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65万人の、ちょっとした行動が変える世界

5分で読める、最新の経営ヒントを毎朝お届け。日経新聞の記事の中から、マーケッター視点で「今、知っておくべきデータ」をピックアップ。ビジネスマンの「やりたい」の成功確率をアップしてもらいたい!そのために、必要な視点やマーケティング戦略立案のノウハウを紹介しています。

記事の要約

電通や花王など23社が参画する「Shopping for Goodプロジェクト推進委員会」は、1月1日からスーパーやドラッグストアなど全国1万店舗で、PayPayやd払いを使って対象商品を購入すると、最大10%のポイントが還元され、購入額の1%が社会貢献団体への寄付となる取り組みを始めた。今回で2回目の実施で、前回は30万人が参加し、1150万円の寄付を集めた。今回は65万人以上の参加、3500万円の寄付を目指す。消費者の行動変容を促し、SDGsへの意識醸成を図る狙いがある。



買い物が世界を変える

Shopping for Goodプロジェクトは、日用品の購入を通じて社会貢献できる取り組みです。電通や花王、PayPayなど23社が参画する「Shopping for Goodプロジェクト推進委員会」が運営しています。このプロジェクトでは、スーパーやドラッグストアなど全国1万店舗以上の小売店で、PayPayやNTTドコモのd払いを使って対象商品を1500円以上購入すると、最大10%のポイントが還元されると同時に、購入額の1%が社会貢献団体への寄付金として支払われる仕組みです。

購入者は6つのテーマ(教育、環境、子どもの貧困、高齢者、障害者、自然)の中から寄付先を選ぶことができ、選んだテーマの社会貢献団体に寄付金が集まるようになっています。また、参画各社もキャンペーン期間中の売上の1%を寄付することで、社会貢献に関わっています。

みんなで良い世界を

今回で2回目となるこのキャンペーンは、9月1日から9月30日までの期間限定で実施されています。前回の2021年に実施された第1回目は、約30万人が参加し、合計約1150万円の寄付金を集めることができました。今回の第2回目では、より大きな社会変化を目指し、参加者数65万人以上、寄付額総計3500万円達成を目標としています。

一人当たりの寄付額は少額ですが、多くの人が共通の思いを持って行動することで、大きな変化を生み出すことができるのです。自分の日常のちょっとした行動選択が、より良い社会をつくる力となることを実感できる貴重な機会といえるでしょう。

ベルマーク運動こそ先駆者!?

1960年に始まったベルマーク運動は、日本初の社会貢献型消費活動です。日用品の包装に付いているベルマークを集めて学校に持っていくことで、へき地の学校や被災校などへの寄付につながるシステムは、当時の人々にとって画期的な社会貢献のかたちでした。

Shopping for Goodは、SNSの時代にあって、自分の消費行動が世界に影響を与えることを可視化し、多くの人が気軽に社会貢献に関われる機会をつくる重要な活動だと思います。日用品を買うという日常の習慣が、世界を変える力となることを実感してほしい。

海外でも、自然保護団体への寄付を生み出す取り組み「1% for the Planet」が広がっています。日本でも、購買行動と社会貢献をつなぐこの発想が、もっとメジャーになっていくことを期待したいと思います。


今日の問い

  1. Shopping for Goodキャンペーンに参加したことはありますか? その時、自分の消費行動で社会貢献できた実感は得られたましたか?

  2. 会社として、従業員の消費行動を活用した社会貢献活動を行うことはできるでしょうか?

  3. 自社の商品やサービスを通じ、消費と社会貢献をつなぐ新しい仕組みはできないでしょうか?

  4. 自分の日常生活の中で、世界に良い影響を与える行動は何かありますか?


ネットショッピングでベルマークポイントを集められる「ウェブベルマーク」。ぜひ、ご参加ください!

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