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一発録りの緊張感が大好き

最近のレコーディングは、録音した音をデータ化して集め、ミックスするというのが一般的になりましたが、ミュージシャンが集まって一発録りするのいいな〜ってめっちゃ思いますね。
一発録りってミュージシャンにとっては大変なことは間違いないですが、あの緊張感と潔さって大好きで、それは録音された音にもしっかり記録されます。

その昔、アコギと歌だけで一発録りのレコーディングをやったとき、エンディングを聴きながらいいテイクが録れたな〜と思っていたら、最後の最後でギター弾いてるミュージシャンのお腹が「グゥ〜」って鳴ったんです。
そりゃあもう大笑い!
でもそのアクシデントが面白いと思ってOKにしちゃいましたけど(笑)

そういうのも含めてレコーディングじゃないですか。
じゃあやり直したらもっといいのが録れるかといったら、また別の箇所に納得いかない「何か」があったり、全体のエネルギー感が落ちてしまったりしてね。そんな時は何を最優先するかということになりますが、やはり大事なのは勢いとかエネルギーなんですよね。
もちろんリズムやピッチが正確なのは大事ですが、それを最優先してもエネルギー的に弱いとイマイチ印象に残らないんですよね。

それは動画も似たところがあって、特にMVなどで録音したものに当て振りしても、歌と絵のエネルギー感の誤差がリアルに出ると冷めてしまいます。
一発録りの緊張感やグルーブはその時にしか得られらないものなので、やり直しが効かないというのはやはり潔くていいですね。

ドラマや映画でも長回しの部分は観ていても緊張感が伝わってきます。
場面が切り替わることでリズム感が生まれたり、編集のテクニックで魅せる方法もありますが、個人的にはライブ感がある方が好きです。
大昔のテレビは生しかなかったので、当時のアナウンサーやタレントさんは相当鍛えられたでしょうね。

「8時だョ!全員集合」も生だったことを考えると、何事もやればできるんだな〜って思います(笑)
観客もいて、バンドも生演奏で、舞台の転換も何度もあって、時間内に終わらせるってすごいです。



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