慣れる、というはたらき
気がつけば、この暮らしにも慣れている。
心とからだのはたらきとして、慣れる、というのは人間の重要な機能のひとつなのだとおもう。
新しいことにも、不都合なことにも、じぶんをある程度フィットさせていくということ。
それはそれでいい、とじぶんをだいたい満足させられること。
個人差はあれど。
こどもたちを見ていると、まだじぶんですべての行動を選べないぶん、与えられたシチュエーションで、それなりにやる、ということに長けているようだ。
家にいるならいるで、外に連れて行かれたなら連れて行かれたで、晴れなら晴れで、雨なら雨で、ゆらーんとなんとなく何かをしはじめては、そのうちのめり込み、時間がくればごはんを食べて、夜になれば布団に入って寝る。
前のことは忘れている。
いまやりたいことをやるから。
ときどきはっとさせられるのだ。
これまでのことに、縛られていない姿。
パーソナルなことを言えば、じぶんはだいたいのことに慣れるのが早いとおもう。
今は今で、なんとなく居心地のよささえ感じはじめていることに驚く。
じぶんのこういう気質には助かることが多い。
持て余す気質も多いけれど。
変化にも、しんどさにも、じき慣れる。
フィットしていく。
いまに、満足する。
こどもたちに望めるとすれば、そういう、つよくしなやかな、生きるちからを身につけてくれること。
この状況になって、くっきりと浮かび上がる。
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