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あるのエッセイ厳選集

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2024年3月の記事一覧

本気で「死にたい」と思うまで

本気で「死にたい」と思うまで

「死にたい」って言葉はけっこうカジュアルに使われているし、そうあるべきだと僕は思う。嫌なことがあった時や病んだ時、サラッと「死にたい」という言葉が出てくるのは何ら不思議ではない。僕の経験上、そうやって軽い気持ちで口ずさむ「死にたい」に文字通りの意味はない。積極的に絶命を望んでいるというよりかは、生きていたくない、くらいでしょう。かといって「生きていたくない」という否定文では己の欲求を的確に表現でき

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職場の異性と急に距離が縮まった話

職場の異性と急に距離が縮まった話

少なくとも日本国内であれば、初めて入る飲食店でもおおかた味は想像できる。実食してみると、たいていは想像の域を出ない味だろう。良くも悪くも期待通り。だからこそ個人で営業している怪しげな店にチャレンジしたくなったりもするわけですが。何もこれは飲食店に限ったことではなく、あらゆる体験に当てはまる。人生で経験を積めば積むほどに、これから自分の身に降りかかるアレヤコレヤの予測をできるようになるのだ。

人間

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5連勤も2連休もやめた方がいい

5連勤も2連休もやめた方がいい

社会人と呼ばれる人たちは、たいてい1週間に5日働いています。そしてその大半が5連勤、ないしはそれ以上の連勤を強いられていることでしょう。そうした状況下でこんなことを言うのも恐れ多いのですが、僕は5連勤がイヤです。イヤなので、シフト制の職場を選び、5連勤が発生しないよう上長に申し出ている。けれども、弊社も昨今は深刻な人員不足が続いておりまして、5連勤を余儀なくされることもしばしば。つい先日もありまし

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寂しさを紛らわすためコンカフェに行くも失敗した話

寂しさを紛らわすためコンカフェに行くも失敗した話

喋りたがりな性格ゆえにこうして息をするように日々文字を綴っているわけですが、それでお喋り欲が完全に満たされるかというと、そういうわけにもいかず。文字と声という違いもありますが、なにより日記は言葉のキャッチボールではなく、独り言に近いですからね。たまにコメントをいただくこともありますが、基本的には一人で淡々と壁打ちをしている状態です。しかし、本当にまったく話し相手がいないわけではない。そもそも親と同

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集えサブカル野郎ども

集えサブカル野郎ども

僕はnoteのフォロー数は0ですが、自分をフォローしてくれている人の記事をわりと読ませてもらってます。インターネットに溢れる有象無象たちには興味ないけども、自分をフォローしてくれている人には興味がある。もう何ヶ月も記事投稿をしていない人もいるし、そもそも読み専で1つも記事を書いていない人もいる。かと思えば、僕のように毎日更新している人もいる。なかには嫉妬してしまうほどに魅力的な文章を書く人もいて、

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失恋の傷は癒えぬまま

失恋の傷は癒えぬまま

たいへん情けない話ですが、三十路にもなって過去の恋愛を引きずっております。失恋後、1ヶ月もすればあっけらかんとしている人を羨ましいと思う反面、そんな薄情な人間にもなりたくないなぁ、なんて自分を無理くり正当化するなどしております。

1年前、約9年間付き合っていた彼女にフラれました。それから1〜2ヶ月は文字通り地獄の苦しみで、僕の半生史上もっともつらかった期間と言えます。それに比べれば今はずいぶんと

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