担当している有吉与志恵さんらしく、ビジネスパーソンも「アスリート」として捉え、

アスリートと同じく、自分の体調は自分で整えられるようになりましょう

と、身体の調子を置き去りにして働きがちな受講生たちにひと言。

そのためにまずは、「ちゃんと食べて、ちゃんと寝る」こと。
ですが、それが意外とむずかしい。
ちゃんと食べてちゃんと寝ることができていたら、メタボリックシンドロームにも、ロコモーティブシンドロームにもならないはずなのに、その二つが生活習慣病として存在しています。

ではどうすればいいか。
きちんとした「知識」を得て、「意識」して生活の中に組み込み、
ルーティン化して「無意識」で実行できるようにする。

それもまた、「アスリートと同じ」ということでした。

以下、講義の内容を詳しくご紹介します。

◆リモート時代は誰もがビジネスアスリート

リモートワークでは、通勤で体を動かすこともなく1日8時間近く、同じ姿勢でパソコンの前に座っています。アスリートならば、同じ姿勢を8時間とることはありません。この筋肉の疲労度はアスリートに近いものがありますので、今回は仕事に効く身体の整え方として、コンディショニングを伝えていきます。

では、「コンディショニング」とはなにか。それは、自分で自分の体調(コンディション)を整えることです。身体を鍛える前に、整えることが重要で、アスリートのようにそれを自分でできるようになることが、ビジネスパーソンを「ビジネスアスリート」と私が例えている理由です。

コンディショニングトレーナーの有吉与志恵さん
イラスト:ひえじまゆりこ

◆身体の不調は、仕事に大きな影響を及ぼしている

以下のようなことが習慣になっていないかチェックしてみて下さい。


▼運動面など

  • 長い時間、同じ姿勢で過ごす(同じ姿勢や同じ動作で仕事をし続けると、姿勢に歪みが出てくる)

  • 仕事中の姿勢が悪い

  • 朝晩シャワーですませてお風呂につからない

  • 運動不足、間違った方法(自己流)で運動している

  • 夜更かししがち(睡眠不足)

▼食事面

  • 甘い物好き、炭水化物の過剰摂取(糖質を摂りすぎると、血糖値が乱高下して仕事中でも眠くなる)

  • お肉・お魚を摂らない(タンパク質が不足すると、身体をつくることができなくなる。日本人はタンパク質が不足しがち)

  • 野菜を摂らない(野菜不足では栄養を十分に身体に取り込みにくくなる)

  • カフェインの過剰摂取(カフェインを摂りすぎるとアドレナリンが乱高下して、モチベーションが一定にならない)

▼コミュニケーション面

  • 仕事でもプライベートでも不満が多い

  • 人に会わない


これらの生活習慣が、さまざまな不調の原因となっていて、それは仕事にも影響しています。
まずはちゃんと食べてちゃんと寝る。そうすれば身体は整っていきます。

◆将来の健康問題、考えていますか?

メタボリックシンドロームやロコモーティブシンドロームは、「太っている」ということではありません。「将来、とても危険な状態になりますよ」という警告です。

「メタボリックシンドローム」とは
代謝性疾患:心疾患や脳血管疾患など動脈硬化系の疾患の発症率が上がる

「ロコモティブシンドローム」とは
運動器症候群:運動器の障害のために自立度が低下し、介護が必要となる危険性の高い状態。生活活動制限や社会活動制限、要介護に影響する

今の生活習慣が、メタボやロコモのファクターになります。慢性的に不調を感じている人は、注意をしてください。

◆「コンディショニング」とは?

