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第35話「楽しいロンドン生活」

今日が語学学校の初日。                       9時の集合時間に間に合うよう、余裕を持って自宅を出発した。地下鉄ノーザンラインのアーチウェイ(Archway)駅から直通でトッテナムコートロード(Tottenham Court Road)駅へ。

地下鉄の改札を出て地上まで階段で昇った。ロンドンの中心街だけあって、大きなビルが全方向にそびえたつ。目指す学校はここから歩いて5分。あの大英博物館からも徒歩で2分の場所にある。

学校に着き受付を済ませると、早速、クラス分けテストを受けさせられた。4択問題が全部で25問、制限時間が30分。それが終わると、5分程の会話テストが実施されIntermediateクラスに振り分けられた。

「あなたのクラスは312ルームで、先生はデービット。10時から2限目がスタートするから、それまではこの辺りで自由にしていてください。」
事務の女性にそう伝えられ、キャンティ(カフェテリアのこと)でしばらく待った。

あー、予想していたけど、俺の英語力もかなり落ちているなあ~。トラジャルにいた頃はTOEICで600点ぐらい取れたけど、今は400点も怪しいかな?何とか相手が言っている事は6割ぐらい分かるけど、それは相手側が相当手加減し、シンプルでゆっくりな英語を話してくれているからだ。とにかく、語学を身に着けるには時間と忍耐が必要だから、半年間頑張ろう。

クラスの雰囲気はとても楽しかった。                 担任のデビットは、エキストラで俳優業を掛け持ちしている。体は細身で足がとても長く、ジーンズがとても似合っていた。男のカツヒロが言うのも少し変だが、顔は中々のイケメンでジャニーズのアイドルと言うよりは、二枚目の俳優さんのような感じだ。

クラスメイトはカツヒロを含めて12名。                ブラジル人とフランス人の女性が2名ずついたが、他は皆ばらばら。   男子はロシア人とポーランド人、スイス人、スウェーデン人が1人ずつ。 女子はスペイン人、トルコ人、ハンガリー人が一人ずつだった。

やっぱり、ロンドンはメルボルンの時と違ってヨーロッパ人が多いな。日本人も他のクラスにはいるんだろうけど、案外アジア人が少ないはイギリスが遠い国だからかな?

語学学校

※語学学校のイメージ写真

通い始めて1週間が過ぎると、新しい生活にも大分慣れて来た。平日の朝は7:00に起床。食事と身支度を30分で済ませ、7:40分頃の地下鉄に乗る。  そうすると、学校に着くのは8:30前に着く。              もう20分ぐらい遅い電車でも間に合うが、社内の混雑がひどいので早い時間にした。

授業は9時からスタートだから、その前に予習や復習をする。デービットは毎日、宿題で200ワード以上の日記を出すので皆、それに苦労した。   カツヒロはたいして書く内容がないから、その日に食べた野菜や果物、スーパーで買物した品物を書くようにした。それを続けることで少しずつ新しい単語を覚えていった。

クラスメイトとは、直ぐに仲良くなれたが、特にブラジル人のカチャ(女の子)とフランス人のイザベルとは親友のような関係になった。      なぜか二人はカツヒロの事をスゴク気に入っている様子で、放課後、コベントガーデンやレスタースクエアを一緒に探検したり、ミュージカルを見に行った。

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ホームステイの方は日曜日のお昼に、ジェームスがやって来て、一緒にランチを食べた。ジェームスはサテイヤの息子で17歳。普段は離れて暮らしているから、サテイヤはとても嬉しそうだった。              一方、ジェームスはそうでもなさそうで、母親が学校の事や友達の事、将来の進路先など、聞き込み警察のように色々と質問してくるから、若干嫌そうだった。

うん、ジェームス。俺も君のの気持ちが分かるよ。母親に色々と聞かれるのって本当にウザいもんな。

カツヒロは自分の母親とのやり取りを思い出し、ジェームスに同情した。

「ジャームスったら、あなたは、本当にノーティボーイね。」サテイヤはトマトケチャップをテーブル中にこぼしまくっているジェームスに向かって、そう言った。

あれ、ノーティってどんな意味なんだろう。スペルはnotyかな?後でサテイヤに聞いて見よう。

カツヒロは、ノーティと言う単語を学校の授業中にも聞いたので、辞書で調べたが、スペルが分からなかったから、それらしき単語を見つける事が出来なかった。仕方なく、調べるのを諦めていたが、また同じ単語を聞いたのでどうしても意味が知りたくなった。

ジェームスが帰った後、サテイヤにノーティのスペルを書いてもらった(naughty)。そして、そのおかげで、意味を調べる事が出来た。    主な意味は、いたずら(好き)な、わんぱくな、言うことをきかない、下品なと言うことなので、あの時はサテイヤは「わんぱくな少年か、下品な男の子」と言った意味で使ったのだと理解した。


つづく。

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