プロの概念が変わる
世の中がデジタル化したことで、個人レベルでできることが多くなり、しかも安価でソフトも手に入れられるようになったことは、ありがたいことでありとてもいい時代になったと思います。
ところが誰にでもできるようになったとしても、今までのプロが到達した領域に誰もがいけるということではないし、知識も技術もプロならではのレベルというのも存在します。
音楽ソフトの普及で誰もが音源制作に関われるようになったし、写真やデザインやイラストなども、それこそ小学生からでも始められるというのは素晴らしい環境ではありますが、誰もが手を出せるようになった反面、全体的なレベルが一旦下がってしまうのは仕方がないことだと思っています。
でもそれは今までとは違う世界が展開する通過点にいるからなのであって、決してネガティブなことではありません。
音楽でいうと、今までのプロというのはメジャーのレコード会社と契約していて、音楽の収入だけで生活できていることが前提であり、作曲家や作詞家、楽器の演奏家やアレンジャーやレコーディングエンジニアなども、それぞれのプロが関わり、共同作業で作り上げていくものでした。
ところが今は素人であっても、一人で全部こなしてしまうということもできるわけで、そのため一つ一つのパートのクオリティーが下がってしまうのは致し方ないのですが、制作方法が大きく変わってしまったのですから、今後は新しいやり方でクオリティーの高いものを制作する人たちが出てくることになるでしょう。
もう一つ大きく変わることは、複数の仕事を掛け持ちしていて、音楽の収入はごく一部だとしてもプロとして認められます。なぜかというと、音楽での収入が月に1万円だとしても、それで収入を得ているのならプロだからです。ということは、今までのプロの概念が崩壊し始めているということであり、これからは誰もがプロになれるし、まだ実績がなくても自分はプロだと名乗っていいわけです。
だからまだまだ自分は未熟だとか、人様に見せられるレベルではないと言ってないで、どんどん発信しながらレベルを上げていけばいいのです。
今の足りない部分や欠けていることを嘆くのではなく、完成度を上げていけばいいんです。
今までのものが終わっていくということは、価値観や概念も同じように終わっていきますから、新しい価値観や概念に書き変わるということです。
なので新しい時代に合ったやり方や考え方に対応しながら、自由に自己表現し、独自の世界観をアピールしていけばいいってことです。
しっかり準備してとか、レベルを上げてからなんていうのは過去のやり方ですから、やりながら修正しレベルを上げていきましょう。
クリエイターとして自分の人生を創造できるのですから、誰にも遠慮せずに自分のやりたいことを思い切って表現してください。
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