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くり返す、朝

窓のそとでじんわりと広がって空の色を変えていく朝焼けを見るたびに、1日の巡り、そのあっという間さに毎度やっぱり驚いて、きっちり4時半に新聞配達のバイクがブロロロ……と通り、鳥がちゅんちゅんと泣くと、今日がはじまった合図。

そしてくり返す、朝。

このごろの朝のルーティン。
書いておいたらいつかの思い出になるかな。

日中こどもたちと過ごしていると、仕事がほぼ進まないので、早朝にするスタイルに変えてから今でひと月くらい。
ずっと深夜に作業していたのだけど、どうしても延びてしまって睡眠不足になるし、からだが冷える。
いざ寝ようとすると寝つきが悪く、やっと寝られたと思ったら、いもうとの泣き声で起こされたりして、奇妙な夢の記憶ばかり。
睡眠の質が極めて低いことが感覚でわかっていた。

昔は子育て雑誌とかで、朝は3時に起きてます!みたいなインタビューとかを読んでは、まさかと苦笑したりしていたが、いざやってみたらすぐに習慣化した。
夫も基本的に同じスタイルになった。

早く起きるためには早く寝ないといけないので、こどもたちを寝かしつけるときに、もう一緒に寝てしまうことにした。
だいたい20時半から21時。

3時半までに起床。
寝坊するときもある。

ヨガマットを出して、素人なりに続けている太陽礼拝のポーズ。
ストレッチすこし。
ぼちぼち仕事。
ふだん、我が家ではだいたい音楽がかかっているのだけど、わたしはものを書くときに音があると集中できないので、協力してもらって、このときだけとても静かな時間となる。

4時すぎ、夫がコーヒーを淹れてくれる。
だいたい甘いものもつけて、おめざもしちゃう。
ちなみに今朝のおめざは、実家の母が送ってくれた、ねむのバターケーキ。
地元の、むかーしからある甘い甘いケーキ。

この時期は、5時前からすっかりあかるい。
PCから目をあげて、窓越しにこのうつろいをときどき確認するのがとてもすきだ。

6時前後、このタイミングでかならずいもうとが泣いて起きる。
まだおっぱいを欲しがるので、寝る前と起きたときだけあげている。

日によるが、そのままあねも起きてくる。

6時半ラジオたいそう。
小学校からの宿題が出ていて、毎日ラジオ体操をして色ぬりするというタスクがあるのだ。画像1

ごはんを炊きはじめる。
夜に研いで浸水させておいたお米をストウブ鍋で炊く。
蓋をしたまま火にかけて沸騰したら弱火で6分。
そのまま鍋帽子に入れておく。

その間にお味噌汁と、夫のお弁当をつくる。

家族が揃い出すと、納豆とか塩昆布とか鶏そぼろとかぬか漬けとか、常備菜を用意。
それから、鰹節。

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ミニ鰹節けずり器を買ってから、あたらしい楽しみが増えた。
要るだけ削って、炊きたてのご飯にかける。
鰹は、削る部分によって、うつくしい生成色だったり、はっとするほど鮮やかなピンクだったり、木屑のような茶色だったり、いろいろだ。
削るのは結構大変だが、なにせ削りたては香りがたまらなくいい。
これで家族全員、ごはんをかっ食らっている。

お弁当を包んで、夫を見送る。
最近では、朝ごはんの片付けが済むと、晴れた日はだいたいこどもたちとすこし山登りに行く。
家から5分ほどのところに登山口があるので、気軽にごく短いランドネができるのが有難い。

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海も山もあるこのまちにはとても感謝している。



酒飲みの夫婦なので、深夜だらだらとお酒を飲んでいた過去を思えば、当時には思いもつかない生活になったものである。

このごろの朝のルーティン。

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