自分の個性を主張して相手の個性も受け入れる

これからは「個」の時代です。
みんなと一緒にという歴史が長かった日本人にとっては、多少の戸惑いはあるかもしれませんが、それぞれが個性を打ち出しながらも、お互いを認め合う、受け入れるという関係を作れるかどうかが問われます。

自分の方が正しいとか、考え方が違うからといって、相手に言い聞かせようとしたり説得したりするのは筋違いであって、余計なお世話であることを知らねばなりません。
言い負かすとか論破するというのも同じで、価値観の違いを理解するために話し合うのはいいと思いますが、自分の考えを押し付けるのは、相手にとって迷惑でしかありません。

人間はそれぞれ主義主張も違えば個性も違います。
だからお互いを尊重し、それぞれの個性を花開かせることによって、調和が取れた世界が出来上がるのです。
森の中で多くの鳥たちが鳴いていても、不協和音にはなりません。
それぞれの声が混じり合って、美しい響きになりますよね。

ずいぶん前になりますが、子供たちの合唱のコンサートで、二手に分かれて別々の曲を歌い始めるという演出を観たことがあったのですが、驚いたことに違和感や聞き苦しさがなかったのです。
もし楽器が入っていたら、お互いの演奏がぶつかって聴けたものではなかったと思うのですが、声だけだとお互いを打ち消さないということを知って、とても印象に残りました。

それぞれが才能を発揮して花開かせるというのは、まさにこういうことだと思うのです。
それぞれが主張しているのだけれども、お互いが打ち消し合うことなどなく、いい感じで響きあう。
こういうことが新しい地球の価値観になるのでしょう。

周りに合わせることが調和ではなく、自分の個性をしっかり打ち出すことで、周りといい関係を作っていく。
それは全体から見ればバランスが取れて調和しているということです。
だから何よりも自分の色、個性、特徴を活かすことです。
それが自分にとってやりがいや生きがいにもなるし、結果的に社会に貢献できることになるのです。

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