時代とともに変化する音楽の聴き方

音楽を聴く環境やスタイルは時代とともに変化していきます。
レコードやカセットテープで再生する時代からCDやMDに移行し、現代ではマニアを除けば、一般的に携帯プレーヤーやストリーミングで楽しむようになったのと同時に、オーディオシステムを使用してスピーカーで聴くことよりも、ヘッドホンもしくはイヤホンで聴くことが主流になりました。

これはあくまでも、エンドユーザーと言われる音楽に楽しむ側の変化ですが、供給する側、つまり音楽を創り提供する側の作業は、大きくは変わらないのです。
録音する作業自体は、アナログからデジタルに変わったことで、以前に比べたら劇的にやりやすくなったことは間違いないですが、作詞や作曲などの作品を創る作業、歌うことや演奏することなどは、時代が変わっても作業的には同じです。
これは100年前もそうだったし、これから先100年後も変わることはありません。

アレンジや録音する作業自体は時代とともに変わるものだし、最初に書いたように聴く側のスタイルも変わっていきます。
でも供給する側はどこまで突き詰めても、作品を創ること、歌うこと、もしくは演奏することが「要」だと思うんです。

余談ですが、「要(かなめ)」という言葉は扇子の部品からきてるそうですね。肝心要の「要」のことで、この部品がなければ扇子の骨がバラバラになってしまうので、それくらい重要な役割を担っているという意味です。


特に最近はストリーミングで聴くユーザーが増えつつあり、アーティスト単位でアルバムで聴くより、その楽曲の良さで聴く傾向にあります。
ということは、より作品力と歌や演奏での表現力が重要になってくるわけで、供給する側、つまり創り手の能力がより求められるということ。

今後は「この曲は好きでよく聴いてるけど、どんなアーティストなのかよく知らない」ということも増えるかもしれませんね。



Mail  quont1994@gmail.com

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