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最初は"めめ"目当てだったのに。。。ドラマ「silent」を観て思わずふと考えた、今後のキャリアの軸について。

社会旋風を巻き起こしていると言っても過言ではないほど、2022年冬の話題を一気にさらったドラマ「silent」。

ドラマが始まる前の予告を観た時には、ぶっちゃけ出ている俳優陣が好き!と思い、とりあえず観てみるか〜というテンションでした。

主演、川口春奈さん。そしてSnowMan目黒蓮さん。
そう、”めめ”目当てですwww

ひとまず初回だし観てみるか〜という。そしてきっといつものパターンで、気づいたら段々観なくなっていくのかなと・・・申し訳ないですが、最初はそんなテンションでした。
それに私は現在30代女子ですが、10代、20代ならわかるものの、とっくに30代を迎えている今、恋愛ドラマを観るなんて〜と言う躊躇いも、実は心の奥底にありました。
予告では「純愛ドラマ」ともうたっていたくらいだったので、なおのことこの年齢にもなって、毎週観ていたとして、周りには「silent観た?」なんて会話も流石に恥ずかしいなと、本気でそう思っていました。

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そんなことを思い、とにかくカッコイイ"めめ"が観たかったので、彼目当てで見始めた第1話。

・・・。

「えっ、待って・・・」

「うわ〜苦しい・・・」

・・・。(号泣)

観た人はわかるかと思いますが、初回のクライマックスシーンの主演2人の演技があまりにも凄かったのです。気づいたら"めめ"ではなく、役名の"佐倉想"くんとして見入っていました。そして川口さんの演技も、役名の”青羽紬"ちゃんとして見ていたので、そのくらい演者のスキルが凄かったんだと思います。
そして演技も去ることながら、次から次へと「こうくるんだ・・・」という、想像の斜め上をいく展開が次から次へと出てきていたので、初回見終わった瞬間は「これは次も絶対に観よう!」と、そういう確信がありました。

そして、2話、3話、4話・・・と気づいたら毎週欠かさず観るようになっていきました。所謂、”没入感”がもの凄いドラマだったんだと思います。
ドラマが始まる毎週木曜22時を本当に楽しみに、このドラマのために仕事頑張る!みたいな、そんなモチベーションでもありました。
昨今の時代の流れから、時間にチャンネルを合わせて待って観る、みたいな感覚はほぼなかったので、こんなワクワク感に浸ったのは久しぶりだなと思いました。

そして迎えた最終回。。。
案の定ここでも想像の斜め上をいく展開が待っていて、全てを見終わった瞬間、思わずドラマ主題歌であるヒゲダンの"subtitle"と、劇中に度々出てきていた、スピッツの楽曲の歌詞を何度も読み返してしまっていましたww
「あ〜こういうことだったのね・・・」という、嬉しい発見も後からどんどん出てきました。

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何故、これほどまでに「silent」にハマったのか。

社会現象を巻き起こしているだけあって、いろんな考察記事やSNS
での書き込みを多く見てきました。
それらに出ている内容と被るところはありますが、ここでは私の目線でなぜこれほどまでにこのドラマにハマっていったのか、以下は一部ですが、記したいと思います。

1) 演者の力

前にも記した通り、主演クラスの2人を始めとした出演者のナチュラルな演技に魅了されていったというのがあります。
目黒さん演じる佐倉想くんは中途失聴者で、手話で会話しています。中途失聴者なので、ドラマの重要なキーとなる高校生時代は、普通に聞こえていました。聞こえている時の佐倉くんと失調者になった現在の佐倉くんとは、決して歳を重ねただけではない違う表情が映し出されていて、観る度に引き込まれていきました。
主演の川口さん演じる青羽紬ちゃんも、高校生時代と20代半ばの現在との様子が行ったり来たりして映し出されていて、ちょっとした表情の違いであったり、歳を重ねた紬ちゃんは紬ちゃんで色んな経験をしてきたんだな〜と勝手ながらにそう感じさせる何かがありました。

2) 脇役と呼ばれる出演者への熱い視線

これまで観てきた恋愛ドラマでは、主演の2人がいずれ結ばれるから、所謂恋のライバルと呼ばれるような脇役は、どちらかというと否定的に見られる、と言うような展開が大半だったのかなと個人的には思います。

