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プレゼンテーションとトレーニング 

「真正ノ勝利ハ目的ノ達不達ニ存ス。」

結論から言うと目的の達成こそ最も大切であるという話しです。 


先日いつものように早朝ジョギングをしていました。その日は仕事で朝からプレゼン資料を作ろうと決めていて半ばその事を考えながらリラックスして走っていると、ふとトレーニングを組み立てるという事と、プレゼンテーションの資料を作製しプレゼンを行う事は似ているなと思いました。


まず良いトレーニングと良いプレゼンとはどんなものでしょうか?
悪いトレーニングと悪いプレゼンとはどんなものでしょうか?
本質的な部分では共通することが多いと思いました。
プレゼンの陥りやすいミスを考えてみると、自分の話し易いものになってしまう。
スライドを凝る事に注力して、本来伝えたいメッセージが曖昧になる。などがあると思います。
そもそもプレゼンの目的は、自分の提案に対して相手に行動してもらう事だと思います。

しかし1スライドに100文字くらい詰め込んで、漏れなくダブりなく説明しても視力検査の練習くらいにしかなりません。
どれだけ自分で満足しようが目的は達成されません。
目的は達成されない、つまり失敗です。

しかしながらこの過ちは自分自身トレーニングにおいて身に覚えがあると思いました。
これら陥りやすいミスは2つあると思います。
1 つ目はトレーニングをやる事が自体が目的になってしまっている。
トレーニングの最大の目的はなんでしょうか?
それは自分が目標とするレースにおいて結果を出すことです。
設定タイムを追うのも大切ですが、本当にその設定タイムでなければいけないのでしょうか?あと5秒遅ければ効果は無いのでしょうか?
そんな事は無いと思います。
そもそも気温や体調、ストレス、風、集中の度合いなど左右されるものは沢山あります。
意外と自分の感覚、出力を基準にしてみた方がが良いトレーニングかもしれません。
いつも指標のペースが同じ負荷、強度では無いと思います。
最適なペースは時計ではなく身体が教えてくれるかもしれません。

2つ目は、目的不明瞭です。
その日の気分や状態のみでトレーニングを考えるのは盲打ちと言えます。
目的を達成させるために自分が1番得意な方法を用いるのは、結果として目的は達成されるので良いと思います。
しかし、やり易さを基準に目的を変えてしまったら意味がないと思います。
つまり相手を行動させる為に行うプレゼンが
プレゼンをすることが自体が目的のプレゼンになってしまったという事です。

「負クルモ目的ヲ達スルコトアリ、勝モ目的ヲ達セザルコトアリ。」
「真正ノ勝利ハ目的ノ達不達ニ存ス。」と
坂の上の雲でも有名な日本海海戦の名参謀秋山真之さんも仰られています。

大切なことは目的であり、手段はそれを達成させるためのもので、良いやり方は固定されたものではなく、状況により無限の選択肢があると思います。

目的を明確にして、手段はある程度フリーにする。
それが大切なのかもしれませんね。

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