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家計管理と倹約は自分次第のこと、収入と投資は自分次第でないこと

今回は私が大好きなテーマのひとつであるお金についてです。ストア哲学、シンプルな生活、家計管理の3つは、全部自分次第のことなので私のライフスタイルそのものです。

家計管理をはじめてこの方15年以上。今では人並み以上に資産を持つことが出来ていますが、そのほとんどが自分次第の家計管理に集中した結果です。

ストア哲学では富は「好ましい無関係」とされ、良い物ではあるが幸福に直接的に関係ないものとして扱われます。どんな状況であっても自分の意志で心の平穏を実現し、幸福であることがストア哲学の理想です。

とは言え、現代に生きる私たちはお金なしでは生きられませんし、経済的に安定し、緊急時に家族や自分を守る資産があることは心の平穏に間違いなくプラスになります。(富は幸福には直接関係ありませんが、あくまで徳の実践に好ましいことです)

私にとってはストア哲学に出会う以前にお金とシンプルな生活の追求の方が歴が長く、そういった生活をしていないと運良くストア哲学に出会う余裕もなかったのではないかと思います。

今ではストア哲学をお金に関しても活かして3つを上手く融合して日々の生活の中で実践していますので、あなたのお役に立てるような記事を書いていきます。

お金についての私たち次第のこと、そうでないこと


では、お金についてストア哲学の二分法、あるいは三分法で考えましょう。

私たちにコントロールできることは、私たちの意志次第である、正しい判断、勇気、正義、節制などの徳と呼ばれるものです。

そして私たちにコントロールできないものはそれ以外の全てのことで、その中に自分の行動で間接的に影響を与えられる富や健康や名声などの好ましい無関係が含まれます。

この考え方で行くと、私たち次第のことは、ことお金に関しては節制、つまり支出のコントロールや家計を管理することだけです。

収入や投資は自分でコントロールできることかというと、詐欺や窃盗やインサイダー取引などの不正な手段を用いなければ、直接コントロールできることは何もありません。

収入については転職や副業、資格取得、自分の業績アップなどで間接的に影響ができるにしても、たとえば給与収入については自分の会社の業績や競合相手、または見込み客の消費行動など外部要因に左右され、自分の影響が及ばない領域の範囲がとても大きい。

投資も何に投資するかは自分で選べても、その投資が上手く行くかどうかは誰にもわかりません。

あなたがどれだけ頑張ったかに関わらず、必ず報われる保証がないのが収入と資産運用です。

対して家計管理や支出そのものに関しては自分次第の側面が強いです。
自分次第でない家族の支出や臨時出費、物価変動や税金などはあるにしろ、収入よりは間違いなく自分次第の領域が広いのは間違いないでしょう。

ではどちらに重点を置くかというと、まずは自分次第のことに集中し、家計を管理して支出を減らすことです。むしろこれが出来ていないと穴の空いたバケツに水を注ぎ続けるのと同じことになってしまいます。まずはバケツの大穴を塞ぐことが今の自分にできる自分次第のことです。

支出のコントロールの基本は家計簿


では、支出のコントロールについて考えましょう。

まず、何かをコントロールするにはそれについて知る必要があります。
あなたは自分が月々いくら、何にお金を使っているか完全に把握できていますか?

もし把握できていないのであれば、抜け漏れのない家計簿をつける必要があります。ただ、これも日記と同じで三日坊主の典型例みたいな存在になっているので、継続が非常に難しい分野ではあります。

今私はマネーフォワードというサービスを使って楽をしていますが、昨年までは全支出、全収入、全資産、全負債を全てExcelで、しかも複式簿記で管理していました。これには相当時間を使いましたが、もうそれに見合うだけの効果がないと判断してやめました。

普通、ここまでしなくてもいいですが、支出の全てを記録してまとめることくらいはした方がいいと思います。自分が何にいくら使っているかを知るのは本当に重要です。

予算という壁こそが自由をもたらす


そして、最も効果があるのが毎月使う額が一定ではない食費や娯楽費などについて、予算を立ててそれを守ることです。

これ、窮屈そうに見えて実は凄く楽しいんですよ。
日々支出を計算し、予算を立ててそれを守ろうとすると予算を大幅に下回る額しか使わないことが実際に多くなります。
そうして余った額を使わずに取っておくことは非常に良い選択ではありますが、是非そこで余った金額を自分へのご褒美に全部使いましょう

欲しかった物を買うのも、美味しいご飯を食べるのも、旅行に行くのも予算内で余った金額であれば全部使っちゃいましょう。

いや、本当に使っていいんですよ。予算という壁の中では何をしてもいいですから。予算は家の壁と同じだと思ってください。あなたがその家の中で何をしようと、犯罪でない限り誰にも咎められることはありません。

そもそも予算を立てる段階で、その予算さえ守れば十分だという額で設定するので予算を守れた段階で勝ち確定です。
だから、全部使ってしまった方が翌月への張り合いが出て倹約を継続できるのです。

逆に、予算という壁がなかったらどうなるか?
何にいくら使っていいかわからず、支出は把握しているが使い過ぎたのかどうかもよくわからない。だから、思ったより使っていなくても使えないし、使い過ぎてもそれを認識できない、という状態になってしまいます。

予算というのは収入と支出のバランスを決定する超重要な役割があり、しかも楽しみをもたらしてくれます。

あなたも、もし支出の把握や予算を立てるということをしていないのであれば、是非やってみてください。

今後もお金に関してストア哲学やシンプルな生活を交えた記事を書いていきますので、是非フォローよろしくお願いします。

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