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麒麟がくる 第19話「信長を暗殺せよ」感想

 毎回、自分は18時からのBS放送をビデオに録りつつ、20時からの放送を見たあとに、ビデオ録画を見るスタイルをとっています。しかも、気になった部分をこまめに巻き戻してセリフや情景を見たりしているので、日曜日の夜はほぼ「麒麟がくる」に支配されています。
 さらに、実況Twitterも片手に観ると尚更面白い。

 以下、感想です。

 特に思ったのは、戦国の世において当然SNSなんて無いから、「お前のことを心配してたんだぞ!」という会話は所属する家を超えて良くある会話だったんだろうな、と。
 これは社交辞令なんかではなく(現代人が見ると挨拶代わりくらいの感じ)、命のやり取りが横行する世の中において、心底心配するからこそ発せられる言葉だったのではないかな、と思います。

「あぁ、美濃で戦があったのか、おぉ、明智殿はどちら側についたのだ?えぇ?道三側について、しかも負けてしまったのか。その後消息不明?大丈夫かなぁ・・・死んでなければ良いが・・・」

 各地に放った間者から入る情報だけでは、そもそものニュースからして断片的である可能性が高いですよね。
 どの程度、戦に関する情報が各地に伝わって、各武将たちはそこの情報が確実なものなのか否かどうやって判断していたのか、知りたくなりました。

 2016年の「真田丸」は信繁が見ていないものは描かない、な方針だったので、例えば関ヶ原の戦についても、情報がまるでまともに入ってこない様子は描かれていたのを覚えています。戦が終わって数日経ってから戦が終わったことを知り、次のアクションに困るシーンが上手く演出されていました。

 現代は情報過多で、溢れる情報を選別することが大変だったりしますが、この時代の情報の価値、捌き方(選別の仕方)、この辺りを深堀りして描いた作品があったら良いなぁと思います。

 きっと書籍にあるんでしょうけどね・・・(読書がやや苦手)

【その他雑感】
・歴史上の人物で、親から兄が冷遇され弟ばかり可愛がられ、最終的に弟を殺してしまうパターンって多いですね(武田信玄と弟信繁は超レアだったんだなぁと再確認。同じパターンなのに、弟は最後まで兄を立てた。そりゃ川中島で戦死して泣き崩れるわけだ)
・細川藤孝がとっても光秀のことを買っていて、山崎の戦い前の細川藤孝の葛藤は是非とも深堀りして描いてもらいたいと思った(何故出家してしまった?助ける方向にならなかったのは何故?)
・足利義輝、死の際に何人も斬り倒したらしいが、とてもそんな事出来そうに見えない(目に力がない様子を演じることの出来る向井理ってやっぱり凄い役者です)
・松永久秀のムーブが一休さんみたいだった(あんな暗殺の止め方、頓知のようで痛快だった)
・高政(義龍)、唯一信頼できる人を失わせたのは君なんやで・・・でも責める気にはならない

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