アメコミに日本の漫画を超えるのは無理という話
推しの子面白すぎやん?
今更なんだけど、アニメ「推しの子」を見たんですよ。導入の1話がクッソ面白くて、これは・・・テレビ側の演出もそうだけど、ジャンプ側の編集がかなり秀逸だと思った。これは漫画家単独で出せるものではなく、編集と漫画家と原作とが三位一体で出来る作品なのだと痛感。
鬼滅は鬼滅で原作の人気が出てからアニメで火が付いた感じだったが、本作は違う。私はヤンジャンを愛読している者であるが、基本的にはシンデレラグレイだけを毎週読んでいて、推しの子は基本スルー組だった。ところが、アニメで一気に火が付いた。あの導入からYoasobiの「アイドル」が流れる訳でしょ?そりゃ、あの曲も世界的なブームになるわ。あんなの見せられたら二話見ずにはいられないじゃん?そんな気持ちになる出来だった。原作の秀逸さもさることながら、アニメ化にあたってのスタッフのレベルが高すぎる。これではアメッカスのコミックは歯が立たないわけよ。日本の漫画レベルはマジで高すぎる。
日本の漫画文化は多様性の極みにいる。
昨今ゲーム業界でクソムーブを繰り返しているDEI(西洋的多様性のごり押し)であるが、日本にDEIはマジで必要ないんですよ。何故なら、日本のアニメ・ゲーム・小説・漫画文化は既に多様性の極みにいるのだから。
先日話のネタに上がっていたが、アメコミの重鎮が「日本には釣りだけの漫画がある。作品ジャンルがあまりにも多分化していて、これに対してアメコミは焼き増しのヒーローものしかない。」という話をしていた。そう、これは全て信実。アメコミはピッチピチのボディスーツを着た(ホモの)ヒーロー物しかないのに比べて、日本のアニメ・漫画・ラノベ文化にはマジで異様なまでの多様的ジャンルがある。
最近の代表的なのは異世界転生モノだが、これにも王道の異世界モノ、乙女ゲーモノ、悪役令嬢モノなど、多岐にわたるジャンルが分かれており、異様な多様性を見せている。異世界転生を抜きにしても、日本の漫画やアニメはガルパンみたいに女子高生が戦車で砲弾ぶっ放す作品もあれば、バイクを擬人化した「ばくおん!!」、そして本作「推しの子」みたいにアイドル業界を主体にした作品なんかもある。
アニメジャンルだとある程度売れたものが浮上してくるが、アニメになる以前の漫画ジャンルだと、狂気のハイレバレッジFXをテーマにした「FX戦士くるみちゃん」や、死に向かう社畜の狂気を体現したような「ドカ食い大好きもちづきさん」みたいな、現代日本の闇を煮詰めたようなイカれた作品までもが今も創り続けられている。日本の漫画ジャンルは極限まで拡大し、しかも大衆(社畜)の文化に広く浸透しているのである。だってサウナをバトル化した漫画もあるし、メスガキが寿司食うだけの漫画すらあるんやで?おかしいだろどう考えても。
アメッカスはさぁ、そもそも自分達がプライドとしているアメコミが大衆文化に浸透していると思うのかね?みんながみんな、あんなピッチピチのスーツ着て怪人と戦ってヒーローになりたいと思っているのか?そんなわけはないだろが!(いや実際にそういうジャンルのホモビがあるのは知ってるけど。)彼らは彼らで各々なりたい自分というものを持っている。しかし、アメリカや欧州の分化は個々の願望を娯楽に変える術を全く持っていない。奴らは全ての分化を均質化したがるし、今の洋ゲーもハリウッド映画も、なんもかんも売れた作品の焼き直しか続編ばかりである。要するに、彼らは新しいモノを作ろうともしない、許容しない。利益に縛られすぎた文化的に未成熟な奴らなのである。あのチャイナですら、原作封神演義ではブサ男の土行孫が鄧蝉玉を縄攻めして手籠めにするというドエロ創作をしていたというのに。
西洋人は従来の宗教観を捨てろ
キリスト教・ユダヤ教圏の人間はあらゆる意味で創作の原点が聖書になっちゃうので、あいつらの創作能力は聖書準拠なんすよ。この点をとりあえず認めて反省してほしい。彼らが信じる戒律を基本原則とする宗教と、国家観(特にアメリカ)の根幹となる自由は、そもそもが相反する関係にあるのだ。自由を求めるのならば、旧来の宗教観は捨て、日本のように多神教の考え方から生まれた真なる多様感を尊重するべきなのだ。ヤマジュンのくそみそテクニックみたいなホモ漫画だってあっていい。田亀源五郎先生みたいなハードコアな濃い目のタッチのホモ漫画があってもいい。緋弾のアリアAAみたいにキマシタワーが積みあがるレズモノ漫画でもいい、日本にはそういったあらゆる多様性を受け入れる土壌があるのだ。だからこそ、創作において一神教の戒律は明らかに障壁でしかない。神が一人しかいないという視野の狭い思想に由来する罪と罰の概念・・・その考えが根底にあるから、今の西洋はDEIとかいう、多様性の名の下に新たな差別を作り出す思想が生まれてしまうのである。
話はそれるが、トーマス・ロックリーの弥助の物語が如何に稚拙でしょぼいか、あれからも露骨に一神教の弊害が見て取れる。結局は聖書から拾ってきた英雄譚の焼き増し。面白くもなんともないし、しかも他人の国の歴史に便乗してそれを塗り替えようとしてやがる。創作するにしても才能ないんだよ、出直せよカスが。あと論文取り消して弥助に土下座しろ。あんなもん論文でも何でもないわ。
そんな訳で、私は別に国粋主義者じゃないけど、日本の作品は本当に多様性があってイカれてて最高だと思います。引き続き、推しの子を楽しもうと思ってますが、洋ゲーに洋モノのカートゥーンが楽しめる日は当分来ないでしょうね。小さい頃はディズニーとかトムとジェリー見るの大好きだったんですけどね。