ところがです。
この「silent」で出てくる、紬ちゃん想くんの高校の同級生の湊斗くんや、想くんが中途失聴者になってから出会った奈々ちゃん、そして想くんの家族まで・・・たとえ紬ちゃん想くんがこのドラマの中心人物であっても、このドラマに出てくる登場人物全員に対して「どうか幸せになってほしい」と心の底から思えてくる願いが私の中にありました。
紬ちゃん想くんの目線で観ていたものが、いつの間にか湊斗くんの目線であったり、時として奈々ちゃんの目線でも見えてきたり・・・という、登場人物全員にこれほどまでに感情移入できるドラマは、私にとってはこれが初めての体験だったのかなと振り返ります。

3) 決して恋愛要素だけのドラマではないということ

これは毎週観るたびに、そして最終回を観終わってからも感じたことでしたが、このドラマは恋愛ドラマであり、恋愛ドラマだけで終わるものでは決してありませんでした。(はい。言っていること、矛盾していますねwww)

私個人的には、このドラマをジャンルに分けるとなると、勿論恋愛系でも区切られますが、時としてヒューマン系とも捉えることもできて、そして社会派ドラマとも呼べるのではないかなとも思ったりしています。
観ていない人へのネタバレになってしまうのが申し訳ないので、詳しいことはここでは言いませんが、登場人物がふと発する、何気ない一言だったりが、現代を生きている私にもふと考えさせられるような、ハッとする場面がこのドラマには度々出てきました。
そうした当初は恋愛ドラマとして捉えていたものが、決してそれだけではないという意外性が毎回出てきていたのも、ハマった要因の一つなのかもしれません。

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いくつもハマったポイントが出てきた「silent」。そこからふと、私がどんな時にハマるのか、考えてみた。

ここからがようやく本題です。
タイトルにも記した、「・・・ドラマ「silent」を観て思わずふと考えた、今後のキャリアの軸について。」と言う見出しですが、こうして私なりに「silent」にハマった要因を一つひとつ振り返っていくと、私という人がどんな価値基準を持って生きているのか、また一つ言葉、文章となって表に出てきたような気がしました。

それはずばり、一つのモノ・コト・ヒトに対していくつものものの見方が出てくるんだと気づいた瞬間に、私はそのモノ・コト・ヒトにハマる、と言うことでした。

ここでのキーワードはズバリ、”ものの見方”や”ものの捉え方”です。

「silent」を題材にすると、各登場人物の演技や感情移入もさることながら、物語の展開や演出といったことからも見逃せない、と言う視点からも楽しめる要因がありました。「silent」というものの楽しみ方が、色んな視点からできたことが大きかったのではないかなと思います。

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そしてこのハマりっぷりは、「silent」以外の私生活にも既に現れていました。
その一つが、ピラティスです。

始めた当初は腰痛の改善が目的でしたが、それも継続していくと気付けば治っておき、ピラティスで習う一つの動きをとっても、身体のどこを意識するかによって、その後の身体に与える影響や感じ方が違うんだという発見がありました。どこを切り取って意識するかで、一つの動きからだけでも色んな体の変化を感じることができるということも、結果私にとっては「楽しい!」と思えて、今日までピラティスを継続できているのかなと思います。

また、長年にわたって私が継続しているコトがあります。
それが、フィギュアスケートです。

「フィギュアスケートやっている」と周りに話すと、十中八九「トリプルアクセル飛べるの?」と言う返しが毎回きて、もうそうした返しを受けるのが実は面倒臭いと思っているのでwww最近は段々と、スケートをしていることを周りに公言しなくなっていっているのですが・・・。
私にとってのフィギュアスケートの魅力が何か、を振り返っていくと、結果スケートを通じた様々な角度からの楽しみ方があるんだと無意識に思っていたからこそ、結果今でもこうして継続できているんだなと思えました。(フィギュアスケートに関する記事は機会があれば、また記していきます・・・)

そして、このnoteを記していこうと思っているテーマの一つである、「心理カウンセリング」「キャリア」支援。私の中ではこれらは「心理」として表せられると思っていますが、この心理支援を通じて、カウンセラーとして相談者のありとあらゆる価値観や、その人のものの見方を日々触れていくことで、一つの行動とっても感じ方や捉え方は人それぞれなんだという、ものの見方が非常に多くあると感じるようになりました。結果私が”ものの見方”が非常に多く存在するこの「心理」にハマっていき、これだけハマっているからこそ、私自身の今後のキャリアの軸として据え置いていきたいと思うようになっていったのかもしれません。

長くなってしまいましたが、ここまでの流れを要約すると・・・

「silent」にハマる。

なぜ「silent」にハマったのか、自分なりに考察する。

考察した結果、自分なりにハマる基準が何かがわかるようになる。

そのハマりの基準から、結果今後のキャリアの軸が「心理」なんだと改めて思う。

こんな感じですかね!


by なっちゃん


※「silent」はFODで全話配信中です。