外側だけつくられたアーティストが売れたのは昔の話


なぜ最近の日本人でクオリティーが高いアーティストがいないかというと、中身が充実していないのに外側だけ飾って「アーティストでございます!」と売り出すことが多かったことが原因の一つです。

つまり、経験もなければアーティストとしての自覚もない人を、音やビジュアルだけプロのスタッフが作り上げて、アーティストに見せかけるというのがここ最近の音楽業界のやり方でした。

昔はそれでもCDは売れました。
イメージを上手く作り上げてユーザーの注目を引き寄せることができたのと、売れたことでアーティストとしての自覚が芽生えたからです。
でも残念ながらそれは経済的に余裕があったからできたことです。

今はまず売れるということが難しいし、時間をかけて育てていくというような経済的余裕は全くありません。
で、結果を何も残せないという悪循環のスパイラルに巻き込まれてしまったのです。
売れればいいということが優先されてきた結果、本物のアーティストが育たない環境が出来上がってしまったんですね。
海外の素晴らしいアーティストと比べると、実力の差は一目瞭然なのはみなさんもおわかりでしょう。

K-POPも昔は日本のヒットを追いかけるというような時代もありましたが、現在ではアーティストの質もクオリティーもJ-POPよりも評価が高いという現実があります。
ここ数年であっという間に追いつかれ、そして追い越されてしまいました。

音楽ビジネスだけではありませんが、売り上げ至上主義でやってきてしまった結果、多くの業界で停滞や後退が生じてしまったことは大きな損失と言えるでしょう。


今は古い時代が終わって大転換期に入りましたから、今までのやり方が合わなかったとか、本当はそうじゃないだろうと感じていたあなた!
これからが出番ですよ(笑)
若い世代の人たちの中にも問題意識を感じて行動を起こしている人がいます。
私もそういう人たちと話をするたびに未来は明るいなぁと感じます。

だから自分の意見を発信し、繋がることが大事なんです。
同じような価値観を持った人が同じベクトルで行動を起こし始めると一気に流れが変わります。
他の誰もやっていない方法でも試してみましょう。
やりながら修正を入れていくということでいいと思います。

時代を変えていくのはいつも若い世代の人です。
旧体制の人が新しい基盤を作るわけではありません。
これは歴史が証明しています。
ぜひあなたが「本当はこうだよな!」と思っていることを形にしていってください。
そしてそれをSNSなどで発信していってください。
素晴らしい出会いやミラクルが起こってきますから。


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