どうしても目を奪われるボク
本格的な梅雨に入る前のひととき。
ボクは庭先に咲き始めた小さな花に目を奪われた。
それが、紫陽花。
多分日本人が一番嫌いな季節だろう梅雨に咲く花。
明るい日向ではなくどことなく暗くじめっとしたところを好んで咲く花。
そんな紫陽花が咲き始めた。
ボクはこれまで紫陽花には大した興味はなくて、肌にまとわりつくような湿気と、春と夏のちょうど中間でエアコンも入らない蒸し暑さは、さらにボクを紫陽花から遠ざける要因となってた。
でも長く続いた自粛生活が、ボクを遠くじゃなくて足元に視線を落とすように仕向けてくれた。
そういえば自粛生活はボクに『生活』を取り戻してもくれたっけ。
そこからのボクは、まるで初めて性を知った少年が、貪るように関係を求めてくるように、ボクは紫陽花との関係を求めた。
特にボクは紫陽花らしい紫陽花を探し求めた。暗く湿った場所に隠れるようにそっと咲いている紫陽花。
『見つけた』って言ってボクはシャッターを切る。
決して派手ではないし、インスタ映えはしないこと確実な写真だけど、この時期に確実に紫陽花がそこにいることを証明するかのようにシャッターを切り続ける。
今年は、これまで大嫌いだった梅雨をいつもよりは好きになれそうな気がする。雨がっぱを来てカメラを抱えて外に飛び出すボクが目に浮かぶ。
今年の梅雨は、ボクの人生においても大きな転機になる季節。
どんな梅雨になるかな?
いつも憂鬱だった梅雨が今年は楽しい季節にできるかもしれない。
※この記事で紹介した写真は全てSONY α7Rⅲで撮影しています。
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