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時間とやる気を奪う、危険なクライアントの特徴と対処法

「この人と仕事すると、めっちゃ消耗する…」

そんなクライアントに遭遇したことはないでしょうか?

難ありなクライアントと仕事をすると、クリエイティビティを自由に発揮できないだけでなく、仕事に対するやる気をもっていかれ、貴重な時間を奪われ、他の仕事にも影響が出るほどに疲弊してしまいます。

クライアントとのやり取りがネックで、フリーランスをやめるって人もたまにいます。

火のないところに煙は立たない

と言いますが、なにか危険な兆候が垣間見えたときは、面倒なことになる前に、適切に対応する、あるいは避けられるようにしておくといいです。

ということで、今回は、長く快適にフリーランスをしていきたい人のために、注意しておくべき「危険なクライアントの特徴と、その対処法」について書いていきます。

1.ぼやっとしたビジョンしかない

ビジネスの壮大なビッグアイデアについて興奮して喋っているけど、詳細を深堀りしていくと全然何も固まってない。

その状態で仕事を始めると、途中で方向性を見失ってしまったり、終盤になって1からやり直すってことにもなりかねないです。

【対処法】
最初のミーティングで、しっかりヒアリングしましょう。クライアントのビジネスの現状、達成したいゴール、抱えている課題や障壁、そのためにやらなければいけないこと。あらゆる方向からクライアントを深堀りしていきます。

それらを明確にするワークショップなどを1つのサービスとして提供するのは、おすすめです。1つのサービスとしてマネタイズにもなりますし、制作自体がとてもスムーズになります。

2.メールや電話の返信がやたら遅い

フィードバックを求めているのに、全く音沙汰がない。納期を考えて、早めに制作に取り組んでいるのに、向こうからの返信がない。いざクライアントから返信が来たと思ったら、急な対応を求めてくる。そんなクライアントがいます。

【対処法】
いつまでにフィードバックをほしいのか、予めスケジューリングしておくといいです。動かなきゃいけない指標がないと、いつまでも行動しない人もいます。

もし相手が切迫していて、あなたに本当に仕事をしてほしいと思っているのであれば、連絡してきます。2,3度連絡して、返事を待ちましょう。もし一週間経っても返事が来ないのであれば、制作を中断する旨をメールして、仕事を進めた分までの請求書を送ります。(中途半端にしておくと、脳は無意識で気にかけてしまうので、大事な意志力を奪われていきます。)

3.曖昧な言葉を使ってくる

「グローバルな、革新的、今までにない、エピックな、デジタルなんだけどアナログな・・・」

こんな感じの言葉ばかり使ってくるひとは厄介です。流行り言葉、デジタルトランスフォーメーションだ、とか言ってくる人も危険です。やりたいことが明確でないとふわっとした発言になりがちです。

【対処法】
人によって、言葉の定義は異なります。犬って聞いたときに、人によってはチワワを思い浮かべますし、ある人はブルドッグを思い浮かべます。
「エピックって具体的にどういうことですか」と制作を進める前に、質問を繰り返して、1つの1つの言葉の定義を明確にしておくのが大事です。

4.自分で言ったことを忘れてる

打ち合わせで、決まったことを平気で覆してくる。覆してくるというよりも、そもそも何を話したのかも覚えてない人が案外多いです。

(911を体験した人の追跡調査によると、ほとんどの人が調査するたびに毎回異なる体験を話すそうです。人間の認識や記憶はかなり曖昧です。)

【対処法】
ミーティングで話した内容を、ミーティング後にまとめてメールで送るなどして、共有して見れる形にしておきます。また、相手に制作物を確認してもらうとき、制作物を見せる前に、前回のミーティングの内容に触れておくといいです。「〜という内容を踏まえて、こちらを制作しました」という感じに。

5.アセットをなかなか送ってくれない

制作のために、クライアントのロゴや、写真、コピーが必要。なのになかなか送られてこない。制作の締切は決まっているのであれば、遅れるほどこちら側がどんどん厳しくなっていきます。

【対処法】
クライアントがいつまでにアセットを送ればいいのかを明確にしておきましょう。もし提出が遅れれば、プロジェクト自体が送れていることも伝えておきます。

文章や画像が揃ってないのに、「仮のものでいいので、進めておいてください。」と言われないように、自分の制作のプロセスを先に説明しておくのも重要です。

6.現実的でない締切を設定してくる

極端にタイトなスケジュールや、もはや不可能なんじゃないかという締切を求められることがあります。

【対処法】
ラッシュフィー(特急料金)を遠慮なく請求しましょう。

また、「時間を短縮して急いでプロジェクトをすすめることは、仕事のクオリティに大きく影響してくる」ということをクライアントに予め説明しておきます。さらに、時間がないほど、より明確で早いフィードバックが必要なことも伝えておきます。

7.やたらオシャレな車に乗ってるのに、オフィスがない

高級っぽいものを身に付けて、自分を誇示しようとしたり、自分をよく見せようとする起業家はちょくちょくいます。そういう人は実は資金がショートしてて、お金に困ってることが多いです。成功を見せびらかすような人は注意が必要です。

【対処法】
プロジェクトのスコープ(制作の範囲)や価格、支払いのストラテジーをできる限り明確にしておくといいです。支払いは、最後に一括で請求するよりも、制作の段階ごとに請求していく形が安全です。

もし周りにそのクライアントと仕事した経験のある人がいれば、仕事してみてどうだったかを聞けるといいです。

まとめ

1.ぼやっとしたビジョンしかない
2.メールや電話の返信がやたら遅い
3.曖昧な言葉を使ってくる
4.自分で言ったことを忘れてる
5.アセットをなかなか送ってくれない
6.現実的でない締切を設定してくる
7.やたらオシャレな車に乗ってるのに、オフィスがない

フリーランスを長く経験して沢山失敗を積んでいくほど、実際に仕事を請け負う前に、「この人と一緒に仕事するのは、自分にとってよいことなのか」を判断できるようになります。

フリーランスをはじめたばかりの頃は、仕事相手を選ぶのはなかなか難しいこともあると思います。ただ、厄介な人とばかり仕事をして、好きな仕事を嫌いになるってことは避けたいです。

ぜひ、今日お伝えしたことを参考に、快適にフリーランスを続けていってもらえると嬉しいです。

最後までnoteを読んでいただいてありがとうございました。

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