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父親の意外な一面

昨年の6月に父親は他界しましたが、もともと酒癖が悪かった上に、定年後はアルコール依存症になったことで、いろんな問題を起こして大変な思いをしたものでした。

アルコール依存症の人が家族にいる人は理解してもらえると思うのですが、早く死んでくれればいいのにって考えてしまうほど嫌な思いをしますが、家族に対してそんな感情を抱いてしまう自分を責めたりもして、とにかくアルコール依存症は本人よりも家族が精神的に参ってしまう病なのです。

そして子供の頃は夫婦喧嘩も激しかったので、子供心に傷つきもしましたが、高校生の頃だったかな?唯一親父が残した言葉で印象に残っているのは、夫婦喧嘩になった時に、明らかに母親に非があると思っても、絶対に俺の味方をするんじゃないと言ったことでした。
なかなかいいこと言うやんけ〜ってその時ちょっと驚いたんですけどね。

とても正義感の強い親父で、一本筋が通っている面もあって、女は弱いものだから、お前は母親の味方をしてやれというのは、昭和っぽいと言えばそうなんですけど、とても思いやりを感じました。


両親共にこの世にはいませんが、今になって思い出すこともたくさんあって、夢に出てくることもあります。
親を見ていて嫌だな〜と思っていたことを、自分も同じようにやっていたり(笑)、反面教師な面もありますが、ともかくその影響力は多大なもので、親子って面白いな〜って思うことが多い今日この頃です。

あとね、これも興味深かったのですが、ウチの子は一歳半の時に離婚して親権を持ったこともあり、高校生になるまで母親と会ったことがなかったのですが、小さい頃から性格や口癖が似ていて、共に生活をしていなくても、DNAレベルで受け継ぐものなんだなって驚いたことがあります。

記憶はなくても子は親を選んで生まれてくるようだし、それだけ縁が深くお互いにとって学びがありますよね。
その学びは亡くなってからも続いていてる気がして、あの時に言われたことはこういう意味だったんだなとか、本当はこうして欲しかったんだろうなとかね。時間が経ってから理解できたり、またその意味合いが変わってきたりすることもあって、そういう意味ではいまだに親子関係が続いているのは本当に面白いです。


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