筋肉を鍛えるのではなく、整えることで人間本来のホメオスタシス(元に戻ろうとする仕組みがきちんと働くようになる)を保つことを「コンディショニング」といいます。

詳しくいうと、
「リセットコンディショニング」(筋肉の弾力を取り戻し、骨配列を整える手法)
「アクティブコンディショニング」(筋肉を再教育し姿勢の再現性を動作を改善する手法)

の2つの方法で、人体650の筋肉の調整と再教育を行うトレーニングのことを指します。

コンディショニングを行うことによって筋肉や関節が柔らかくなって、身体が動きやすくなり、仕事のやる気もでてくる。そして、毎日の生活が楽になって、QOL(クオリティ オブ ライフ=生活の質)が上がっていきます。

「コンディショニング的体力=底力」
[運動能力/筋力 + 持久力 + 栄養・休養能力/免疫力 + 回復力]を身に着けて、

「Good Conditioningな状態」
筋肉に弾力がある、姿勢が美しい、呼吸が正しく行えている、正常な体温になり、正常なリンパの流れになり……そうすると足裏がきれいになったり、肌がきれいになったり、正しい立ち居振る舞い、正しい歩行、安定した心理状態になる

コンディショニングで、そういう状態を目指しましょう。

◆「知識→意識→無意識」で、運動をルーティン化しよう

たくさんある情報からエビデンスのしっかりとした正しい知識を賢く選んで、意識的に生活へ組み込む。そして、歯磨きのように「行わないと気持ち悪い」と感じるようになるくらい無意識的に実践できるようになれば、運動のルーティン化が可能になります。
アスリートたちも「知識→意識→無意識」で自分のレベルを上げていきます。これはビジネスアスリートのみなさんも同様です。

◆ワーク

「リセットコンディショニング」(足の指分け、足首まわし、肩ブラ)と「アクティブコンディショニング」(ストロングブレス)を実際に体験しました。
こちらのワークはYouTubeでも一部視聴できます。

🖊️受講生の講義レポートより

講義での学び、気づき、感想

足の指先、足首を数分整えるだけで見た目から大きく変わることに驚きました。ダイアログを通して心身の不調や睡眠不足を抱えている人が多いことを実感し、セルフケアの重要性を感じました。

(食品業・男性・30代)

第一回目の講義において、良い仕事をするためには超絶健康であることが重要であることを学ぶことができましたが、「超絶健康」のために自分自身でコンディションを整えること、またその整え方を学ぶことができました。
今まで、仕事が忙しいから運動できないといった言い訳や、たまにとことん運動して健康に気を遣っていると勘違いをしていたことがよくわかりました。
なりたい自分とは何かを考え、そのための行動を正しい知識(科学・エビデンス)をもって、本日教えて頂いたリセットコンディショニング、アクティブコンディショニングを習慣となるよう実践したいと思います。

良い仕事をするために「超絶健康」となることを目標としたいです。
仕事をしているから不健康でも仕方ないと思っていた自分からの脱却を図ります。
今回の講義を受けて、有吉先生のYouTubeもそうですが、関心を持って色々な運動を知りその中からも自分に無理がないものを見出していきたいです。
また、受講者の皆さんから聞いたお話が参考になったので、この仲間同士で一緒の目標に向け取組んでみたいと思います。

(小売業・男性・30代)

仕事も生活も充実して過ごす上でセルフコンディショニングとして自分自身でコンディションを整える必要性・大切さを改めて認識しました。
これまでは、太り過ぎないように適度な運動をする程度のことしか考えられておらず、正しい知識をもとに生活へ組み込むレベルで実施する必要性を感じました。

カフェイン過多の場合はアドレナリン乱高下して意識が朦朧としたり、生産性が下がる可能性がある
と教わりました。1日で仕事をしながら4~5杯はコーヒーを飲みカフェイン摂取することが多かった為、1日1杯とするよう心掛けたいです。また、タンパク質も意識して必要量を摂取出来るよう、間食時はプロテインバー等を取っていきたいです。

(情報、通信業・男性・30代)

元々健康や美容に興味があるので、講義内容に関しては書籍等で読み漁ってきました。そんな中でもニューネスだったのはカフェインとの向き合い方でした。
常習化しているコーヒーの摂取回数を意識的に減らしてみようと思います。

(食品業・女性・30代)

本日学んだルーチンを早速始めます。(朝うがい+お湯、足のマッサージ、肩ブラ、アブブレス・ストロングブレス)
12月の演習までに、歩く習慣をもっとつけ、体重を5キロ落とします。
私は朝早起きなので、本日の話の大半は、朝やりたいと思います。

