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第8回 問題改善後の効果を見てみよう!
【登場人物】
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IT営業アシスタント1年目。好奇心旺盛で何事も挑戦していきたい。上司にネットでの製品PRを命じられ、ウェブサイトを作ることになった。ただ、でき上がったサイトをどう運営していけばいいかわからず悩んでいる。
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元SE。今はアクセス解析ツールの営業。
Webマーケティングについてお客様に日々説明をしている。
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アクセス解析の技術者。
アクセス解析の重鎮、生き字引、サポートの鬼。
アクセス解析でわからないことがあれば何なりと。
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前回で問題点を幾つか見つけたら、改善後の効果を見てみる必要がありますが、どのような点を重視すればよいでしょうか。
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そうですね。先ずはデータを分析する上で、分析する頻度について触れておきます。つまり、定期的にデータを見るということです。
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「定期的にデータを見る」とは具体的にどんな方法でしょうか。
ちなみに、どのような頻度で行えばよいのでしょうか?例えば、毎日、毎週、あるいは月次でしょうか?
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定期的にデータを見るということは、定点観測を行ない、変化の気づきを得るということです。
頻度としては、毎週1回決まった曜日で見ると比較しやすいです。
期間としては、28日間で比較してみましょう。
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期間比較を見るための手順について説明しますね。
①レポート右上の「期間選択ツール」をクリックする。
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②左側の[期間]メニューから「過去28日間を選択」。すると右のカレンダーに、①で選択した日から過去28日間が青く選択されます。
③期間メニュー画面左側をスクロールして1番下まで持っていき、比較チェックボックスをオンにする。
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④「前の期間(同じ曜日)」を選択。すると右のカレンダーで青く選択された期間の前日から過去28日間が比較対象となり、「Compare」内に表示されます。
⑤Applyをクリックして期間指定完了です。
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期間比較をカスタマイズすると、点線グラフが追加されます。
今回同じ曜日でカスタムしているけれど、アクセス数に差がある理由は祝日であったり、広告でアクションを起こしているかによって変化していきます。
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たとえば、ユーザーのアクセス数に差があって、どちらの日付も祝日でない場合なんかは、広告を行ったことによって変化が起きている可能性があるね。
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新規ユーザー数のグラフにも反映されているね。比較期間より、referral数がぐんとあがっているから分かりやすいね。
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改善前後の数値を比較する際に、以前習ったコンバージョン率や、滞在時間、離脱率などの指標を重視すればいいのですね!
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目標となる数値が無いと、改善前後の数値が良くなっているのか、悪くなっているのか分からないのでは?
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まさにご指摘の通りですね。
ここで、すべてのWebサイト運営者が知っておきたい数値があります。
それは、
1%
という数値です。
Webサイトの訪問者の内、こちらが望むアクションを起こす人の割合は一般的に1%と言われています。100人のうち、1人がアクションを起こすということですね。
業種やWebサイトの種類によってパーセンテージは異なりますが、この数字を当てはめると
・目標:Webサイト経由で月に10件の問い合わせが欲しい、とすると
・仮説:1,000人のWebサイト訪問者があれば、10件の問い合わせ(1%のアクション)が期待できる
・目標数値:Webサイト訪問者1,000人
となります。
目標数値がないと、数値が改善したとしても、本当に良くなったということにはならないということです。1度改善して終わりということではなく、仮説検証の繰り返しで、まさにPDCAです。
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たかが1%、されど1%、ですね。
目標数値を設定するうえで、過去のデータを考慮して、現実的な目標を設定することが重要なんですね。あと、市場の動向も意識して具体的な目標を設定していく必要がありそうですね。
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次回は、レポートを活用した分析例についてお話ししましょう。
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よろしくお願いいたします。