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ありがとうと伝えなかったこと
緩和ケア医の大津秀一さんが、数多くの患者さんに関わった経験から、「死ぬときに後悔すること25」という書籍を出版されていますが、亡くなる前に後悔することの代表的な25項目の中で、トップに挙げられたのが、今日のタイトルの「ありがとうと伝えなかったこと」です。
これは本当に深いです。
亡くなる側もそうですけど、見送る側にも言えることですよね。
身内ってなかなか素直になれなかったりして、本当は感謝の気持ちがあっても言い出せなかったり、そのうち何らかの形で言えればいいや〜なんて先送りしがちなんですけど、思ったらすぐに言える関係を作っておければいいですね。
僕の母親は肝硬変による肝機能不全で亡くなったのですが、亡くなるほんの数日前、まだ意識が朦朧とする直前に感謝の気持ちを伝えました。
「産んでくれて、育ててくれてありがとう」と。
なんかぽか〜んとしてましたけどね。
普段そんなこと言う息子ではなかったので(笑)
タレントの出川哲朗さんは、同じような状況の時に、感謝の言葉が言えなくて後悔したとおっしゃってました。
突然そんなこと言い出したら、母親にもうすぐあの世に帰るんだなって悟られるから、最後まで言えなかったそうです。
その気持ちは本当によくわかります。
僕も同じ気持ちで、勇気を振り絞って言葉にしましたから。
今言わないと後悔するって思ったんですよね。
日々の生活の中で、死について考えることってあまりないですが、来年も再来年も必ずやってくると思ってますよね。
でも本当はその保証はないです。
ネガティブな意味ではなくて、突然命を落とすこともあるし、体調不良で医者に行ったら、余命半年だと言われることも絶対ないとは言えません。
だから感謝の言葉はなるべくその時に伝えたほうがいいですね。
亡くなる前に後悔することの代表的な25項目の中で、一番多いのが「ありがとうと伝えなかったこと」ですからね。
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