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会社選びに時間軸という観点を加えてみる

転職活動をするときには、「給与などの条件」もしくは「 仕事内容や会社の社風」で決断する方が多いのではないでしょうか?

今日はちょっと変わった視点:「時間軸で会社選んでみる」というテーマで書いてみようと思います。

子供は時間軸が短い

私の子供はこの世に生を受けて4年。おしゃべりするようになって2年。

最近、時間軸を表す「さっき」や「昨日」といった言葉を使うようになりました。

また、「ばあばの家に行きたい」「遊びたい」「お菓子食べたい」という”今”の欲求に対して、「〜してからね」という時間軸を先送りにするような言葉が伝わるようになってきました。

我慢できるかどうかは置いといて、理解はできるようです。

時間軸の概念って、徐々に理解していくんだな〜と感心した母です。

役職が上がると時間軸が伸びる

これまで人材業界で10年ほど営業&キャリアコンサルタント&CSを経験してきましたが、
その中で最も「考え方のシフト」に成長痛を感じたのはリーダーからマネージャーに上がったときでした。

メンバー or リーダー時代はある程度決められたゴールに対して、1週間〜3ヶ月のスパンでPDCAサイクルを回せばよかったですが、

マネージャーとなるとゴールを決めないといけない。いや、会社員なのでゴールは決まっているのだが、そのゴールは遠すぎるのでメンバーのテンションを上げるためにも(?)遠いゴールの状態目標を描く必要がある。

1年後 / 3年後 / 5年後のビジョンを描き、メンバーとその景色を共有した上で、旗を振る必要がありました。

元々、時間軸の短い人間なので、ここで時間軸を伸ばすのは非常に大変な修行でした。

会社によって時間軸は違う。それが社風。

マネージャーを経験したあとに色々あって転職をするわけですが、
次の会社ではメンバークラスで入ったため、また思考する時間軸を変える必要があり、最初は混乱してしまいました。

そんなこんなで5社ほど経験があります。
会社の大きさやフェーズ、自分の立場役職によって、求められる「時間軸」はバラバラでした。

また、こちらが求める「時間軸」も年齢やライフステージの変化によって変わっていきました。
例えば、20代前半には、PDCAを速く回して自身の成長感や達成感を感じられた方がよかった。
一方で30代前半になると、自分の仕事が未来につながっているか?世の中のためになっているか?などを長い時間軸で考えたいと思うようになりました。

男女でも差がある気がします。
男性は時間軸が短く、女性は時間軸が長い。

自分が求める時間軸と、会社が考える(求める)時間軸はフィットしていた方が心地よいし、納得度も高いです。

企業の”時間軸”を見極めるポイント

自分の求めるものとフィットする時間軸を見極めるのに大切なのは、下記2つかなと思っています。

◆ 企業のミッション・ビジョンがどれくらい先に置かれているのだろう?
◆その会社における目標設定サイクルの期間

まず、ミッション ・ビジョンに関しては、その達成をいつ頃目指しているのか?を聞いてみると良いでしょう。「思ったより直近」 or 「思ったより遠い」という感覚が、企業を判断する上で大切な価値観でしょう。

また、二つ目の、目標設定サイクルの期間に関しては、目標設定→評価→→フィードバックの期間を指しています。半年のところもあれば、四半期のところもあり、1年のところもあります。短ければ短いほど、短期での目標設定を求められるし、長ければ長いほど長期的視点で考えなければなりません。(短期的視点で長期目標を設定する会社もありますが・・・)

どの時間軸でキャリアを考えるか?

時間軸が「短い」「長い」に良し悪しがあるとは思っていません。

ただ、時間軸がずれている者同士が会話をすると違和感を感じる、というだけです。

「なんかうまく相手に伝わらない」 or 「こないだと言っていることが違う」「意見がコロコロ変わる」という不満がよく出てくるのは時間軸の違いからきていることがしばしば。

そして、冒頭で子供の話をしましたが、年齢が上がれば上がるほど時間軸が伸びていく傾向にあるし、ライフスタイルやステージが変化すれと時間軸も
変化していきます。

会社が同じように変化する もしくは、変化を受け入れてくれるようなステップを用意してくれたら嬉しいですが、なかなかそううまい具合に行かないこともあります。

そんなときは、転職という方法で自分に合った場所を変えるというのも、一つ自分らしくあるための方法かなと考えます。

その時に、自分にフィットする時間軸が理解できずに会社選びをすると転職した意味がなくなってしまうのでご注意を。

以上、キャリアや転職に悩む誰かのヒントになればいいなと思います。


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