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ライカとハッセルブラッドと

カメラを趣味にしている人に『最後の一台にするなら?』と聞くと半分くらいの人は「ライカ」って答えるんじゃないかと思えるくらい、みんなの憧れのライカ。
最近最新型のライカM11も発売されて、実際にライカショップで触ってきたけど、これは全カメラファンが欲しくなるカメラ(個人評価)だなって思うくらいいいカメラだった。
まるでインフラのようにライカの価格も上がっていて、いつだったかTwitterで仲良くさせてもらってる人が「ライカを欲しいと思った時が底値」って明言を言ったような言ってないような。それくらいにライカの価格がどんどん上がってる。

それだけ大人気のライカだけど、ボクが去年ゲットしたカメラはライカに比べたらイマイチマイナーなハッセルブラッド。しかもいわゆるカメラ然しているX1DⅡじゃなくって大きなおはぎみたいな907X50Cをゲットしてしまったボク。少しだけの後悔と大きな満足の間で揺れ動くボクの心を吐露したい。

ライカはやっぱりライカだった

去年の晩秋、ボクはなぜかライカM10-Pを抱えて京都の街に立っていた。ボクのことを心から尊敬する後輩が、ボクのためにM10-Pを一日貸してくれたのだ、しかも高価なアポズミと一緒に:(;゙゚'ω゚'):
ボディとレンズ合わせて200万円もするんですけど…

そんなお金の暴力で京都の街をバシバシ切り取った結果は、そりゃあもう素晴らしい描写を体験しこれまで撮ったこともないような写真を次々にこのお世に生み出してきた。

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その場の空気感を写し撮るような描写はボクがシャッターを押さなくてもみんなうっとりする写真が撮れる不思議。さすが200万円の力。
ライカはやっぱり全カメクラの最後のカメラになるべく、今もカメラ業界の頂点に立っているような気がする。

なのに今、ボクの手元にはハッセルブラッドがある。なんでだろ。

ハッセルブラッド907X50Cの唯一無二感

大人気のライカだけど逆の言い方をするとみんな持ってるライカ。M、SL、Qまで含めるとツイッタランドの人たちでもたくさんの人たちがライカを持ってる。それに比べるとハッセルブラッドを持っている人はまだまだ少ない。そんな意味では持ってる人が少ないハッセルブラッドを持っていることは、それだけでちょっと嬉しくなるよね。

そして何と言ってもセンサーサイズがフルサイズよりもひと回り上の44mm x 33mmのいわゆる中判センサーなのも魅力。(中判とは言いたくないけど)

この記事で撮影したのもハッセルブラッド907X50Cだけど、広いダイナミックレンジと豊かなトーンがなんともいえない魅力。これは中判センサーの恩恵だと思う。

さらにどのカメラにも似ていないゴロっとした外観。それはまるで手のひらにちょこんと乗っかる大きなおはぎ。

そして大きなおはぎでおはぎを撮ってみた。

首から下げて街中を歩いてもみんな不思議な顔をしてすれ違う。カメラ然としていない外観はそれだけで907X50Cの魅力なんだと思う。

多分いつかはライカを買うよ

ハッセルブラッド907X50Cはボクにとって唯一無二のカメラだし、手放すことは考えられないけど、それでもボクはいつかライカを買う。安くなった中古のM11かM11-Pあたりが狙い目。

だから去年は一年で100万円使うことを目標にしたけど、今年はできるだけカメラ機材を買わないことを目標にしたいと思うんだ。

ちなみに無事に去年は目標を達成できたよ。

軽さは正義と言ってはみたものの

最近のボクにとって「軽さ」は一つの大きな性能だし外すことができない要素。だからボクのメインカメラ4台のうち3台はいわゆる軽量コンパクトなカメラと占めてる。どれも小さなボディに信じられないほどの機能が積み込まれているボクが愛すべきカメラ。

でも多少重くても、使い勝手が悪くてもライカを買っちゃうんだろうなぁ。そして京都旅行にX100Vとライカどっちを持って行こうか悩むんだろうなぁ。

最後は好きか嫌いか

でもこれまでのカメラの選び方を振り返ると、最近のボクはカメラの性能じゃなくて見た目やメーカーのコンセプトを重視して選んでいる気がする。人気なカメラなのかとか、高性能なカメラなのか、Youtuberがおすすめするカメラなのかとかはあまり関係なくて、ボクが持っていていい気持ちになれるカメラ、好きになれるカメラを選んで手元に置いている気がする。
だから今ボクの手元にあるカメラはどれも厳選して溺愛しているカメラたちだし、ある程度選別が終わった最終形に近いラインナップな気がする。

ハッセルブラッド907X50Cはそんな溺愛の末にゲットしたカメラだし変態カメラと呼ばれることに快感を覚えるくらいの背徳感を抱えながら、明日も907X50Cを抱えてボクは栄をうろうろするんだと思う。

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