運動嫌い・文化系出身の20代OLが毎日運動する習慣が身につくまでの話

コロナ騒動が始まって早くも一年。
コロナは一年であらゆるものを変えていき、社会に大きな変化をもたらしました。
この一年で生活スタイルがガラッと変わった人も多いのではないでしょうか。

私も生活スタイルがガラッと変わったうちの一人です。コロナさえ無ければ…とつい思うのはずっと変わりませんが、コロナの影響で得たものもあります。
今回はコロナ禍での最大の収穫となった運動習慣が身につくまでの変遷を一年前から振り返ってみます。

1.おでかけ生活からインドア生活へ(〜4月)

私は元々空き時間があればすぐ予定を入れてしまうような、常に動いているタイプの人でした。
しかしコロナにより出かける目的のある場所に行けなくなったり、そもそも外出しづらい雰囲気になってきて、人生で初めて長期間インドア生活を送ることになりました。

最初の頃は一日をずっと家で過ごすなんて退屈すぎて絶対無理だと思っていましたが、いざインドア生活が始まるとまずあまり時間を気にしなくなったので心身をかなりリラックスさせることができました。また読書や映画に長時間浸れる幸せにどっぷりハマり、そのままインドア生活に目覚めてしまいました。

コロナ禍という状況を考えれば良いことですが、今まで外を歩き回っていた人がいきなり家で長時間過ごすようになるとどうしても暇になる瞬間が出てきます。
そんなときつい頼ってしまうのは「食」。
元々食べるのが好きだったこともあり、食欲を満たすためというよりは暇を潰すために何かを口に入れてしまうことが多くなりました。

2.このままだと太る!さぁどうする?(5月)

終わらない外出自粛生活を過ごすうちに、漠然とした恐怖が日に日に大きくなっていきました。

「ヤバい、このままだと太る。」

こんな恐怖を感じてしまったのは、外出自粛によって活動量が明らかに減ったにもかかわらず、時間があれば食べてしまい、おまけに運動する習慣が無いので食べたものを燃やせていない、というような生活を送っていたからです。
この時の自分は道の分岐点に立たされているようでした。

①美を優先する
②食欲を優先する

これから先どちらの道に進むのか。
究極の選択を迫られる中、今までに感じたことのない一つの疑問に気付きました。

人と会う必要がなくなっても私は綺麗でいたいのか?

今まで自分の身なりを気にすることのモチベーションは他人からの目でした。逆に言えば勝負イベントのようなものがない時期は少し食べ過ぎてしまったり、見た目への気が抜けていたり、といったことがザラにありました。

人と会うことがさらに減るのだから今回もまた油断して美から遠ざかるんだろうな、という予感とは裏腹に、何故か自分の中に「まだ自分を諦めたくない」という気持ちがずっとありました。それどころか、「会えない期間に自分を磨けるだけ磨いて、まだ会ったことのない自分に出会いたい」という気持ちも芽生えていました。

3.ザ・運動期(6月)

食欲よりも美を優先すると決意してからまず行った運動は、いかにもザ・運動なウォーキングやジョギングです。
(この時点で文化系思考というか運動慣れしていない感じがモロに出ている。)

初めてすぐの頃は今までやっていなかった分新鮮さがあり、晴れた空の下運動する気持ち良さも相まって意識高く行っていましたが、

・日焼けの不安
・運動着に着替える面倒くささ
・汗をかく不快感
・地味に溜まる疲労

など気になるポイントがいろいろ出てきて結局長続きしませんでした。

4.ガジェット期(7月)

次に思ったことは「なるべく楽して痩せたい」です。(こんなに堂々と言うことではない。)
私が手を出したガジェットは、ステッパーとかっさ型の美顔器です。

まずステッパーは
・家の中のわずかなスペースで有酸素運動ができる
・好きな読書をしながらでも動ける
というメリットがあると感じ購入しました。
実際に使ってみると思っていた以上に汗をかき、ハマりました。
ただどうしても脚の動きに偏るのでステッパーを運動のメインに持ってくるのには限界があり、読書しながらステッパーを踏むのもやはり読書は読書のまま楽しみたいという至極真っ当な感情に負け、一軍選手にはなりませんでした。

一方のかっさ型の美顔器はというと、すぐむくみに効いたり疲れが取れたりしてものすごく効果を感じ、これまたハマりました。しかし多かれ少なかれ肌を摩擦してしまうので毎日は使えない、などの難点があり、こちらも一軍選手にはなりませんでした。
(モノが良いのは事実なので大事な日のメイク前には今でもものすごく重宝しています。)