(小売業・男性・40代)

本講義のGOOD POINT

講義だけでなく実践できたことにより理解度が高まりました。特に指分けは驚くくらいに違いを実感できたため、意識変化に繋がりました。
第一回目のレポートで「もっと受講者の皆さんと関わりたい」と記載しましたが、本日のコンテンツでしっかり回収されていたことが本当に良かったです(前回より打ち解けていました)。
駒井先生の講義と有吉先生の講義も連動しており、感服しました。

(小売業・男性・30代)

かなり具体的なお話を伺えたことと、オンラインであっても実践を組み込んでいただけた点が良かったです。

(食品業・女性・30代)

有吉さんのパッションがオンライン越しでも伝わり、講義の説明内容も大変分かりやすく理解しやすかったです。

(情報、通信業・男性・30代)

🕰️タイムテーブル

13:45 zoomオープン
13:55 オープニング
14:00〜15:10 有吉与志恵講師 講義&軽い実技
15:10〜15:15 休憩
15:15〜15:25 受講生ダイアログ(自己紹介含む)
15:25〜15:55 受講生とのQ&A
15:55〜16:00 クロージング
16:00〜16:10 休憩
16:10〜16:30 グループダイアログ&全体シェア1(自己紹介含む)
16:30〜16:50 グループダイアログ&全体シェア2
16:50〜17:00 クロージング、終了
17:10 アフタートーク(30分程度、自由参加)

👤講師プロフィール

有吉与志恵(ありよし よしえ)
コンディショニング・トレーナー。一般社団法人日本コンディショニング協会(NCA)会長。株式会社ハースコーポレーションCTO。 福岡県生まれ。日本体育大学卒業。学生時代は短距離の選手だったが、どうしても記録が伸びないことから筋肉の構造やコンディショニングの仕方を独学。トップアスリートに施してきたコンディショニングを一般に応用し、「頑張らない運動」「コアトレーニング」を普及させた。この10年間毎月どこかの雑誌やテレビで取材を受け続けている。コンディショニングとは、身体を元々ある状態へ戻して(リセットコンディショニング)から、トレーニング(アクティブコンディショニング)するという段階を踏む。2006年度大隈塾(現 リーダーシップ・チャレンジ)生。

有吉与志恵.com
https://ariyoshiyoshie.com/

❓リーダーシップ・チャレンジとは


リーダーシップ・チャレンジ(LC)は、会社で仕事(社業)を通じて社会に貢献する人材を育てる、ということをミッションにしています。

そのために、ヒューマンスキルを磨き、リーダーシップを身につけ、幅広い見識、判断力、思考力を学びとり、業界業種を超えた人脈を構築するビジネススクールです。

開講から20年目。本研修を学んだ受講生たちが日本国内のみならず、世界の色々な都市で活躍しています。
彼ら彼女らを、LCの教壇に立ったゲスト講師の皆様に後押ししていただきながら、私たち LCはこれからも、有能な人材を育み、社会に貢献していきます。

詳細はパンフレットをご覧ください
第1回講義「会社の中でどう楽しく、面白おかしく生きるか」塾頭・駒井正義(三井物産前・副社長)

🏢2023年度参加企業 (順不同・敬称略)

受講企業
株式会社セブン-イレブン・ジャパン
株式会社セブンドリーム・ドットコム
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
サントリー株式会社
三井物産株式会社
株式会社三井住友銀行
三井物産スチール株式会社
三井農林株式会社
リテールシステムサービス株式会社
エーザイ株式会社
綿半パートナーズ株式会社
第一生命ホールディングス株式会社
株式会社再春館製薬所
外務省

リーダーシップ・チャレンジ 2023開催レポートvol.2
2023年5月15日発行 
大隈塾事務局(一般社団法人ストーンスープ) 
ひえじまゆりこ yuriko.hiejima@gmail.com 
〒026-0002 岩手県釜石市大平町3-9-1 
TEL:050-3558-7527 
     公式MAIL:ookuma_school@stonesoup.tokyo



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