久しぶりに心に響く映画を観た

たぶん映画館には15年以上行ってないんじゃないかな〜。
それくらい映画を観る習慣がないのですが、本当に久しぶりにDVDではありますが、まっ白の闇というタイトルの映画を観ました。


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ネタバレになるのでストーリーは書きませんが、薬物依存症患者とその家族が抱える問題を扱った作品です。
「依存症」という病気はとても厄介で、手を出さない毎日を継続して行くしかありません。
僕の場合は父親がアルコール依存症だったので、薬物ではありませんが依存症の本人と、共依存に陥ってしまう家族の関係性はよくわかります。

アルコールの場合、量を減らすことは現実的に不可能で、断酒するしかないのですが、アルコール飲料は簡単に24時間どこでも手に入るので、その誘惑を断ち切ることが本当に難しいんです。
そのため父親と同居していた頃は本当に辛い思いをしました。
アルコール依存の人は、必ず「いつでもやめられる」と口に出して言いますが、それを何度も裏切られ、暴力や暴言を吐かれる家族は精神的にやられていきます。

僕も家族会に参加したことがあるし、本人を断酒会に連れて行こうとしたことがありますが、病気であることの自覚すらないので行きたがらない。
もう本当にどうしていいのかさっぱりわからず、自分が精神的にやられないようにすることでいっぱいいっぱいでした。
そんなことを思い出しながら、ストーリーに引き込まれた約2時間でした。

監督は内谷正文さんで、監督自身の体験を元に作られた作品なので、リアルで迫力があります。
これからも全国で薬物についての講演を行なうそうなので、ぜひ足を運んで欲しいと思います。
薬物、そして依存症の問題は、とても身近にあるのだということを知っておいてください。



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