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#17 横浜市立大学ボランティア支援室さんにインタビューしたら、食の支援を通したつながりが見えた。

子ども食堂や地域の支援団体を応援し、地域の素敵な活動を紹介する番組、(株)StockBaseプレゼンツ「集まれ!地域ヒーローズ!」。

第17回放送では横浜市金沢区にある横浜市立大学ボランティア支援室にヒーローインタビューを行いました。

当日の様子はSpotifyにて無料でお聴きいただけます。あわせてお楽しみください。


団体情報

住所:〒236-0027 横浜市金沢区瀬戸22-2 横浜市立大学内
TEL:045-787-2444
公式HP:https://www.yokohama-cu.ac.jp/volunteer/about.html

公式X:https://twitter.com/YCUvolunteer

活動内容を教えてください。

横浜市立大学では、学生団体や学生個人、教諭などさまざまなルートから届く地域からのボランティアの依頼を、ワンストップで受け付ける窓口が必要だということで、2015年1月にボランティア支援室が開設されました。

地域でボランティアをしたい横浜市立大学の学生と、地域からのボランティアの依頼をつなぐコーディネートを主な活動としています。

・学生がキャンパスを飛び出して、さまざまな経験を積める機会をつくり、その質や量を充実させていくことが目的です。

・そのために、ボランティア活動を行っている学生(個人・団体)を側面的にサポートしています。

活動を始めたきっかけを教えてください。

食の支援の活動についてお話しします。

横浜市立大学ボランティア支援室では、地域からのボランティア依頼のコーディネートのほかに、ボランティア支援室独自の活動として、2020年から学生に向けた「食の支援」を開始しました。

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言のため、実家からの経済支援が減ったり、アルバイトができなくなるなどで生活費が減って困っている学生が出てきました。

そこで、2020年度前期に金沢区社会福祉協議会さんから、フードバンクかながわさんや地域の企業さんからの寄附による「食の支援」のお声がけを区内2大学にいただき、本学からは延べ140名の学生が支援を受けました。

その現場で学生にヒアリングをしたところ、困窮状況や、加えて学生の孤立化・孤独化が見えてきました。

そこで、2021年3月から本学独自にフードバンクかながわさんや社協さん等と連携して、生活が厳しい学生に向けた事前登録制による「継続的な食の支援」を始めました。

2021年度は全6回開催し、延べ923名の学生に支援を行うことができました。

2022年度は3回延べ366人、2023年度は現時点で2回終了し延べ388人に支援しており、3回目を今月31日に予定しています。

この「継続的な食の支援」の中でStockBaseさんにも寄附をいただいており、学生ともども感謝しています。

活動を始めてうれしかったこと・良かったことを教えてください。

この活動を通しフードバンクかながわさんと協働する中で、別の課題が見えてきました。

それが「食品ロス」の問題です。

食品を必要とする学生は多くいますが、一方で、まだ食べられるのにも関わらず、捨てられてしまう食品がこんなにあるという現実を知りました。

食品を必要とする人々にはありがたいことではあるのですが、フードバンクかながわに、日々これほど多くの食品が届けられているということは、余った食品の処分に困っている企業がこんなにも多くあるという事実の裏返しです。

そこで、横浜市立大学ボランティア支援室では、ロス品をいただく代わりに、フードバンクかながわにおける積極的なボランティア活動を学生に呼びかけています。

ロス品が出る→それをいただく→その分ロス品の仕分けをお手伝いする、という食の循環を回して「フードロス」を減らすこと(=SDGs目標12の解決に貢献すること)を目標に設定しました。

現在は地域の団体様からの支援による生活が厳しい学生に向けた「食の支援」と、学生ボランティア団体によるフードドライブなどを含めた「食品ロス問題の解決」を目指す一連の活動を「循環型食の協働プロジェクト」と名付けて取組んでいます。

「食の支援を受ける」と言うと、中にはそんな自分をネガティブに捉える学生いますが、「食の支援を受けることで、食品ロスを減らす貢献になっている」ということを伝えています。

これが、食の支援を通じて気づいた、良かったことです。

活動を始めて大変だったことを教えてください。

支援をたくさんいただくことは本当にありがたいことで、毎回感謝しております。

食の支援では、事前に登録をしてもらった学生に、必要なものを決められた個数以内で取っていてもらう形で配布します。

だいたいいつも100~150名分くらいを準備します。

これはあくまでも本学内部の課題なのですが、この準備の際、支援品の仕分けで出る大量の段ボール箱の廃棄処理や米、水、缶詰など重いもの配架作業はやはり職員だけで対応しきれないので、「ちょこボラ」と言う事前準備のボランティアを学生に呼びかけ、手伝ってもらっています。

段ボールや包装についてとやかく意見を言う立場ではないかもしれないのですが、中には必要以上に頑丈に幾重にも包装されているものがあり、もっとエコ包装でも大丈夫では?と思うこともあります。

団体の活動を続けていくために地域住民ができる支援を教えてください。

地域の方には、現在も困窮する学生のために多くの支援をいただいており、感謝の気持ちでいっぱいです。

一方で協働プロジェクトの一環である「食品ロスの削減」に関して、学生が地域に出て(金沢八景駅前等で)フードドライブのお願いをすることもありますので、そういったときに、ぜひおうちに眠っているロス品をご提供いただけるとありがたいです。

集まったロス品はまとめてフードバンクかながわさんに寄付していますので、ご協力いただけると助かります。

団体の今後の展望を教えてください。

食品ロス削減活動の一環として、企業等で不定期に大量に出る賞味期限の迫ったロス品を、StockBaseさんはじめフードバンクかながわさん、セカンドリーグ神奈川さんなどを通じ、本学でお受けする取組も行っています。

こちらは事前登録した支援を必要とする学生だけでなく、個数を決めて全学生向けに受け取りをお願いしています。

この物価高の折、学生にとっては大変ありがたいことであり、たいてい1~2日でなくなります。

もし、大量廃棄品に困った企業さま、団体さまがありましたら、StockBaseさん、フードバンクかながわさん等を通じて本学にお声がけください。

放送当日の様子

番組情報

(株)StockBase プレゼンツ「集まれ!地域ヒーローズ!」では今後も地域の支援団体の皆さんをお招きし、その活動を応援してまいります!

毎週金曜12 時は金沢シーサイドFM にてお会いしましょう。

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