彼らはヒーローになった

 東日本大震災のすぐあとに、(いま探しても見つけられず・・・)とある記事を読んだ記憶があります。

 記憶を紐解いて内容をまとめると、
・震災で寸断された道路をゼネコン各社が力を合わせて復旧した
 (もちろんボランティアで!)
・でもゼネコンの黒いイメージが邪魔して、企業イメージは全く良くならず
・そもそもゼネコンが不眠不休で頑張ってたことはまるで知られていない
・しかも土木工学・ゼネコン就職を志す学生も減少中(3Kイメージ)
・公共事業の悪いイメージは変わらず(国家予算の無駄使い)
・このままでは、日本のインフラ自体が傾いていくのでは・・・(不安)

上記に比較して、
・自衛隊はもはやヒーロー
・SNS上でも、「ありがとう防衛省・自衛隊」のワードが並ぶ
・結婚したい職業No.1になりそうな勢い

 自衛隊の広報が本当に上手!と感心したんだそうです。
で、ゼネコンの方が秘訣を聞いてみたそうで。

「耐え忍んできた歴史の長さが違いますからね・・・(同情の目)」

 こんな回答だったそうです。
 確かに、吉田茂による防衛大学校の卒業式でのスピーチ然り、どんな理不尽な批判にも耐え忍んできた歴史がウン十年だった訳で。

 如何に良いイメージを作り、そしてそのイメージに負けない、汚さない実績を残すか。
 自治体含め、ガバメントと名の付く機関の中で、広報の巧さ・撮影する写真の巧さという面で、防衛省・自衛隊にかなう機関は無いと思います。(写真中隊という部隊があるくらい!)

 イメージを作るだけではなく、阪神大震災、東日本大震災といった国家の危機に出動し、
「自らの危険を顧みず、もって国民の負託に応え」
てきたことにより、イメージに見合う組織になったのだと思います。

 自衛隊の行動が国民に元気を与える

 今回、ブルーインパルスが飛ぶことで医療関係者などから「元気をもらいました!」という声を聞いて、そんな時代が来たことに驚くとともに、これまで命をかけてこの国と国民を守り抜いてきた自衛隊の艱難辛苦が報われたことに、

 心の底から「おめでとう」と伝えたい。なんかジーンとくる。

 あの何処までも続くような紺碧の空は神様のプレゼントで、本当にブルーは碧天に映えるなぁ、と思いながら空を見上げていた5月29日でした。
(あの日が曇天だったら感動も3割引だったかも)

 ちなみに、
 僕が思うに、ゼネコンというか公共事業の悪いイメージって、彼らゼネコンの自業自得の部分も大きいので、特に同情はしません。土木工学を大学院まで修了し、公務員として公共事業を担当した者として思うところがありますので、それはまたの機会にします。

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