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抽象と具体の行き来で、一つの気づきから学びを再発見

Stockrで体験してほしい世界をより正確に表現するため、このたびStockrのメイン機能である「ふりかえりタブ」が「再発見タブ」に名前を変えます 🔭
(※2021.11.7頃より反映)

ここで改めて、Stockrが提供したい体験を図で表すとこのようになっています。

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さて、Stockrをお使いの皆さんはこの再発見(旧・ふりかえり)タブをどのように使っていますか?うまく活用できていますか?
2ヶ月ほど前から新しい取り組みとして、ストックなどを毎月継続しているユーザーさま向けにレポートメールをお送りしています。レポート用の統計をとる過程で、ストックの頻繁や件数に対して、過去の気づきが編集される頻度は少ないことがわかりました。

そこで、Stockrが実現したい世界をもっと体験してもらえるよう、過去のストック(気づき)の扱い方の一つ、具体と抽象を行き来しながら思考を深め、気づきを拡大・増幅し、新たな学びを得る方法をご紹介します。

最初のストックは具体的なエピソード込みで。

ストックをどんなテーマで書くかによって再発見での扱い方は変わってくるので、今回は図で紹介したような「毎日のふりかえりでの気づき」を例とします。

前段として、1日のふりかえりを「毎日・夜」に行う場合でも、うまくいった事や失敗した事など印象的な出来事はその都度、タイムリーに一言でもメモを残しておいたほうが効率的です。夜になって「今日1日の記憶が全然ない……」という状況を回避できますし、出来事から気づきを得る過程は、全て頭の中だけで行うよりも、書き出して言語化しながら視覚と頭で整理・思考したほうが質の高いふりかえりができるからです。
メモを見返しながら1日のふりかえりを行い、気づきを書き足していきましょう。

抽象化はいろいろな角度で。

    🌳抽象化するといいのは何のため?

具体的なエピソードからの学びは個別性が高く、物事の表層しか見えていない場合が多いもの。あとで同じ事があればそのまま活かせますが、応用が効きません。

抽象化するとは、事象から状況や属性などの個別性を取り除いた状態にすること。物事を一段シンプルにすることで、過去の経験を新しい仕事に活かせたり、家庭生活で得た学びを仕事の場面に転用するなど、一つの学びを応用して複数の場面で活かすことができるようになります。

    🌳抽象化のやりかた

抽象化の思考方法の一例を紹介します。事象によってどう抽象化できるかは異なるので、抽象化の引き出しが多いほど的確に考えられるようになります。

抽象化のパターン(一例)
・客観的・一般的にみる / 端的にする
・図解してみる / 構造をみる
・カテゴリで分けてみる
・いくつかの事象をまとめて一つにする

    🌳実際のビジネスシーンからのストックを例に抽象化していきます。

みんなのストック9月_4 (12)

🌱 客観的にしてみる
顧客からの重要な連絡が営業時間外にきた場合、確認した時点で即時に連絡受領の一報を入れる。自分軸の経過時間だけでなく、相手軸の経過時間も認識しておく。(気づき1. )

個別性の高い具体的な事象の学びを、第三者に対しても説明できるように言い換えます。SNSなどで他人にシェアするイメージで、個別の要素をできるだけ除いて端的に表現します。

🌱 カテゴリーで分けてみる
仕事の大事な要素を「コミュニケーション」「成果」「スキル」で分類するとしたら、「コミュニケーション」の失敗にあたる。自分は比較的コミュニケーションでの失敗が多い。相手の視点での想像力が足りないようだ。相手目線で考えることが必要だと思う。(気づき2.)

さまざまな要素が複合的に絡んでいる具体的な事象を解きほぐして、要素を分類・カテゴリー分けして関連性を考えます。上ではコミュニケーションのカテゴリーとしていますが、他にも時系列にも分類できますし、見方によって複数の改善策が見えてきます。

🌱 要素を抜き出して端的にする
依頼に対して3日目に回答したら失注した。→連絡したことへの回答が数日ないと、人は次の行動をとる。(気づき3.)

「仕事」という大きな前提を外して結論をフォーカスしてみると、日常の生活でも活かせる気づきが出てくることもあります。

  🌳抽象化した気づきをもう一度具体化してみる。

さらに抽象化した気づきを、もう一度具体的な場面をイメージしながら考えていきます。

気づき1.:早い段階での一報が大事。相手軸の経過時間も合わせて認識しておく。
→このときは関係部署の対応が遅かったが、その時に上司に報告しておけば顧客への連絡を指摘してもらえたかもしれない。上司との連携がうまくいっていない。もっと報連相を意識しよう。
気づき2.:コミュニケーションでの失敗が多いので、相手の視点をイメージする。
→以前にもコミュニケーションで失敗した事例を考えてみる。
ペットを亡くした友人に失言をしてしまい、距離をとられたことがある。感情の想像力がとくに苦手かもしれない。
気づき3.:連絡したことへの回答が数日ないと、人は別の行動をとる。
→数日の間にその人の感情にどんな変化が起こりうるか考えてみる。
 - 連絡が届いていないかもしれない不安
 - 担当者が数日休みなのかもしれない疑問
 - 代わりの誰も連絡してこない疑念
 - 不信感
 - 別の取引先を探したい
自分のミスでも、会社の信頼を損ねることに繋がってしまう。

上の、「具体→抽象→具体」の過程で、一つの印象的な出来事(失敗したこと)から、6つの気づきが見つかりました。

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抽象化と具体化は何度でも行き来できる。

思考のループに終わりはありません。日々の新しい経験を重ねながら具体と抽象を行ったり来たりすることで磨かれ続け、さまざまな新しい学び・気づきの発見が生まれます。
一つの経験から多くの思考が生まれることを、ぜひ記録しながら体験してみてください。

楽しみながら、この再発見のループをたくさん回していただきたいと思っています。いますぐStockrを開いて、一つのストックからどんなふうに思考の枝葉を広げるか考えてみませんか?


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