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タダ働きはポジション次第

世の中、社会貢献ブームというか、休日の過ごし方の一つにボランティア活動なんてワードが珍しくなくなったような気がします。

大学生の就職活動でのアピール材料としてとか、インターンで就労体験をすることも無償の場合はボランティアみたいなもんですよね。(有償のボランティアもあります)

ボランティアが当たり前になってきたと思っているんですが、よく考えれば自治会やPTAのように持ち回りでタダ働きさせられることは昔からあったわけで、ファミリーが大きかった頃は四季折々の行事ごとが本家で行われてその行事のお手伝いに借り出されることも多くありました。

そんなわけで、奉仕活動やボランティア活動というのは形や主となっているコミュニティが変わっても普遍的にどの時代にもあるものなんだなと感じています。今回はこのボランティア活動について私なりの考えをご紹介します。

まちづくりのボランティアに参加しまくっていた頃のこと

私のライフワークの一つにまちづくりに関する活動があります。

今ほどコミュニティデザインが~とか、地域創生が~とか言われるずっとずっと前、ハコ物ばかりできても、中身が空っぽという実状に建築学科専攻だった私は「こんな箱ばっかりつくるの全然楽しくない~」と、建築士の道を諦めました。

「もっとソフトの方が重要じゃない?」「ソフトをうまくコーディネートできる人のほうが偉くない?」なんて思ってそういう職業を探したけど、当時はNPOもそこまでなくて、商工会議所の一部費用を使わせてもらってコーディネーターがいたらめっちゃ進んでいるみたいな世界で、とてもじゃないけどまちづくりを仕事にすることなんてできるわけもなく、普通に新卒で建材商社に就職しました。

でもどこかでまちづくりに関わりたいと思っていたんだと思います。だから、週末には足を伸ばしてまちを探索したり、地域のイベントに参加したりしていました。

まちを散策していると、人と人との繋がりを仕事にしている人と結構というかめっちゃ出会います。

居場所的なカフェや宿、塾を運営していたり、イベント企画したり、なんか事業をしている人たち。

自分も何かしたいなーと思うけど、起業するなんて考えたこともなく、自分は「なんかめっちゃいい感じのお店や人に出会ったらその人の手伝いをしよう!」とボランティアさせてもらえそうな先を探していました。

要は実際にその場を回すお手伝いがしたい!=運営側として参加したい

そう思って街散策や行く先々である広告やチラシを見つけては運営がどこなのか?を確認してネットやSNSで検索する…。会えるなら代表の人に会いに行く…みたいな形でボランティアを探していました。

なんか変なヤツ…。

あなたはどのポジション?ボランティアにも種類がある

ボランテイアなんて探したらどこでもできる。だけど当日の頭数みたいなボランティアはやりたくない。お金もらっても嫌。

イベント当日のボランティアをやるくらいなら、大変でも運営に関わった方がいいと思って関わってきました。

だって、自分の貴重な時間を投下するのに、なにも実りのない時間はもったいないでしょう?機械のようにそこで受付してねとか、交通整理してね、とか誰でもできる仕事はボランティアでもしない!それをモットーに活動先を選んできました。

ボランティア=コミュニティの運営経験 だと思えば、自分が主軸に活動することに近い経験が得られる…と思うのです。

どうやってイベントを企画して回しているのかな?予算は?集客は?他のスタッフとの役割分担は?どうやってスタッフを集めているの? などなど

やっていることは仕事ばりにめんどい。
無償でやることじゃないと思う。

でも、自分で何かをするときにはタダ働きは当たり前だし、自分に責任はない範囲で経験だけ積むことができるって、とてもありがたい経験なんです。

そうやってボランティアするにも何をするのか、どう関わるのかを大事にして選ぶとちょっと見える世界が変わるし、関わる人も変わっていくような気がします。

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リアルに一番最初に書いたnote 今回の記事は約3年寝かしたネタを元に作成してみました。


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