時代に合わせて変わるマネジメント

最近は芸人やタレントのマネジメントに関する話題が目立っていますが、これから先を見据えると、立場や職種はどうであれ、事務所に所属したいとか、事務所に面倒を見てもらいたいというような精神状態でいるとしたら、とても厳しいことになるでしょう。
それはなぜかというと、自分が主役ではなく、ハンドリングを誰かにお願いしたいという依存心が根底にあるからです。

旧来のマネジメントシステムにはいい部分もたくさんありましたが、時代に合わなくなってきたところもあります。
全くの無名時代から育てたということから、立場的には親子のような関係になり、よく言われるファミリー的な要素が強くなり、独立することは裏切り行為というような暗黙のルールも出来上がります。

そのルールがどうのというより、ファミリー的な環境から外へ出た場合は、それまでのマネジメントのノウハウは残らないので、独立した場合はまた他の誰かを頼るしかないし、いきなり自分が経営者になるのも、ハードルが高いので苦労することは目に見えています。

最近はユーチューバーやライバーのように、最初から自身でマネジメントを行うことが珍しくなく、事務所に所属したりエージェントと契約しても、ファミリー的な関係ではなく、ビジネスライクな関係といえます。
つまり事務所に所属しても立場的には対等だし、フリーで活動している人たちは、マネージャーやスタッフを雇うという形を取っています。
そして今後はこういうスタイルが主流になるでしょう。

特に日本人は帰属意識が強いので、どこかに所属するとか籍を置くとかしていないと不安になるケースがよく見受けられます。
マネジメントとして機能していれば問題ないですが、ただ籍を置いているだけとか、ほとんど機能していないのに、活動を制限されたり、何をするにも許可が必要というような関係なら意味がありません。

事務所に所属しても対等な立場でいる、もしくは初めから経営者として自分でマネジメントするというように、どちらにしても精神的に自立し、事務所や誰かに依存することなく、自分自身でハンドリングするような環境にシフトしていくことですね。
あくまでも自分が主役であり、ハンドルを握るのは自分だという自覚がなければ、この凄まじい世の中の変化のスピードに対応できなくて淘汰されてしまうことは目に見えています。

活動する上でのマネジメトに対する考え方も大きく変わってきていますし、どういう選択をするのかも自分の判断によるので、世の中がどんなふうに変化し、どんなやり方が自分に合っているのか見極める必要がありますね。
全てにおいて責任者は自分なのですから。

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