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パスがもたらす6種類の効果

はじめに

「ナイスパス!」と言われて、皆さんはどのようなパスが思い浮かびますか?針の穴を通すようなスルーパスですか?大胆なサイドチェンジですか?突き刺すような縦パスですか?そのどれもがナイスパスだと思います。
ナイスパスという一つのフレーズから皆さんは様々な種類のパスを思い浮かべます。これってすごく不思議な事だと思うんです。大胆なサイドチェンジと突き刺すような縦パスではチームに対してもたらす効果をは明らかに異なります。起こっている現象が明らかに異なるにもかかわらず、いずれのの現象に対しても起こるリアクションとしてナイスパスひとつで済まされすぎている。あまりにも。僕は違和感を感じます。

パスの評価

パスの評価の指標について考えます。パスを評価する上でまず1番初めにくるもの。それは、"通ったか通ってないか"です。パスの失敗は攻撃権そのものを相手に譲渡していることになります。異論の余地はないでしょう。その後、通ったパスの内、ナイスパスとそうでないパスに評価が分かれます。このナイスパスとそうでないパスの違い、皆さんはどのように言葉にしますか?
"ゴールに直結するパスとそれ以外のパス"でしょうか?"スペースに出たパスと人にでたパス"でしょうか?いずれにせよどこかぼんやりとしたものではありませんか?僕はここをぼんやりさせたくない。それでは指導者を含めたチーム全員が同じ絵を思い浮かべることはできない。ここをぼんやりさせない事がチームの成長に大きく関わる気がしてならないのです。

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