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Week9 | ジャクソン・ポロック的刺繍

20200608(Mon.) - 0614(Sun.)

刺繍に目覚めて9週目。今週やったことを振り返り。

まずは地直しから

今週から、あたらしい作品に着手。

材料はWEEK7で買い出しにいったから、さっそく月曜からいそいそと取りかかり。今回は、前回の学びを生かして生地の地直しをやってみた。洗濯するものではないから、しなくても良いのだけど、練習がてら。

このブログで紹介されていた、霧吹き+ビニール袋で一晩おく方法でやってみた。

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この地直しのおかげというより、そもそもの生地の性質だと思うけど、とにかく今回の生地はとても刺しやすい!
変に生地を引っ張らなくても、刺繍枠のネジをしめただけで自然とピーンと張れて、針がバシュバシュ通って気持ちがいい。

Adobe Drawで下絵づくり

前回同様に、iPadのDrawアプリでデザインを考える。
前回の作品は下絵通りに緻密に刺していったけど、今回はその真逆で、アクションペインティングのように即興的にラフに刺したくて。

ので、下絵もざっくり。

スクリーンショット 2020-06-14 18.08.11

(ほんとにざっくり〜)

これをいちおう布に描き写そうとしたのだけれど、水色のチャコペンは今回の布に太刀打ちできず、まったく見えなかったので断念。

スクリーンショット 2020-06-14 18.14.53

前回もそうだったけど、まっさらな状態の布に刺し始めるのは、えいやっ!と踏み出す勇気がいるな。
でも、大好きな小山田咲子さんの言葉を借りるなら、「あの一瞬を愛してる」ということになるのだろう。こわくて、ワクワクする。

ランダムに色を刺していく快感

今回は10cmの手のひらサイズの枠なので、仕上がりが早い!
1週間でここまで出来た。来週中には仕上がりそうな勢い。

スクリーンショット 2020-06-14 18.21.39

今回は濃色の青で夜空を刺している。

規則性を考えず、針の位置も気にせず、自由に色を載せていく方法を、自分のなかで「めっ○刺し」と呼んでいる笑。
不謹慎だけど、刺繍の奥底にはそのくらい激しい側面があると感じていて、いつかその激しさを作品で表現できるようになりたいなぁと思いつつ。

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思い浮かんだのは、ジャクソン・ポロックの絵画。

絵画がイリュージョンを完全に失って、キャンバスの上にあるものは人物や風景ではなく、ただの絵具という物質であるということにアーティストたちが自覚的になった時代。1950年頃の話だ。

▼ジャクソン・ポロックの作品
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絵具の物質性と戯れるように、激しいアクションでペインティングを施したポロック。
そんなふうに、動きを感じる刺繍をイメージしながら刺してみたのだけど、うーむ、刺繍だからかどうしても静的に見えてしまうな。

刺繍の特性(手の動きも1回のストロークも、小さくてゆっくり)を「持ち味」として受け入れるか、あえてダイナミックな表現を試みるか。今はそのあたりを研究中。

noteの背景画像を撮った

前回アイコン画像を設定したら、背景も設定したくなってきて。
わたしの刺繍アイデンティティが詰まったトートバッグの一部を撮ってみた。

私の刺繍好きは、祖母と母から影響を受けたもの。
このトートバッグは、私が気に入って買ったものに母が裏地を貼り、祖母が穴を手縫いで繕ってくれた、いわば3世代の共同制作。

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ちなみに、元の写真はこれ。

スクリーンショット 2020-06-14 19.05.30

先週から使い始めたAdobe Lightroomでレタッチしてみた。

Lightroomはチュートリアルコンテンツが充実してて、プロのレタッチをお手本に、プロの手順に沿って自分でもレタッチしてみることができる。
でも、お手本通りなら誰でもできるけど、「良いレタッチ」を自分で見つけ出すのが至難の技なんだなぁ〜。センスと経験。

NEXT WEEK

・作品を仕上げて、写真を撮る
・次の作品の材料を買いに行く(日暮里に行きたい!)
・刺繍糸の整理(何番の糸を持ってるのか、早くも分からなくなってきた)

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