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同じ場所を撮り続けること

みんな紅葉の季節は浮き足立ってしまうもの。あちこちの紅葉の名所へ出掛けてはSNSに写真をアップする。

ボクも例に漏れず、愛知県と岐阜県の途中にある紅葉の名所「愛岐トンネル」へ行ってきた。いろんなトラブルと新しい出会いがあって楽しかったからそれまた別の機会にでも。

いつもの場所、お気に入りの場所

そんな特別感がある場所もたまにいくけど、ボクは基本は同じ場所で撮り続けたいと思ってる。そして今年も同じ場所でカメラを構えてるんだ。

幸いになことにボクの家から徒歩圏内のこの寺院は朝7:00から夕方17:00まで無料で解放してて、丁寧に手入れされた庭が見放題。時々人が訪れるけどほとんどの時間は一人でゆっくり紅葉を楽しむことができるんだ。

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京都の特別感もいいんだけど、、、

今年は忙しくて行けなかったけど、カメラ仲間と一緒に撮影旅行として秋の京都によく行ってた。今日はやっぱり他の都市と比べて、圧倒的に紅葉の見どころが多くて右を見ても左を見ても上も下も紅葉してて、街の中全てが見どころのように思える。

でも見どころが多かったらそれに合わせて人も集まってくるわけで、、、カフェや食事、お手洗いにいくにも長蛇の列ができていて、紅葉を見にきたのか人を見にきたのかわからないことが多い。

そしてそれは紅葉写真を撮る時にも、当たり前のように人が人が写り込むワケで。。。それはそれで味が出てボクはいいとは思ってるんだけど、もっとしっとりと何度も眺めたくなるような紅葉を撮りたいと思うなら京都はちょっと違うんだよね。

同じ場所を取り続けること

年によって枝の下がり方が違ったり、色づく順番が入れ違っていたり。どうしてそうなるのかわからないけど、ボクが好きな言葉「諸行無常」のように一瞬たりとも同じものは存在しないということなんだろうな。

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だからこそボクがカメラを持って毎年同じ場所へ写真を撮りにいくことに意味はあるんだろうし、その時にしか出会えない風景を見に飽きずに通う意味もあるんだろうね。

同じ場所、新しい視点

そしてもう一つボクが心がけていることがある。それは違う構図、新しい視点を見つけることだ。

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秋だけでなく、春も夏もおとづれているから回数は100回を超えていると思うんだけど、できるだけ来た際には違うところから写真を撮るようにしてる。

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水盤に紅葉が浮いていた時、縁のカーブが綺麗だったから、それをアクセントにして撮ってみたり。

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軒のラインを額縁のようなアクセントにして入れてみたり。

小さなことかもしれないけど、去年のボク、先月のボク、昨日のボクよりも少しでもアップデートができたら嬉しい。
そしてそんな小さなアップデートがボクを少しずつ大きくしてくれるし、気がついたら違う場所にボクを連れて行ってくれると信じているんだ。

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そうやってボクは今年も同じ場所で写真を撮っている。飽きずにやるね、って他人に言われてもボクにとっては毎回がアップデートの機会だし、まだまだボクが気づいていない風景やアングルがそこらじゅうに眠っているんだと思ってる。

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ボクにとっての秋はもうそろそろ終わりを迎えるけど、ボクはそんなことに悲観している暇はない。ボクは常にアップデートしなきゃいけないんだから。

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