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競合激しい市場でのブレイクスルー:ポジショニングの力

こんにちは、Steveです。

今日は久しぶりに福岡に来ています。焼き鳥、ラーメン、もつ鍋と迷った末、結局はコンビニサラダにしました。実家暮らしで体重が増えてしまったので、食生活を見直し、運動を始めようと思っています。

今回の話題は市場におけるポジショニングの重要性についてです。クライアントのワークショップで行った競合分析から、企業の現在の位置と将来的に目指すべきポジションをマトリックスチャートにまとめ、その達成方法について話し合いました。

ポジショニングの本質

マーケティングにおけるポジショニングは、商品やサービスが市場でどのように認識されるかを定めるプロセスです。これにより、商品の特性や強みを強調し、他の競合との差別化を図ります。目的は消費者の心におけるブランドの独自の「位置」を確立することです。


ボジショニングを示すマトリックスチャート

価格(高額とお手頃)と流行度(ベーシックとトレンド)を軸にしたこの図では、Gapが中央に位置しています。意外かもしれませんが、Gapは実は3つのブランドを展開しています。メインのGapブランドのほかに、ティーンや若年層向け安価のOld Navy、そして少し高価で大人向けのBanana Republicがあります。最後のBanana Republicはこの表に載っていませんが右上あたりのポジションになります。なのでGapは各年齢層をメインターゲットとした展開をしています。

日本ではユニクロが若者向けのGUや大人向けのPLSTなど、異なるターゲットに合わせて5~6ブランドを展開しているのと似ています。


Gapはこれ以外にもあと3プラン展開

アパレル会社が複数のブランドを展開する利点は、異なる市場セグメントに特化して様々な顧客層を獲得できる点にあります。この戦略により、市場全体のシェアを拡大し、ブランド間の競合を減少させることが可能になります。

発想の転換の重要性


そんな中、「Death Liquid」は独自のアプローチで市場に新風を吹き込みました。この名前からして通常のミネラルウォーターとは一線を画すものです。創業者のCessario氏は、Vans Warped Tourのコンサートでモンスターエナジーの缶で水を飲む参加者を見て、このユニークなアイデアを思いついたと言われています。




彼は市場調査を徹底的に行い、製品への関心を測るためにビデオ広告を制作しました。この広告は、製品の販売前に300万回以上視聴され、市場の関心を示しました。

Death Liquidの成功は、従来の健康志向のイメージから離れ、ドクロのロゴとメタル風のフォントを使ったデザインで注目を集めました。特にバーやクラブの来場者など若く活動的な顧客層に人気となり、水市場で話題を呼びました。

また、プロモーション映像では通常の水のイメージと異なり、ユーモラスでややブラックジョーク風の要素を取り入れています。HPに寄せられたアンチコメントをメタルやパンクの曲に合わせて制作し、販売するなど、独自の路線でブランディングを展開し、成功を収めています。

この事例は、市場で成功するためには既成概念に囚われず、未開拓の領域を狙うことが重要であることを示しています。独自性を持ち、ターゲット市場のニーズに合わせたブランディングが成功の鍵です。この過程で、ポジショニングの重要性が強調されます。市場における明確な位置づけを確立することで、製品やサービスが消費者の心に深く刻まれ、他の競合から差別化されるのです。したがって、ブランディングとポジショニングは相互に関連し合い、市場での成功に不可欠な要素となります。

最後に

ポジショニングの重要性を考えるとき、私たちは市場のニーズを深く理解し、独自の価値提案を開発する必要があります。最終的には、ブランドがどのように知覚され、消費者の心にどのように位置づけられるかが、市場での成功を左右します。この情報が皆さんの参考になり、成功への道を一歩進める助けとなれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

※ポジショニングのマトリックスチャートの画像元




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