2030年、30万口!EV充電設備の目標とビジネスの未来
5分で読める、最新の経営ヒントを毎朝お届け。日経新聞の記事の中から、マーケッター視点で「今、知っておくべきデータ」をピックアップ。ビジネスマンの「やりたい」の成功確率をアップしてもらいたい!そのために、必要な視点やマーケティング戦略立案のノウハウを紹介しています。
記事の要約
経済産業省は、2030年までに設置する電気自動車(EV)向けの充電設備の目標を15万基から30万口に倍増させる新指針を定めました。政府は、2035年までに新車販売を全て電動車にする計画で、この充電設備はその普及拡大に不可欠です。現在、国内には約3万基の充電設備があり、新指針ではその数え方を「基」から「口」に変更します。この30万口の内訳として、商業施設やマンションに置く普通充電器は27万、高速道などでの急速充電器は3万とされています。さらに、充電速度の向上も狙いとしています。
目標設定のマジックナンバー
僕はこの新聞記事を読んで、目標設定の重要性に気づきました。2030年に30万口という数字は、非常にわかりやすく、目標に対する意識が高まります。このような数字の揃い方は、目標を明確にし、その達成に向けた動きを活発にする効果があります。これはマーケティングの世界でもよく見られる手法です。例えば、Appleが「ポケットに、1000曲。」とiPodの広告で打ち出したように、数字が揃っているとインパクトがあります。このアイデアを思いついた人は本当にすごいと思います。
充電設備とガソリンスタンド、数のギャップ
僕はガソリンスタンドの数が実は充電設備よりも少ないと知って驚きました。この事実は、多くの人がまだ認識していないでしょう。肌感では、全然足りないんじゃないか?という印象だったけれど、実際の数字を比較すると、SS数の方が少ない(2.4万)。今回の口数的な数字として、SSの同時給油台数の数字は不明ですが、仮に平均で5口とするとおよそ10万口。2030年までの残り7年間で一気に追い抜かれる見込みです。
チェンジはチャンス、今が考えどき
僕はこの動きを見て、周辺ビジネスの可能性に目を向けるべきだと感じました。例えば、飲食業界で言えば、Uber Eatsが普及したことで、新たなビジネスモデルが生まれました。たとえば、配達員の雇用や、レストランのテイクアウト需要の拡大、などです。
EV充電設備の増加環境も、その周辺で新しいビジネスが生まれる可能性が高いです。充電設備のメンテナンス事業は確実に増えると思います。この流れは不可逆なのか、それとも逆転の可能性はあるのか。今がその見極めの時です。
未来の充電環境、F1並みのスピードへ
僕は、電動GTというEVのレースがあることを思い出しました。そのレースでは、充電時間短縮技術も磨かれているでしょう。タイヤ交換と同時に給油をするのと同じく、充電する。そんな光景を思い浮かべると、高速道路上でのEV充電も、F1並に早くなるかもしれません。あっという間に常識が変わる時代です。
今日の問い
あなたの業界やあなたの企業では、目標設定はどれだけ明確ですか?
今、主流とされているものが、本当に未来でも主流であると考えていますか?
あなたの業界で、新しいビジネスモデルやサービスは何か考えられますか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?