詩【深海】
とてもじゃないけれども
言えそうにないことばかりだけど
あたりまえになるほど
透き通っていく日々 幾重に重ねる
あてもなく 深海をめぐるような気持ち
深い夢 覚めないでほしいと思うまま
ぼやける記憶の間 今うずきだす
乾いた花に水をやり
しおれた葉っぱを撫でて
優しさのなにやらを知ったわけでもないのに
繰り返すだけじゃないと
わかってきた頃にはもう遅くて
果てのない海の底へとまた戻る
探しに
間違いさがしの1番じゃなくて
その正しさを広く受けとめたい
深い意味なんてないような
想いを砂にすら また描きたい
聞こえる ほんの少しわずかな声
耳を澄まし 問いかけに揺れ動かされ
答えのない答えをつかみかけた時
光差す
乾いた花に水をやり
しおれた葉っぱを撫でて
優しさのなにやらを少しずつ描けるように
繰り返すこと その先に迎える明日に出会って
果てのない海の底から浮かび上がる
探しに
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