Ghost of Yoteiの不穏な要素を考察
Ghost of Tsushimaの後継作として約束された期待作のはずだが…
Ghost of thushimaの後継作として発表されたGhost of Yoteiに不穏な空気が漂っている。というのも、主人公である女性サムライの配役に、過激なWOKE思想、BLM思想を振りまいている活動家、イシイエリカ氏が起用されている為である。彼女は顔のモーションと英語版の声優として起用されているらしいが、これには海外ゲーマーニキ達中心にアレルギー反応が現れているらしいので、この問題に関して、北海道にも所縁のある日本人的な視点で評価していこうと思う。
日本人、一個人としてのスタンス
まずこれはハッキリしておきたい。
・女性主人公(侍)
→特に気にせず。前作は男性だったし、多少はね?
・時代が1603年、江戸幕府が開かれた年
→元寇を掘るのは流石にネタ切れ感あるし、まぁわかる。
・舞台が北海道(蝦夷地)
→うん・・・?侍モノ時代劇からはだいぶ離れる感あるが・・・。
・舞台が羊蹄山
→え??当時の羊蹄山とか、ほぼ人いなくね?敵はヒグマなんか?
・主人公の配役が色々アレな活動家
→は?
大体これ。数ある女優をさしおいて、なんで政治的にアレな女性活動家をモデリングして声も充てさせたのか。
確かに日本人っぽい顔ではあるけどさぁ・・・。
ただ、ここまでは114514歩譲ってまぁゲーム内容が良ければ目をつぶります。声優さんも日本語版をやれば問題無い訳ですし。
ただ、こういう背景があると更なる不安要素がふつふつと浮き上がってくるわけである。
なんで羊蹄山?
そう、まずこれに尽きる。
スタッフがリサーチ旅行で北海道を旅行した際に、最も感動したロケーションが羊蹄山だったらしいが、どーせ洞爺湖界隈のリゾートホテルに泊まって、ニセコのスキー場でヒャッハー!した結果なんじゃねーの?疑惑が非常に色濃く残るんですよ。
何故なら、初回に北海道に来た観光客が最初に案内されるのが、
札幌→小樽→洞爺湖界隈
だからである。
私は仕事の都合で札幌と函館の間を車で何度も往復していた事があるが、札幌から函館に行く際、高速を使わないルートとしては定山渓から中山峠を越えて喜茂別に至るというルートは定番であり、その際には必ずルスツリゾートと羊蹄山付近を通過する事になる。
この他、高速を使う観光客向けコースとしては、苫小牧から登別温泉に至り、そのまま洞爺湖温泉街に宿泊するというコースである。
恐らく、ツシマのリサーチチームは到着時に札幌に泊まり、その日の晩はススキノで海鮮とジンギスカンに舌鼓を打ち、翌日辺りにこの洞爺湖付近を訪れ、羊蹄山の景色に「おぉーう、ビュリホー」とか言ったはずなのである。
これはとどのつまり、リサーチ旅行でもなんでもなく、結局「普通に北海道観光をして、一番感動した場所をロケ地にしたら羊蹄山になった」というだけなのではないかという事を表している。
侍、戦国時代末期、北海道が舞台なら…
当時の松前藩の勢力図から鑑みて、どう考えても羊蹄山を舞台にするのではなく、北海道駒ケ岳を舞台にしたGhost of Komagatakeにするべきだった。この時代の駒ケ岳はまだ大噴火による山体崩壊を起こしておらず、美しい稜線を描いた山があったはずなのである。
そもそも羊蹄山はまだ羊蹄山という名前すら無く、人が暮らす集落すらろくに無いエリアだったので、そんなエリアでどういう物語がつくれるのか、甚だ疑問符が残る。この時代の羊蹄山界隈は、和人=武家社会=即ち侍の文化を描くべき土地ではなく、複数のアイヌ民族が漁場を巡って小競り合いをしていた時代である。前作対馬の場合は元寇という屋台骨になるストーリー=史実があったわけだが、1604年の羊蹄山を描くとなると、大した伝承や記録もなく、完全に想像のストーリーを作り上げるしかなくなる。