5.情報収集期(8月)

なかなか自分の美を高めていくための生活スタイルが定まらなかったり、夏場で代謝が上がって変化するはずの体があまり変わっていなかったりで、この頃はとにかく焦り、迷走していました。
様々なトレーナーの方や運動に強い有名人のtwitter、instagram、YouTubeなどをとにかく調べ漁りました。

今まで運動というとなんとなくウォーキングやジョギングのイメージしかありませんでしたが、体を変えるにはどうやら筋トレが良いらしいことがこの頃わかり始めます。また筋肉に良い食材などの情報も入り、できることから徐々に食事も気をつけるようになりました。

6.筋トレ期(9〜11月)

そして半信半疑ながらもついに筋トレを始めることとなります。
最初は10分前後くらいの尺のYouTubeの筋トレ動画を真似するところから始まり、慣れてきた頃からは何十種類ものワークアウトが見られる某スポーツブランドのトレーニングアプリに取り組むようになりました。

結論を言うと、筋トレは一番効果を感じた運動でした。しかも、効果が体に出るのが早い。

この頃から飲み始めたプロテインとの相乗効果もあってか、自分の体は筋トレによってどんどん変わっていきました。また職場で「痩せたんじゃない?」と言われることも増えてきました。
効果が見えるとモチベーションは上がる一方です。
運動嫌いだったはずの自分がいつのまにか筋トレにハマり、自発的に運動するようになっていました。
しかも筋トレは家の中でできるので、人に見られても大丈夫なように準備をする必要もないですし、キツくて多少叫んでしまっても何の心配もありません。(少しは心配しろ。)
そんな取り組みやすさも自分にとっての大きな魅力でした。

7.ヨガ期(12〜1月)

最強の運動の選択肢、これ以上何も言うことがないように見えた筋トレですが、続けるうちにやはり壁にぶち当たってしまいます。
それは疲れてしまうということです。

何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、筋肉痛というものがあるようにまとまった時間が取れたとしてもなかなか長時間の筋トレを毎日続けることは困難です。
また生理前後の期間は体調が良くないので、どうしても筋トレをしたくてもできないコンディションにならざるを得ません。

そんな気付きの一方、某スポーツブランドのトレーニングアプリの様々なワークアウトに取り組む中で、ヨガをやったとき体がすごく気持ちよかったことが忘れられずにいました。
いっそ体が喜ぶヨガの方を積極的に取り入れてみたらどうなるんだろう?と気になり、思い切って筋トレ重視の生活からヨガ重視の生活へシフトしてみました。

体は大喜びしました。

義務感に駆られることなく続けられて、自分がやりたくてしょうがないと思える運動に初めて出会えました。
元々体のために始めたヨガでしたが、ヨガは心にもかなり効きました。 
朝に行えば全身を目覚めさせることができますし、夕食後や寝る前でも体に負担をかけすぎない程度に心身を整えることができます。
「ヨガでは痩せない」ということがわかって一瞬落ち込んだ時もありましたが、同時にヨガは見た目痩せには効果的であることもわかり、どんどんハマっていきました。

8.現在(2月)・まとめ

このような約一年弱の変遷を経た今、確立した自分の運動スタイルは
ヨガと筋トレのハイブリッド型
です。

まず朝はどんなに短時間でも毎日必ずヨガをします。ヨガをして体が完全に起きる感覚がたまらなく好きなので、ヨガをせずにはいられないと言ったほうが合っているかもしれません。

毎日ヨガだけをして痩せられたら良いのですがそういうわけにもいかないので、
・体調に余裕があるとき
・甘いものを食べて罪悪感があるとき
・無性に踊りたくなったとき
など筋トレができそうな時にはなるべく行うようにしています。

世の中がコロナのコの字もなかった頃、私は出かけることで運動量を稼いでいたので特別運動する習慣がありませんでした。
紆余曲折はありましたが、この一年は自分が苦手な運動という分野で初めて成功体験を得られた一年でした。運動嫌い・文化系出身の自分でも運動をここまで身近なものにできたのは
・当事者意識の芽生え
・活動自体を楽しいと思えたこと

の二点が大きな要因としてあると思います。

一年前、あの道の分岐点で美を選んでいて本当によかったと思っています。
ゴールがなくてもずっと付き合っていける運動の方法を見つけられたことは私にとって一生ものの財産です。

また明日からも
基本ヨガ、余裕があれば筋トレ
のスタンスで、引き続き文化系らしくぼちぼち体を動かしていこうと思います。

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