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やっちゃいけないダメな飲み方

禁酒7日目

 今回は、長年続けてきた僕のダメな飲み方について記録しておこうと思う。

 僕は電車通勤をしている。仕事が終わると電車に乗る前に、コンビニで7%ハイボール350ml1缶とつまみを買う。なぜ7%なのか?翌日の頭痛を、少しでも軽減したいという思いから。酒を手に入れると、改札を通り、個室トイレに入る。立ったまま、つまみを一口頬張り、酒を喉に流し込む。胃にアルコールがじわっと沁み渡るのを感じる。何も考えない。ただただ、アルコールが脳細胞の隅々に浸透するのを感じる。3〜5分程度で缶は空になり、空缶を放置してトイレを出る。 アルコールのせいで仕事の疲れが無くなったような気がする。鏡に映った自分の顔。アル中の顔。でも、足取りは軽い。  

 電車に乗り込み、20分程度で、乗り換え駅で下車する。駅のコンビニでまた酒を買う。7%ハイボール1缶。個室トイレに入る。同じことの繰り返し。トイレの壁を見つめ、ひたすら飲み干す。アルコールが沁み渡る…。「何やってんだろう…。」ひたすら飲み干す。ほのかに香る便の臭い。空缶を放置してトイレを出る。鏡に映る自分の顔。アル中の顔。自己嫌悪。誰も僕のこの行動を知らないだろうが、神はお見通しだ。でも、足取りは軽い。同じことの繰り返し。
 自宅の最寄り駅でも、もう1缶。もうやめよう、そう思っても同じことを何百回、何千回と繰り返して来た。 たまにある飲み会の帰り。駅で1人になると、追い酒をトイレで飲み干す。流石に足元がおぼつかなくなる。

無駄な時間。

 家に帰ると、妻にまた飲んできたね、と哀しそうに言われる。「飲んでない」としらじらしく、呂律の回らない口調で嘘をつく。 

 朝が来ると、頭痛と共に目覚め、重い体を引きずって、充血した目と、浮腫んだ顔で、仕事に行く。午前は、ほぼ仕事にならず、適当にやり過ごす。

こんな寂しい酒はもうやめよう。


 

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