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IR情報交換会 - ホームページ施策のお悩みはありませんか?

こんにちは。
2021年3月23日から3月26日にかけて計4回、Teamsを利用したオンラインで、ストックウェザーIR情報交換会を開催しました。
今回は、その内の1つ時価総額500億円以上1,500億円未満の回を取り上げます。
テーマは以下の通りです。

ホームページにどのような施策を行っているのか、今のトレンドは?

当時は7名のIR担当者様にお集まりいただき、

・ESG情報をどうやって載せればいいんだろう?
・IRサイトの作成に対する目標と、その評価はどう判断するべきか?
・英語のホームページのコンテンツがなかなか充実しなくて困っている……。

などなど、各々のお悩みをご相談いただきました。

昨年に上場したばかりのため、参考例が欲しいという方や、
マンパワーがない中でやっていく工夫を聞きたいという方など、今回も様々な担当者様にお越しいいただいています。

本記事にて、その様子を抜粋してお伝えしていきます。

IR情報交換会スクリーンショット

Q1
ESG情報をまとめたいものの、どのようなWebサイトを作るべきかわかりません。
(数字などの)データで見せるにはどうすればいいのでしょうか?

具体的な数字を見せることは難しいので、自社の活動など、ESGに関連した取り組みを掲載しています。本来は基本方針を作成した上で、その方針に沿った活動を載せたいのですが、基本方針がないため、自社でサスティナビリティに関連する情報を発信しています。

Q2
IRサイトの運営は、社内評価を得られにくく、投資家の反応は見えにくいものなので、悩んでいます。
どのような目標を立て、評価していますか?

IRの活動自体、他の社員に対して理解が得られないので、当社でも効果測定は難しいと感じています。
内部で頑張っても仕方ないので、やはり外部評価が重要だと考えました。外部評価をしているのはIRサイトランキングになるため、その運営をしている3社のうちの1社にコンサルティングをしてもらいました。
その際のお話を参考に、賞を取ることを目標とし、運営や改修を行っています。なお、コンサルティングでは、「貴社サイトには〇〇と××が足りません、賞を取るには▽▽と◇◇が必要です」と、具体的に教えてもらいました。
そのあとで改修を依頼する必要があったのですが、費用を捻出できず、社内で優先順位と実現性を評価し、簡単そうなものからどんどん進めています。
結局、素人ではわからないことが多いので、プロに知恵を貸してもらう必要があります。ちなみに、そうして優先順位などを評価した結果、株価表示はやるべきだということになり、ストックウェザーの自社株価表示サービスを利用しています。

Q3
ホームページを改善していった中で、反響のあったコンテンツはなんですか?

決算発表時の動画と、その全文書き起こしです。
発表当日に動画を、翌日に全文書き起こしを公開しました。
投資家からの取材を受ける際、全文書き起こしをプリントアウトしてくる方もいらっしゃったので、評判は良かったです。

Q4
英語のホームページを作ってはいますが、なかなか内容が充実しません。どのようなコンテンツを掲載していますか?

IRサイトを、日本語版、英語版でミラーリングさせています。
社長メッセージなど元々あるコンテンツや、適時開示はすべて英語にしています。
他の、有価証券報告書や四半期報告書、株主総会の招集通知などは、手が足りておらずできていない状態です。

※日英でのミラーリングは、IRサイトランキングでの評価項目に関連するため、有効な手法です。また、フェアディスクロージャーの観点からも言語での情報量の差が無いよう発信していく必要があります。

Q5
英訳資料を同日同時刻に開示するためには、日本語版資料をいつごろまでに作成しておくべきでしょうか?

2週間前に日本語版の第1案資料を作成し、翻訳会社に提出して英訳してもらい、発表5日前に本番用資料を作成します。第1案と本番用で差異があった部分を英訳を再度してもらっています。
2週間前に作成しています。しかし、ぎりぎりまで日本語版に変更が入るため、発表前日の夕方にやっと英語版が出来上がる、といった状況です。

Q6
IR用のトップページを作成している場合、コーポレートサイトのトップページとどのような違いを持たせていますか?

IR用トップページでは、社長メッセージを年に一度変更しています。
内容は、今期の振り返りと来期の取り組みです。そこから抜粋したものを、株主招集通知に載せることもしています。ちなみに、こうしたメッセージに日付を載せると、IRサイトランキングに評価されやすくなりますよ。

※社長メッセージに更新日付を載せることで、最終更新日が分かり何時発信した情報なのかが一目で分かるようになります。

Q7
自社IR担当は1人なのですが、他社では何人が担当していて、どれほどの工数をかけているのでしょうか?

自分のみで、経営企画の仕事のほうが本業です。
最近やっと手が空いたので、IRのどこにどう手を付けようかな、と考えています。
3名体制をとっています。大きなプロジェクトを進める場合、自社で枠組みを作成した上で、外注に任せています。
部署としては3人で、(内訳は)執行役員が1人、機関投資家向けの担当が1人、個人投資家向けの担当が1人です。
IRサイトに関しては、年4回の更新に、一週間ずつかかっています。CMSの機能で使えるものはすべて使っています。

※CMS……コンテンツ・マネジメント・システム。ウェブサイトの構築や管理によく使用されるシステムです。

Q6
今回の参加者の企業ホームページを拝見したところ、株主様専用ページを設けている企業がいらっしゃいました。
そのページを作成した理由と、効果について教えてください。

個人投資家の比率を上げるため、当社のファンになっていただこうと考えたためです。
実際に似た施策によって比率を上げたANAさんでは、個人株主限定の空港見学や、イベント、説明会を行っていて、それを参考にしました。
当社ではイベントそのものを企画するよりも、先にホームページを更新しています。コンテンツを考えていると後回しになるからです。
3,000人の個人投資家確保を目標にして、現在はテスト段階です。イベントはコロナ禍でできないので、他でできることをしています。

思いもよらない発見の数々が、IR情報交換会にはあります

IR情報交換会の特徴のひとつに、話題の発展があります。

別の企業の担当者様の話を聞くことで、新たな話題や自社にない工夫に気づくなど、思いもよらない発見が生まれます。しかも、それをその場で質問できるので、非常に有意義な時間を過ごすことができるのです。今回の株主専用ページのお話がそうですね。

本記事をお読みになって、「●●について他の企業ではどうしているんだろう?」と思われた方は、ぜひ今後ご参加ください! 2回目、3回目でも様々な発見がありますよ!

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