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第15回公演「無題」終演しました

劇団AQUAのおよそ3年半ぶりの公演、「無題」終演しました。
観に来てくれた方、観られなかったけど応援してくれた方、ありがとうございました。
正直、3年半ぶりっていう月日はお客さんには何にも関係ないけど、久しぶりに公演を打てた!っていう事実は、劇団AQUAとしては大事なことでした。

今回の公演でわたしが伝えたかったこと、大体シナリオやカーテンコールで言っちゃってるんだけど、、、、

まず、シナリオを書くときに絶対に入れようと思っていた要素は、3年半という月日に対する「変化」と、それに対する「お久しぶり」と、「変化があっても変わらないもの」と「それを大事にしよう」でした。

コロナ禍前までは大体半年に1回、少なくても年に1回のペースで公演を打っていて、そこからいきなり3年半も開いてしまって、「今公演を打ったとしてもお客さんは来てくれるのか?」というのが一番不安で、でもやっぱりわたしたちは劇団だから、公演が打てるならぜひ打ちたい。そして、もしお客さんが来てくれるなら、今の劇団AQUAを観に来てくれた人たちに「ありがとう」の気持ちを込めたいな、というのがシナリオのベースでした。

元々の経緯としては、今回は久しぶりの公演だし、いきなりフルの舞台をやれるかどうかわからないから短い時間の朗読劇をやろうか、という話が最初にあり、そこから「はだかの王様」をやろうとなり、メンバーで話し合っているうちに「やっぱり朗読劇じゃなくてオリジナルの舞台をやりたい」となり、最終的に「はだかの王様」から着想したオリジナルのシナリオを書くことになりました。

と、ここでシナリオの内容についていろいろ書こうかと思ったけど、あんまり説明するのもよくないかなと思うので、小ネタや感想を書き出していこうと思います。

檜山の想像するバーと喫茶店には、明確にモデルにしたお店があります。喫茶店に関してはわたしの行きつけです。

檜山にはモデルはいません。宛て書きなのでそういう意味では演者であるトムがモデルですが、檜山自体はよく居る人をデフォルメしたものと思っています。人間のデフォルメ・・・?

あ、でも、団員たちはわたしも含め彼のあのクソデカボイスと表情と動きが大好きなので、それをいっぱい見せてもらおうと言うわたしの願望もあります。彼のエネルギッシュな演技をみんなに観てほしかった。

谷上は檜山との対比なので、正論、リアリストのデフォルメです。正論ばっかり言うから、本人にそのつもりは無くても冷たいと思われるタイプ。

あとほら、クールな女に呆れられたり怒られたり、不器用にデレられたりしたいでしょ。そういうことです。

河野は第三者という立場上、シナリオでは明確なキャラ付けはなされていませんでしたが、演者であるひーちゃんが膨らませてあのキャラクターにしてくれました。だから、河野が好き!って書いてくれた人!! 彼女を称えてください!!!

アンケートで結構河野がぶっ刺さってる人が多くて「わかる~~~」と頷きながら読みました。「本郷○多みがある」ってコメント、すっっごくわかるよ。

(舞台以外もそうだと思うけど)舞台におけるシナリオの責任って大きくて、どんなに演技がよくても演出がよくても音響がよくても照明がよくても、シナリオがつまんなかったら全部終わりなんですよね。舞台における骨の役割を担ってると思う。

自分にとって、娯楽に使う時間ってすごく重いものなので、せっかく交通費をかけて、時間をかけて、わざわざ予定を空けて来てくれたのに、それを無駄にしてしまうことが本当に怖い。一番怖い。

だから、自分たちが楽しむのはもちろんのこと、お客さんに楽しんでもらうのがわたしにとって(わたしたちにとって)本当に重要なんです・・・

で、シナリオの善し悪しって、観た人にしか決められないから、アンケートを見るまで本当に不安でいっぱいでした。毎回そう。毎回すごく不安。

今回は、やたら身内ウケがいい劇だった(練習とかリハ見た団員にめっちゃウケてた)のですが、お客さんにとってもそうなのかどうかがわからず、、、

谷上のセリフで「喜んでくれてる人もたくさんいる」っていうのがあるんですが、自分で書いておきながら、稽古期間中ず~~~っとその言葉を自分の支えにしてました。本番近づくにつれ「楽しみ!」「がんばってね!」ってわざわざメッセージくれる人たちや、チケット申し込みしてくれる人たちにももの凄く支えられてた。この人たちが楽しみにしてくれてるんだからがんばろ~~~!!って。

劇団AQUAは、終演後にスタッフがペンを配り歩いていることもあって、アンケート回収率が高い方なんじゃないかと思うんですが、今回マジで終演後(特に15時の回)お客さんが全員客席でじっとアンケートを書いてくれてて、これって本当にすごいことだよな~~って思いました。

だって、本当につまんなかったらアンケートなんて書かずに即帰るでしょう、みんな。
無駄にした時間を取り返すためにさ。

だから、アンケートを書く価値があるって思ってくれてるってことは、その時点ですごいことだと思う。

ありがてぇ~~~~~~~~~・・・・・

アンケートを見たら、みんなしっかり劇を見た上でのコメントだって言うのがわかるんだよ。うわべだけの感想じゃ無くて、劇を見て思ったこととか、好きだったところとか、自分の体験と重ねてコメント書いてくれる人も居てさ。長文感想書いてくれる人も居てさ。初見の長文感想ってすごく栄養があるからね、マジで。
「これを観てこう思った」って気持ちが生まれてる時点ですごく嬉しい。それって、わたしたちがやったことに意味があったってことだから。わたしはそういうところにすごく興味があるんだ。みんながこれを観て何を思ったかっていうところにさ。

カーテンコールでも言ったけど、会場に入るときと出たときで何か少しでも違う気持ちで帰ってもらえたらいいなって。少しでも「楽しかったな~」って思ってもらえてたら本当に嬉しいです。
これもね、毎回思ってます。楽しい気持ちで帰ってもらいたいな~って。
そしたらもう、こっちとしては大成功ですからね。万々歳です。

あとは、細かいところで言うと単純に演技面での褒め言葉が素直にうれし~~~~です。「セリフが聞き取りやすい」とか。わたしそれ一番大事にしてる~~~!ってなる。セリフが聞き取れないとそこでストレス感じちゃうからな。話の内容も伝わりづらくなっちゃうし。

またアンケート読みたいな。終演後にみんなでワイワイ回し読みしてるから、いつも急いで読むんだよな。
持ってきてもらおう、、

というわけで、雑多な感想でしたがここまで読んでくださりありがとうございました。

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