ツシマは元寇を通じた動乱の中で敵味方(蒙古と島民)がハッキリと分かれたため、人間模様が描かれたが、この骨子がない状態ではかなり嫌な予感しかしない。
描くなら北海道駒ケ岳にするべきだった。
北海道駒ケ岳は1640年に大噴火を起こして山体崩壊を起こしており、そのあとに現在の大沼小沼ができたとされる。1604年を舞台にする物語の結末と関連性としても紐付けやすく、また本作の舞台前となる1500年代にはアイヌと松前の間で人身御供にまつわる小競り合いが伝承として残っており、駒ケ岳の由来もそれに起因するとされている。侍がいた時代の蝦夷地の伝承としては、北海道駒ケ岳はこれ以上ない素材であるはずなのに、何故かツシマチームは羊蹄山を選んだ。
恐らく、彼らは北海道駒ケ岳を目にしてすらいないのである。適当に新千歳空港を中心とした観光で周遊をして、たまたま移動先(洞爺湖)で感動した風景をネタに、よく調べずにテーマとして選んだ可能性が高い。だからこそ、本作には嫌な予感しかしないのである。下手したらウポポイで変な思想をねじ込まれてる可能性すらある。
外国人はアイヌが和人に皆殺しにされたと勘違いしている
ろくに日本をリサーチしてない左翼系外人にありがちなのが、世界中の先住民はアメリカみたいに銃兵器で蹂躙されたと思っているところである。
本作は先ほども書いたとおり、ほぼ歴史的に重要ではなかった羊蹄山が舞台のゲームとなる為、物語の中心人物はほぼアイヌが占める事となる。
アイヌはゴールデンカムイでも描写されている通り、政策的な不遇はあっても、その歴史は必ずしも和人によって一方的に虐殺されたわけではなく、共にロシアやヒグマと戦い、開拓してきた歴史がある。
交易や開拓を通じてアイヌの多くは徐々に和人の中に溶け込み、やがて現在の日本人となっているわけである。それに異をなしたアイヌも勿論いた筈だが、施行されたルールの中、交易で財を成したアイヌもいれば、日本人として本州に流れていったアイヌもいたのは間違いない。
そもそも、遡れば坂上田村麻呂の時代では蝦夷地は東北から以北であり、その時代には東北地方の民族も蝦夷氏=アイヌ民族の一部だったわけである。東北の祭りや地名はその名残でもあり、日本人は徐々に彼らと習合して今の姿になっていることを、左巻き思想が強い外国人達はろくに知りもしないし、学ぼうともしない。
彼らは西洋的な史観でしか日本を見ていないので、淘汰された先住民はとにかくあとから来た民族に虐殺されたものだという意識があるのである。何故か?それは自分たちがそうした血塗られた歴史を作ってきたからである。彼らが黒人達(弥助)に対してやったことが最たる例よ。
ハッキリ言うと、私は彼らがこういう歴史史観をGhost of Yoteiで押し付けてくる可能性がある事を非常に危惧している。ろくにストーリーの骨子もない羊蹄山を舞台に、想像でありもしないアイヌと和人との戦いの歴史を描いて、アイヌは和人に蹂躙されたと、諸外国に要らぬ誤解を与えるのではないか?私はそのことを心配している。
んなわけねーだろ!
割と最近まで一緒に熊退治してたんだよ!!
理想を言うなら・・・
舞台は北海道の駒ケ岳とし、舞台は松前藩圏内、徳川軍から逃げ延びた西軍の落ち武者が舞鶴から船で辿り着いたという話にすれば、それなりのストーリーが組めそうではある。特に函館は歴史の深い街でもあるし、知内温泉など、道南は温泉も古くからそこかしこにある。サブシナリオとして前作の壱岐編にあたる部分は恵山で作ればよかったのではないかと思う。ロケーションも最高だし、幻想的な山だよ、恵山は。
それなりに北海道史と日本史をリサーチすればこれくらいの事は思いつきそうではあるが、なんで羊蹄山を舞台にしたのか・・・。
まぁ、ゴツシマは名作だったのであとは座して報告を待ちますが、サッカーパンチにはDEI思想の強い人が入り込んでいるという話もあるので、件の主人公:アツの件といい、UBIソフトの二の舞にならないことを祈ります。