「カッコいい」は結果にすぎない

「バチェロレッテ」。言わずと知れた、恋愛リアリティ番組だ。
ここ数日、シーズン1を観ていた。あの、萌子さんの方ね。

今まではさ、「男性たちが売名するために出とるんやろ、なにが恋愛リアリティ番組やねん～～」って思っていたのね。
テラスハウスやあいのりも観ていたけど、結局そういった裏事情の方に気がいってしまって、どこか冷めた感情になってしまう自分がいて。

で、ここまで手をつけずにきたわけなんです。
でも最近、「なにか流し見できる動画ないかな」ってふと思ったとき、「あ、バチェロレッテにしてみるか」と思ってつけたんだ。
そうしたら…

萌子さーんっっ！！（Ｔ＿Ｔ）

感情が爆発した。

正直言って、男性はみんなどうでもいい。
いやたぶん、そこに興味を持たないとこの番組を楽しむ意味がないんだろうけど、本当にみんなどうでもいい（失礼極まりない）。

萌子さんの生き方、考え方、姿勢にすごく惹きこまれたの。
回を重ねれば重ねるほど、夢中になった。

「カッコいい女性」に見える萌子さん。
たしかに事実、カッコいいんだよ。
あんなに芯がしっかりとしていて、何気ないことを大切にできる、そんな人なかなかいないと思うから。

でもね、きっと本当は、もろくて、ふとしたときに倒れてしまうんじゃないかっていう怖さを抱えていて、信頼できる人に自分を預けて泣いてしまいたくて、抱きしめてほしくて…。
そんなひとりの「普通の女性」なんじゃないかなって、観ていて思ったんだ。

運動をしっかりしていて、プロポーションも素晴らしいのは、カッコいい女性だからじゃなくて、きっと萌子さんが心満たされることをしている、その結果であるだけなんだろうと思う。

言葉や表現がひとつひとつ美しいのは、カッコいい女性だからじゃなくて、萌子さんが心地いいと思う、大切にしたいと思う言葉を口から出した結果であるだけなんだろうと思う。

チラッと出ていた、萌子さんの過去。
最大の愛を注いだ人が、急に消えてしまったという経験。

おこがましいけど、すごくすごく大切な時間で、愛しくて、その後の辛さは半端なものじゃなかったろうと想像できる。
その恋愛からきっとたくさんの学びもあっただろうし、臆病になってしまう、なんだろう、トラウマというか後遺症というか…。

とにかくね、その経験が萌子さんをこういう人にしたんだろうなと思ったんだ。
人としてとても大きなものを持っていて、それでもやっぱりひとりのちっぽけな女性なの。

番組自体はどこまでリアリティなのかわからないけど、萌子さんの言葉や行動だけは、つくったものじゃなくて本物なんだろうなと思った。

萌子さんが番組内で何度か言っていた、「真実の愛ってなんだろう」という言葉。

ね、なんなんだろうね。
「絶対」なんてものはない。
人間にはちゃんと感情があるから、タイミング、境遇、経験、ハプニング、そんなちょっとしたことで180度なにかが変わってしまうことがある。

今、結果的に萌子さんは幸せを手にしている。
インスタで写真を見たけど、本当に笑顔が輝いているもんね。

人生、何が起こるかわからない。
ちゃんと自分を、日々を大切にできる人が幸せを手にするのだと、私は信じたい。
真実の愛、いつか私も出会えるといいなあ。