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大いなる原点回帰

音楽ビジネスは大きな転換点を迎えていますが、作品を作りステージで表現することは今後もずっと続くし、それを支えるファンの存在もなくなることはありません。
もっと言うと、これは太古の昔から連綿と続いてきたことです。

ここ10年くらいの間にCDを売るビジネスが終了し、音源を保有することからサブスクリプション(定額制で音楽を聴く)へと移行し、音楽を楽しむスタイルは大きく変化しました。

CDが売れていた頃は売り上げが膨大だったので、著作権を所有する企業や個人にも十分な分配がなされていましたが、サブスクリプションでは相当な回数で再生されてもたいした収入にはならないし、おまけにコロナでライブ活動もできなくなったことで、両手両足をもがれたような状況です。

さて、これはとても悲惨な状況でしかないのでしょうか?
確かに身動きが取れない時期なのかもですが、今だからこそできることもあります。
作品創りや録音、ライブに向けて歌や演奏のブラッシュアップなど、一回りも二回りも大きくなるために、時間を費やすのは今です。

音楽を聴くスタイルが変わっても、ビジネスモデルがどんなに変化しても、その音楽を生み出すのは人間だし、人材が育つ環境さえさえあれば、世界という舞台で活躍できるアーティストが出てくることは夢ではありません。
おまけに今はネットでのプロモーションが主流になったので、国内だけに限らず世界に向けて発信できるようになったことも素晴らしいことです。

音楽に関して正直に言うと、今はどうやって収益を上げるのか見えない部分はありますが、いい作品を創り、表現者として実力を上げていけば、将来的には必ず道が開てくるはずです。

今はまだ先が見えていないだけで、何か新しいアプリによって、劇的に自分たちの作品をアピールできるようになるとか、今までになかった仕組みでライブが楽しめるようになるとか、想像もつかないことが起きてくる可能性は十分にあります。だからこそ、原点に帰って作品とパフォーマンスの精度を上げていくことです。それが創作の基本中の基本だからです。

僕自身は音楽の世界でずっと仕事をしてきましたが、ライブハウスで働いていた20代の頃から変わらず続けてきたことは、アーティストとそれに関連するスタッフを育てていくことです。
それは今現在も変わりません。

もう東京中心の時代は終わったし、人や情報が多いことでのデメリットが目立ってきたこともあり、どこに住んでいても音楽制作はできるし、世界に向けて発信することもできます。
またそれはあっというまに定着すると予想しています。
だからこそ北海道の道南を拠点に活動するアーティストを育てようとしているのです。

どこに住んで何をするか、どんなやり方で表現していくかは全て個人の自由です。他人から否定されようが一般的でなかろうが、そんなことは一切関係なくあなたが決めればいいことです。
やりたいことがあるなら、なぜそれがやりたいのか思い出してください。
原点に帰ってください。何かきっかけがあったはずです。

一切の思い込みや詰め込んできた情報を一旦リセットして、純粋に「やりたい」と思った動機を思い出せば種火が見つかります。
それが見つかればあとはその火を大きくしていくだけです。
準備なんかいらないので、今から行動してそれを形にしていきましょう!

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